バンカーから一発で脱出できる打ち方とコツ|左足下がりの場合
EVEN 編集部
- 2020年06月24日
INDEX
プロゴルファーや上級者は、「ラフから打つよりもバンカーショットのほうが簡単だ」と言うが、そのぐらい自信をもって打てるようになりたいものだ。そこで今回は左足下がりの場合に今すぐ使えるテクニックをご紹介しよう。
左足下がりのライではコックを積極的に使う
バンカー内でも、球の入り方によっては左足下がりのライが残ってしまうことがある。左足下がりは球の高さを出しにくいので、いかにアゴをクリアするかがポイントになる。こうした状況ではピンに寄せることよりも、まずは脱出してグリーンにのせることを優先しよう。左足下がりは後ろ側の斜面が邪魔になるので、テークバックでコックを入れてヘッドを高い位置に素早く上げる。やや鋭角な軌道をイメージしておこう。
フェース面の砂を最後までこぼさない意識をもつ
左足下がりのアプローチと同じように基本的には傾斜なりに振っていく。この時、フェースにのった砂を最後までこぼさないイメージを持つと傾斜なりに振りやすくなる。傾斜に逆らって打ち込もうとするとボールが前に飛ぶ力が弱くなるので、脱出という最低目標も果たせなくなってしまう。砂をこぼさないようにして、手先だけで振ろうとせずに体全体でターゲット方向にクラブを出していこう。
クラブの重さを利用すると傾斜なりにヘッドを出せる
高さを出したいからといって打ち込んでも、左足下がりからは球が上がらない。フェースを目一杯開いた状態にして、高さはクラブに任せよう。いかに傾斜に沿ってクラブを振り抜けるかが重要で、ヘッドの重さを感じながらフォローを出すと傾斜なりに振りやすくなる。要は下へ下へ力を働かせる必要があり、重力を利用することでそれを実現できる。グリップはガチガチに握らず、ヘッドの重さを感じられる程度が良い。
インパクトまで右ヒザの角度をキープ
左足下がりのライは自然と左足に体重がのるが、その際に右足はヒザを折った体勢になる。この右ヒザの角度をキープすることでダウンスイングでの入射角が安定することを覚えておこう。傾斜地はバランスが崩れやすいので、左足1本で体を支えるのは難しい。そこで右足のヒザを意識して、その形が変わらないスピードで振るのだ。ヒザの角度が崩れるほど振らないことが重要になる。
フォローで左足を一歩出して歩き出してみよう
左足下がりで最もオススメしたい打ち方がフォローで一歩右足を前に出す打ち方。打ち終わった後に歩き出すようなイメージをもってスイングすると、ボールを上げようとする動きが入りにくく、下に力を働かせやすくなる。また、ターゲット方向へエネルギーを伝えやすくなるため、ボールを前に飛ばしやすくなる。多少、ヘッドの入り方が悪くてもこの打ち方なら脱出させることはできる。
クローズスタンスにすると前傾角度を最後までキープできる
ボールを上げようとすると必ず起こるのが、インパクトで体が浮く動き。いかに前傾角度をキープしたまま、ヘッドをボールの下に入れられるかが重要だ。そのために右足を少し後ろ側に引いて、ダウンスイングでクラブの通り道を確保しておこう。クラブが入ってくる場所があれば、あとはターゲット方向に振り抜くだけ。インパクトで詰まる動きがミスの原因になることを覚えておこう。
打ち終わった後も胸を下に向ける意識をもつ
バンカーショットでミスが出る理由の一つがヘッドアップだ。脱出できるかどうか不安を抱えながらスイングすると、ついつい打った方向を早く見てしまいがち。特に左足下がりは少しでも体や顔が上がるとミスに直結するだけに、しっかり前傾角度をキープし続けることが必要になる。そのためには、打ち終わった後も胸を下に向けておくつもりでスイングすると良い。
教えてくれたのは西村至央コーチ
1977年生まれ。専修大学出身。ミライズゴルフアカデミー主宰。神奈川県を中心にレッスン活動を展開。ビギナーからトッププロまで様々なゴルファーの悩みに対し、わかりやすく指導してくれると高い評価を得ている。
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PROFILE
EVEN 編集部
スタイリッシュでアスリートなゴルファーのためにつくられたマガジン。最旬のゴルフファッション、ギア、レッスン、海外ゴルフトリップまで、独自目線でゴルフの魅力をお届け。
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