バンカーショット上達のカギは『線引き連続素振り』と『砂飛ばし』練習法にアリ!
FUNQ
- 2019年01月03日
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ゴルファーにとって、バンカーショットは特に難易度が高く、たとえ上級者でもうまくいかないという方も多い。多数のプロを指導する小野寺誠氏はボールの手前にクラブヘッドを上手く入れられればバンカーショットは飛躍的に上達するという。今回はクラブヘッドを入れる位置を掴める『線引き連続素振り』と『砂飛ばし』練習法について教えてくれたので早速紹介しよう。
こんなミス、経験したことがあるのでは?
「写真・左」右に体重が残るとホームラン
体重が右に残るとすくい打ちになるので、ダフれずにボールにクリーンにコンタクトしてしまう。
「写真・右」体で打ちにいくと大ダフリ
しっかりと打ち込んで砂を飛ばしたい気持ちが強くなると、上体で打ちにいってしまう。体がボールに近づくと大きくダフりやすい。
クラブヘッドを入れる位置を明確にしよう
左サイドに乗ってクラブを上から入れる体勢を作ったら、ボールとの距離を変えずにスイング。ボールの手前にヘッドを入れて、砂の爆発を利用しボールを飛ばす。ボールを直接打つのではなく、計算したダフリがバンカーショットの基本となる。
計算したダフリをマスターするには『線引き連続素振り』を練習に取り入れてみよう
線を引くのはアプローチのボールポジション。バンカーのボールポジションは、この線からボール1.5~2個分左となる。
アプローチのボールポジションに線を引けば、線の上にヘッドを落としやすい。ここにヘッドを落とせれば、脱出は簡単になる。
続いて『砂飛ばし』練習法について紹介する。まずは、バンカーショットで陥りがちなミスから紐解いてみよう。
距離感を合わせたくて、こんなミスが起こる
「写真・左」手前をダフりすぎて砂を取る
右サイドが下がると、狙いよりも手前にヘッドが落ちてしまう。ダフりすぎで砂を多く取ればボールに力が伝わらず、距離感がでない。
「写真・右」深く入りすぎて砂を多く取る
上から角度をつけて下ろすのはいいが、フォローが小さく左ヒジも引けている。上から入れて打ったら終わりなのでボールは飛ばない。
砂をとる量が安定すれば距離の打ち分けは簡単だ
安定した軌道で、ボールの手前の狙ったところにヘッドを入れられれば、砂を取る量がコントロールできる。軌道を安定させるには軸がブレないことが大事。体の中心を意識しつつ、両ヒザや腰、肩の高さをキープしたい。
距離感を掴むには『砂飛ばし』練習法が最適だ
ライン上にボールを並べて置き、打ったら左足を踏み出して打つを繰り返す。歩きながら打つことで自然とフォローが大きくなる。
距離感は振り幅、特にフォローの大きさで調整したい。だが、ヘッドを入れるポジションを意識しながら大きくフォローを取るのは難しい。そこで始めに紹介した『線引き連続素振り』をやるのが効果的。連続で移動しながら踏み込めばフォローが大きくなるのを実感できるはずだ。
いかがだろうか? 今回紹介した2つの練習法はとても簡単ですぐにでも取り入れられるものばかりだ。バンカーショットに悩むゴルファーは是非チャレンジしてみては?
●小野寺 誠
1970年8月17日生まれ。16歳で渡米、ゴルフの本場で最新のスイング理論を学ぶ。21歳で帰国し、1996年にプロテスト合格。以後、江連忠プロの下で片山晋吾プロのコーチを経て、独立し男女プロゴルファーのコーチングやキャディ、アマチュアへの指導を行う。
(出典:『一週間でみるみる変わる!最強の練習場ドリル50選』)
(ヤマダタケシ)
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