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スコアアップに直結するコースマネジメント術|プロキャディが教える攻略のポイント

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水が流れる方向を把握することがグリーンの傾斜を読む基本

グリーンの傾斜の読み方ですが、プロキャディの立場としてはグーグルマップなどを活用し、まずゴルフコースの地形を把握します。海の近くなのか、山が近いのか、海抜は何メートルといった情報を事前にチェックしておくのです。

そこまで入念な準備をしても、グリーンの傾斜がなかなか読めないケースは少なくありません。ゴルフコースがフラットな地形ならグリーンも割合フラットなことが多いのですが、たとえば富士山の近くのコースでは実際はグリーンが傾いていても、自分がちょっとした傾斜地に立っているだけでグリーンの面がフラットに見えることがよくあります。グリーンに上がってからでは、なおさら傾斜をつかみにくくなります。

そんな時は、水がどの方向に流れるかを見るのが一番良いと思います。富士山の近くのコースのように近くに山がある場所では、山側から低い側へと芝目が向きます。芝は生き物ですから水が流れる方向に芝目が向きやすいですし、傾斜も低いほうに向くのです。このように水が流れる方向に、傾斜と芝目が向くということを頭に入れておくと良いと思います。

また、フラットなコースは水はけが悪くなりやすいため、グリーンの近くに排水溝を設置してあるのが一般的です。排水溝がどこにあるかを見ると、どの方向に水が流れるのか、グリーンがどの方向に傾いているかの情報をキャッチできます。グリーンの近くに池があれば、そこに水が流れるように作られています。

グリーン上に立った時に傾斜が分からなくなったら、足の裏で傾斜を感じ取るようにするのも良い方法です。目で見ると周囲の景色によって錯覚が起こりやすいので、目をつぶって足の感覚で傾斜の情報をキャッチするわけです。

富士山など山が近いゴルフ場は、山を背にしてグリーンの傾斜と芝目が向くことが多いということを頭に入れておこう。

自分が打つ前にグリーン上を一周して芝目を見よう

グリーンの傾斜をしっかり読むことが大事だが、コースによっては芝目がボールの転がりに影響することもある。

最近のゴルフ場はベントグリーンが主流です。芝の芽が硬いコウライ芝のグリーンとは違って、柔らかいベント芝のグリーンはそれほど「芝目」を気にする必要がないといわれます。

実際、ベントグリーンの場合は傾斜を読み切ることがパッティングラインを読む重要なポイントですが、その時に芝目もしっかり見極めておけば、よりカップインの確率を高めることができます。

芝目を見るタイミングは、自分の打つ順番が来てからでは遅すぎます。その前に、同伴プレーヤーの邪魔にならないように気を配りながら、自分のラインの周りを1周してみましょう。この時に傾斜と芝目の情報をキャッチするのです。

ラインの周りを一周すると、ボールとカップの間の芝の色が濃く見える場所と、白っぽく見える場所が見つかります。濃い緑に見えたら逆目、白く光って見えれば順目です。それがわかれば、「このラインは順目だから曲がりが少し大きくなる」というように、ラインのイメージがより具体的に浮かんできます。

グリーン上の芝を見ても順目と逆目の判断がなかなかできないという人は、ラフやフェアウェイで芝の状況を見て、濃く見える場所と白っぽく見える場所を見極めてみましょう。グリーンで芝目を読む上での良い訓練になります。

自分が打つ番になる前に、できる範囲でグリーン上を一周してグリーンの光り具合から芝目を判断する作業もしておこう。

カップまで50センチの「お先に」の場所を先に見つける

アマチュアゴルファーの皆さんは、グリーン上でラインを読む時にボールからカップへの通り道を一生懸命なぞろうとしますが、プロや上級者は違います。

ボールからカップまでの傾斜を読んだ上で、カップ側からラインをなぞるのです。具体的にいうと、カップの周囲50センチぐらいのところでストレートラインの場所を見極めます。それに対して、自分のボールがカップのどちら側からどのような転がりで入るかをイメージしています。つまり、「カップの入り口」を見つけるわけです。こうした手順でカップへの入り口が決まれば、そこから自分のボールがある場所へとボールの転がりの軌跡を描いていけば、パッティングラインが見えてきます。

石川遼プロがパットを打つ時に、よくカップの近くの「お先に」くらいの距離で素振りをしますよね。あれもカップの入り口探しの作業です。そこから自分のボールの場所へと戻りながらラインのイメージづくりをします。カップの入り口を決めてから、ライン全体をイメージするわけです。

皆さんも、まずはカップの周囲50センチの傾斜や芝目を見極めましょう。そうすればカップへの入り口がわかります。その場所からボールの軌跡をなぞっていき、実際にボールを打ち出す方向が決まったら、ボールの50センチ先にスパットを想定してください。あとは、スパットに向かってストレートに打ち出すだけです。

カップの周囲50 センチのエリアでボールがどのようにカップに入るかを見極め、そこから逆算してライン全体をイメージしよう。

ボールからカップまでの通り道を「トンネル化」する

パットの名手で知られるタイガー・ウッズは打つ前の情報処理にも長けている。ラインだけにフォーカスしているからカップイン率も高い。

パッティングラインを読む上でもっとも重要なのは、ボールからカップまでの通り道です。ラインのイメージをより明確にするには、その周囲の情報を遮断することも大事です。ボールから50センチ先のスパットまでとカップの50センチ手前の入り口、およびラインの幅だけにフォーカスを当てて見るようにしましょう。

そのためには、グリーンの全体のうねりを見てボールからカップまでの傾斜をある程度つかんだら、あとはボールからカップまでの通り道を「トンネル化」する作業が有効です。

米PGAツアー屈指のパットの名手としても知られるタイガー・ウッズは、ラインを読む時によくキャップのツバのあたりに両手をかざしています。これは両手を当てることで周囲の景色を遮断し、ラインをトンネル化して見ているのです。

ボールをどこに打ち出せば良いのかを決めたら、トンネルをつくってターゲットを絞ります。そしてボールを打ち出す方向にフェースを合わせて構え、ストロークします。ラインは細い線というよりも、カップの幅くらいの太めの帯でイメージするのが良いでしょう。

最初に全体の情報を見てラインのイメージをつかみ、最後は周囲の情報を消してラインをトンネル化する。これをやるだけでラインのイメージがより鮮明になっていくはずです。

グリーンの傾斜を確認したら、ボールからカップまでの通り道を「トンネル化」するために周囲の景色を両手で遮断すると良い。

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EVEN 編集部

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スタイリッシュでアスリートなゴルファーのためにつくられたマガジン。最旬のゴルフファッション、ギア、レッスン、海外ゴルフトリップまで、独自目線でゴルフの魅力をお届け。

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