石川遼が目指したものとジュニアゴルファーが得たもの
フクダトモオ
- 2019年10月04日
ファンとの距離を限界まで縮めたい(石川遼)
EVEN編集部のフクダです。国内男子ツアーも後半戦に突入し、毎週熱戦が繰り広げられています。賞金ランキングのトップを走るのは石川遼プロですが、その遼クンが発案し、昨年から行われている「フューチャーGOLFツアー」をご存じでしょうか。今年はブランド30周年を迎えたパーリーゲイツが主催し、4月から8月にかけて千葉、静岡、兵庫、北海道で4大会が行われました。本大会の特徴は、賞金ランキング上位の若手を中心としたお馴染みのプロが1日目は一般のアマチュアと、2日目は地元のジュニアゴルファーと同組でプレーすること。そして、ギャラリーが選手と同じフェアウェイを歩き、至近距離でプロのショットを見られることです。
「限界まで距離を縮めたかったんです。ラフだったり、バンカーだったり、ギャラリーの皆さんがボールのライを確認した上でショットを見られるチャンスはなかなかないですし、インパクトの音も違いも距離が近ければまた違って感じられるはず。さらに、打ったあとのターフも確認できるし、パッティングもグリーンのすぐ近くで見られる。そういう観戦の仕方は、ローピングされている普通の試合ではできません。ゴルフトーナメントは見せ方によってもっと面白くなると思います」(石川プロ)
トッププロと同組でプレーしたジュニアたち
ツアーで活躍するトップ選手とプレーする貴重な機会を得たジュニアゴルファーたち。北海道大会女子ジュニアの部で優勝した庄内理湖さんは、石川遼、佐藤大平の両プロと同組でプレーし、「小さい頃から見ていて、本当に憧れていた選手と同じ組でプレーできるなんて、夢なんじゃないかと何度も顔をたたきました(笑)。お二人とも本当にやさしくて、自分もこんなゴルファーになりたいと思いました。今日のことを思い出せば、どんなつらいことも乗り越えられます」と話してくれました。
また、北海道大会男子ジュニアの部で優勝したゴヴォロヴスキー大河くんは「ツアープロの方と一緒に回るのは初めてで緊張しました。飛ばし屋の額賀(辰徳)プロにはドライバーショットで50〜60ヤード置いていかれましたし、山岡(成稔)プロのスピンの効いたアプローチもすごかったです。自分もあんなプレーができるようになりたいです」とコメントしてくれました。
フューチャーGOLFツアーは、相撲の地方巡業のゴルフ版という考えのもとにスタートしました。来年以降も各地で開催される予定となっており、石川プロの想いは少しずつですが、着実に、全国のジュニアゴルファーやゴルフファンへと広がっています。
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PROFILE
EVEN / EVEN副編集長
フクダトモオ
1973年生まれ。業界紙記者、フリーライター、ゴルフ週刊誌編集を経て枻出版社へ。187センチの長身で、自称“用賀のビッグイージー”。スイング理論からPGAツアー、ギア、コース、さらにはゴルフ女子に至るまで守備範囲は広い。ベストスコア78、平均スコア90。
1973年生まれ。業界紙記者、フリーライター、ゴルフ週刊誌編集を経て枻出版社へ。187センチの長身で、自称“用賀のビッグイージー”。スイング理論からPGAツアー、ギア、コース、さらにはゴルフ女子に至るまで守備範囲は広い。ベストスコア78、平均スコア90。