ダフリを撲滅! 元世界王者が教えるクリーンヒットの秘訣とは?
FUNQ
- 2019年03月25日
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ゴルファーにとってアイアンのダフリほど悔しいミスはないだろう。今回はクリーンヒットする秘訣を世界のショットメーカーであり、元世界ランク1位のルーク・ドナルド氏に特別に伝授してもらったので早速紹介しよう。
ダフリを防ぐにはボールとの距離をキープしよう
アイアンでダフらないようにするには、体の上下動をなくすことが基本。体が伸び上がったり、沈み込んだりしては、インパクトでダフリだけでなく、トップも出てしまう。特にアイアンでも飛距離を出そうとトップで振りかぶってしまうと体が伸び上がり、その反動でダウンスイングで沈み込みやすくなるので注意しよう。
まずはアドレスで構えた時の前傾角度をスイング中も終始キープすること。ヒザを少し曲げてゆとりをもたせたら、その角度が変わらないようにスイング。また、ボールから遠く離れすぎたり、近くに構えすぎたりしてはダメ。アドレスした時の目とボールの距離が変えないようにすることが重要だ。
それでは、ルーク氏が教える4つの「アイアンの基本」について解説しよう。
【1】トップでスクワットしよう!
トップで足が伸び上がらないように、ヒザを曲げたまま、スクワットのような感覚でガニ股に足を使うこと。
【2】軸を体のセンターにしよう!
軸を中心にスイングすることが正確なショットをするカギ。まずはアドレスで体の中心に軸を感じること。
【3】頭の高さをキープしよう!
頭の位置が上下すると、体の上下動も引き起こしてしまう。アドレス時と同じ頭の高さをキープ。
【4】ダウンで地面をプッシュしよう!
トップで屈伸した足で地面をプッシュするように下半身を使う。そうすると自然とクラブは下りてくるのだ。
ヒザの角度を変えずに前傾姿勢をキープしたスイングでダフリ撲滅!
「1」ヒザを軽く曲げ、背中は猫背にならないように構える。
「2」ヒザを伸ばすことなく、体の回転でテークバックする。
「3」トップでは、ヒザが伸び上がることなくむしろ少し屈伸するくらいのイメージで切り返す。前傾姿勢もキープしよう。
「4」ヒザの角度をキープしながら地面をプッシュするような動きの中で自然とクラブが下りてくるのを待つ。
「5」前傾角度を変えずに、体の軸を中心に回転しながらインパクトを迎える。
「6」打ち終わってもヒザを伸ばさないくらいのイメージでフォローしよう。
ダウンスイングでクラブは下ろそうとしなくてもOKだ!
トップから切り返しの段階でアマチュアは、手を使って振り下ろしてきたり、あるいは打ち急いでしまう人をよく見かけるが、これはNGだ。切り返す時、決して手先で振り下ろさないこと。トップでヒザを屈伸させ、地面を押すような動きをすると、自然とクラブがリリースされ下りてくるので、そのタイミングを待つこと。こうすれば打ち急ぐこともなく、当たりの強いナイスショットが打てるため、番手なりの飛距離を出すことができるのだ。
元世界王者が教えるクリーンヒットの秘訣お分かりいただけただろうか? ゴルフは少しでもミスを減らすことができれば思い通りのプレーに近づくことができるのだ。ダフリを撲滅し、ベストスコアを更新してもらいたい。
●ルーク・ドナルド
1977年12月7日生まれ。英国出身。175㎝、73㎏。米ツアー5勝、欧州ツアー7勝。日本ではダンロップフェニックス2連勝。2011年には欧・米両ツアーで賞金王に。世界ランク元1位。
(出典:『EVEN 2019年4月号』)
(ヤマダタケシ)
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