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ミズノアイアンの打感の秘密、「銅下メッキ」とは

ミズノアイアンの打感は技術の結晶

「ミズノの打感は良い」。“打感”には個人差があるというのに、多くのゴルファーが口を揃える。ミズノが他のメーカーと違うのは、どこまで性能を追求しようとも、決して打感を犠牲にしない点だ。

そのため、ミズノが持つ打感向上のための独自技術は数多い。中でもそのこだわりを象徴するのが「銅下(どうした)メッキ」だ。銅下メッキを使用すると、フェース面でのボールの接触時間が通常より長く感じられ、打感がやわらかくなる。しかし、非常に柔らかい素材のため最外層のメッキには適さない。そのため、わざわざ通常のメッキのさらに内側に施されている。

この手間を惜しまずどこまでも追求する姿勢が、他には真似できない打感の良さを生んでいるのだ。

写真は外側のメッキを施す前の状態のアイアン(非売品)。「Mizuno Pro」シリーズのアイアン全てに銅下メッキが標準採用されている。
最外層のクロムメッキと本体の軟鉄との間に銅下メッキが施されている。当然、作業工程も多くなる。

世界で賞賛されるミズノのアイアン

契約フリーのブルックス・ケプカやポール・ケーシー、かつてはタイガー・ウッズも使用していたこともあってか、現在は日本より欧米の方が販売シェアが高い。

「Mizuno pro」は日本のみでの展開で、グローバルでは「MP」シリーズが展開されている。その「MP」シリーズにも昨年9月に発売された「MP20」から銅下メッキが標準採用され話題となった。

今年のPGAショーでは、限定500セット、約30万円という価格で銅メッキを表に出した“銅上メッキ”のアイアンをアメリカのみで販売。これが約2時間で売り切れたという。

実はこのアイアンは、錆びやすく実用性が低い記念品(銅下メッキの標準採用を記念して作られた)。しかし、アメリカには、そんなことは気にしないコレクターが多いことから、販売が実現したそうだ。

ミズノの世界的人気を物語るエピソードだ。

1月にアメリカで行われたPGAショー2020で展示・販売され、注目を集めた“銅上メッキ”のアイアン。

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EVEN 編集部

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スタイリッシュでアスリートなゴルファーのためにつくられたマガジン。最旬のゴルフファッション、ギア、レッスン、海外ゴルフトリップまで、独自目線でゴルフの魅力をお届け。

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