無観客で行われた「ZOZO チャンピオンシップ」大会3日目のMVPは?
フクダトモオ
- 2019年10月26日
苦渋の決断! ギャラリーの安全面を考慮して無観客試合に
EVEN編集部のフクダです。日本初のPGAツアー公式戦「ZOZO チャンピオンシップ」3日目は天候も回復し、順延となっていた第2ラウンドが行われました。この日は、タイガー・ウッズがバーディパットを決めても、松山英樹がドライバーショットをかっ飛ばしてもギャラリーの声援はなし。大雨によるコースコンディション悪化などの影響で、無観客試合になったからです。実際のところ、コース内は冠水している場所が多く、足元もかなり滑りやすい状態でした。ファンには残念でしたが、安全面を考慮すれば致し方なかったと思います。
短くなった10番パー4でイーグルが16個も飛び出した!
そんな中、大雨の影響でフェアウェイが水没してしまった10番ホールは、朝になってわずかに残った冠水していない部分にティーイングエリアを設け、140ヤードのパー4に設定されました。我々アマチュアには馴染みが深いプレーイング4の特設ティのような場所から、トップ選手が次々とティショットを放つのは何とも不思議な光景でした。結果、10番ホールはイーグル16個、バーディ52個、パー8個、ボギー以上をたたいた選手は皆無で、パー4にしてアベレージスコアは2.895。この日最もやさしいホールだったことは説明するまでもありません。
石川遼も感謝したコースメンテナンススタッフの神対応!
第2ラウンドで最も輝いたのは、スコアを6つ伸ばしてトータル12アンダーで単独トップに立っているタイガーで間違いないでしょう。しかし、個人的には開催コースのアコーディア・ゴルフ 習志野カントリークラブのコースメンテナンススタッフにMVPを贈りたいです。関係者によると、近隣のグループコースからもスタッフを動員して、午前3時過ぎから130人体制で排水やバンカーの修復などに奔走。なんとかプレーできる状態へと回復させたとのこと。石川遼もプレー後、「ここまで回復するなんて驚いた。今日はプリファード・ライが適用されていたけど、ほとんど泥はつきませんでした。コース関係者の皆さんに感謝したい」とコメントしていました。
明日27日(日)の大会4日目は6時30分から第3ラウンドを開始し、終了後には第4ラウンドをできるところまで行う予定とのこと。このままタイガーが突っ走るのか。松山の追い上げはあるのか。現地で、テレビの前で、パソコンの前で、世界最高峰の戦いを満喫しましょう。
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PROFILE
EVEN / EVEN副編集長
フクダトモオ
1973年生まれ。業界紙記者、フリーライター、ゴルフ週刊誌編集を経て枻出版社へ。187センチの長身で、自称“用賀のビッグイージー”。スイング理論からPGAツアー、ギア、コース、さらにはゴルフ女子に至るまで守備範囲は広い。ベストスコア78、平均スコア90。
1973年生まれ。業界紙記者、フリーライター、ゴルフ週刊誌編集を経て枻出版社へ。187センチの長身で、自称“用賀のビッグイージー”。スイング理論からPGAツアー、ギア、コース、さらにはゴルフ女子に至るまで守備範囲は広い。ベストスコア78、平均スコア90。