フォーティーンの新作は14本を変えるクラブセッティング革命だ
EVEN 編集部
- 2020年11月24日
新「ゲロンディー」でベテラン競技アマにセッティング革命を
本題に入る前に、フォーティーンがこの秋リリースした2つの新製品について触れておきたい。一つめは「GelongD(ゲロンディー IX/UX)シリーズ」。同社が誇る伝統の飛びの称号、ゲロンディーのアップデート版だ。かつてそのゲロンディの飛びに熱狂したベテラン競技アマ達へ、再び飛びの福音をもたらす二つの新生ゲロンディの主な特徴は、ダウンブロー軌道の競技者ゴルファーが思い通りに飛ばせる工夫と、#5〜8番まで共通のロフトピッチを備えたコンボセッティングへの対応力にある。
飛距離を求める競技者に最適なUTとアイアンを
“すべてのゴルファーにベストな14本を”。フォーティーンというブランド名の由来が示す通り、彼らのモノづくりは常にターゲットが明確だ。新作「ゲロンディーIX/UX」シリーズも然り、本作はベテランの競技系アマチュアが飛距離を追求するために生まれたモデルである。
『IX001』は同社伝統の中空構造を採用した中空アイアン。7番で26度のストロングロフト設計だが、一般に大型面長で低重心設計な同種の飛び系アイアンとは異なり、あえてやや小ぶりで重心も高めに設計。これは打ち込む軌道が多い競技者でも、重心より下でコンタクトでき、高い打ち出しとスピン量を確保すると同時に、ヘッドの操作性も狙ったもの。ダウンブローを想定したソールもバウンスが強い独自のソール形状で、そこにはカスタムウェッジの”御三家”を担う、評価の高いウエッジのノウハウが生かされている。
一方、長い番手のクラブで高さが出せない場合には『UX001』がその役を担う。アイアンと共通のロフトピッチで自由に組み合わせでき、アイアンとの同一番手間で飛距離の共通化を実現。つまり、これまで飛距離が欲しいが既存の飛び系アイアンやユーティリティを扱えなかった競技ゴルファーに飛びと、セッティングの自由度を与えてくれる革命的クラブなのである。
単一素材の軟鉄鍛造限界のやさしさをもつみんなのフラットバック「TB-5フォージド」
見た目の格好良さとクリスピーな打感。異素材複合、中空構造のやさしいアイアンが全盛の時代にあっても軟鉄鍛造のフラットバックには他にはない良さがある。『TB-5』は、そんなフラットバックとキャビディの良いとこ取りなエポックだ。
見た目が良くて寛容性も高い。フォーティーンのクラブ全般にはそんな印象がある。同社のアイアンのラインナップにおいて、「5」番台が付されたシリーズもまた、そんな見た目とやさしさを兼備したキャビティモデルという位置付けだった。だが、ライバル他社が異素材複合でアイアンのテクノロジー競争を続ける中、彼らはあえて軟鉄鍛造単一素材を追求してきた。それは無垢の素材でしか味わえない打感やフィーリングを求めるゴルファーに応えるため。
本作『TB‐5 フォージド』は、そんな軟鉄鍛造単一素材ならではの打感と、見た目の良さ、寛容性すべてを備えたフォーティーンの解答だ。キャビティ部の段差をなくし、薄肉のエリアを狭く、厚肉のエリアを広げた「シアターブレード」と呼ぶ劇場のスクリーンのような偏肉厚フェースが手に伝わる振動と、重心を制御。打点裏周辺の肉厚を確保する一方、上下左右に厚みのある周辺重量配分で打点ブレにも強さを発揮。コンベンショナルアイアンのようなすっきりしたバックフェースでありながら、同種のアイアンでは決して持ちえない寛容性を実現してみせた。ややグースしたつかまり顔のセミラージサイズヘッドは安心感が高く、ウェッジ譲りの巧みなソール形状がダフりのミスもカバーしてくれる。
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- 写真○六本木泰彦 文○藤井順一(編集部)(問)フォーティーン☎027-387-8760、https://www.fourteen.co.jp/
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スタイリッシュでアスリートなゴルファーのためにつくられたマガジン。最旬のゴルフファッション、ギア、レッスン、海外ゴルフトリップまで、独自目線でゴルフの魅力をお届け。
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