ミズノアイアンの打感の秘密、「銅下メッキ」とは
EVEN 編集部
- 2020年04月25日
ミズノアイアンの打感は技術の結晶
「ミズノの打感は良い」。“打感”には個人差があるというのに、多くのゴルファーが口を揃える。ミズノが他のメーカーと違うのは、どこまで性能を追求しようとも、決して打感を犠牲にしない点だ。
そのため、ミズノが持つ打感向上のための独自技術は数多い。中でもそのこだわりを象徴するのが「銅下(どうした)メッキ」だ。銅下メッキを使用すると、フェース面でのボールの接触時間が通常より長く感じられ、打感がやわらかくなる。しかし、非常に柔らかい素材のため最外層のメッキには適さない。そのため、わざわざ通常のメッキのさらに内側に施されている。
この手間を惜しまずどこまでも追求する姿勢が、他には真似できない打感の良さを生んでいるのだ。
世界で賞賛されるミズノのアイアン
契約フリーのブルックス・ケプカやポール・ケーシー、かつてはタイガー・ウッズも使用していたこともあってか、現在は日本より欧米の方が販売シェアが高い。
「Mizuno pro」は日本のみでの展開で、グローバルでは「MP」シリーズが展開されている。その「MP」シリーズにも昨年9月に発売された「MP20」から銅下メッキが標準採用され話題となった。
今年のPGAショーでは、限定500セット、約30万円という価格で銅メッキを表に出した“銅上メッキ”のアイアンをアメリカのみで販売。これが約2時間で売り切れたという。
実はこのアイアンは、錆びやすく実用性が低い記念品(銅下メッキの標準採用を記念して作られた)。しかし、アメリカには、そんなことは気にしないコレクターが多いことから、販売が実現したそうだ。
ミズノの世界的人気を物語るエピソードだ。
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EVEN 編集部
スタイリッシュでアスリートなゴルファーのためにつくられたマガジン。最旬のゴルフファッション、ギア、レッスン、海外ゴルフトリップまで、独自目線でゴルフの魅力をお届け。
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