目覚めろ胸鎖関節! 最もスピードが出るアドレスの作り方
FUNQ
- 2018年11月19日
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ヘッドスピードを上げるための土台作り
多くのゴルファーは、飛距離を伸ばすためにはヘッドスピードを上げることが重要だと理解しています。ゴルフコーチの松澤亜希子氏によると、ヘッドスピードを上げるためには、まずその土台作りが必要だと言います。この記事では、その土台作りの方法について詳しく解説します。キーワードは「胸鎖関節」です。
胸鎖関節の稼働がスピードアップの鍵
1、左腕を大きく後方から回す。ひじが外側を向かず、ひじから先を内旋させてグリップする。
2、右腕も左腕同様の動きで、ゆっくりと大きく後ろまで肩を回す意識で、グリップする。
3、左手に右手をそっと添えてアドレス完成。グリップは左手の薬指と小指にのみ力を入れる。
肩幅に足を開いて、股関節から前傾しひざを緩めてスタンスする。左腕を大きく後方に回してからグリップしよう。これで鎖骨と胸骨をつなぐ胸鎖関節が可動するのだ。同様に右腕も回しグリップすると体幹と腕がリンクして動きやすいアドレスになる。
効果的なグリップ
グリップは左手薬指と小指の二本で支えるようにすると、ヘッドが走りやすくなります。このグリップだけでもヘッドスピードが上がるゴルファーも多く、その効果は絶大です。
正しいアドレスの姿勢を理解しよう
「◯」スッと一直線に近い状態を作るには、鼻から息を吸って腰を少し丸める。重心も下がってニュートラルな状態になる。
「×」腰が反った状態ではパフォーマンスが上がらない。また負担が多く掛かり怪我を誘発してしまうので注意しよう。
『背筋を伸ばす』で腰が反ってしまう
下半身をしっかりと構えて、背筋を伸ばして、肩の力を抜いて、とアドレスしていくと、腰が反ってしまうゴルファーが多い。スピードを上げる土台としては、背骨がフラットな状態が好ましく、身体が回旋しやすいリラックスしたアドレスとなる。
「◯」首の一番上にある骨(第一頸椎)を意識して、頭が下がらないように首から持ち上げてフラットな状態を作る。
「×」ボールを見てしまうが故に、頭が斜め下方向に下がってしまったポジションでは、スピードが上がらない。
首のポジションが重要だ
最後に気を付けてほしいポイントが首のポジション。首の第一頸椎は最もパワーを生み出す重要な部分だ。スピード、パワーともにアップするアドレスを作る為に、鏡に映して自身のアドレスをチェックする習慣をつけよう。
胸鎖関節を目覚めさせるトレーニング器具はこれだ!
ウェーブリングの活用
ヨガやストレッチなどのエクササイズで使用される『ウェーブリング』を使って、胸鎖関節を目覚めさせるトレーニングを行います。左肘と右手の薬指に輪を掛けて、両サイドに引っ張り合いながら肩を大きく回します。
補助を付けるとより効果的!
感覚がつかみずらい場合は、仲間に動かしてもらう方法が効果的だ。自身では動かしづらい可動域まで大きく動かす事で、胸鎖関節の目覚めを実感できる。トライ体幹理論(中川隆氏)とアトラス体幹呼吸(牧直弘氏)を落とし込んだ、松澤氏のレッスンは、分かりやすく楽しいと評判だ。
胸鎖関節を目覚めさせるアドレス作り、ご理解いただけただろうか? とても簡単にできるので、飛距離に悩むゴルファーは是非取り入れてみてほしい。
●松澤亜希子
ゴルフコーチ。メンタルトレーナー。フィジカルトレーナー。効率の良い身体の使い方とクラブの動きを伝え、短期間で飛距離アップする感覚を実感できるレッスンを得意とする。
(出典:『EVEN 2018年12月号』)
(ヤマダタケシ)
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