
初代・最新「ホワイト・ホット」の数値比較からみる20年の進化

EVEN 編集部
- 2021年03月21日
INDEX
インサートの殿堂として長くベンチマークとされてきた初代のホワイト・ホットと、同じ素材・製法のインサートを搭載した最新のホワイト・ホット OG。20年の時を隔てた同じインサートを持つ2本はどう違うのかを数値化して徹底検証する。
スペック
データはホワイト・ホット OGとホワイト・ホットそれぞれの「#1」で計測。長さの違いによるバランスや重量はさておき、5°異なる重心角やシャフト半分違うオフセットに注目。
試打データ
ストローク計測の「SAM」でそれぞれのパターの軌道や打点位置をチェック。ヘッドが軽く、操作性の良い初代#1に比べ、新#1は再現性が高く終始データが安定する結果に。
インパクトスポット再現性
打点位置の再現性の比較でも、フェース中央上付近に集まった新ホワイト・ホットに比べ、旧ホワイト・ホットはダブルスコア。これもスイングバランスの違いが原因か?
インパクト時のフェース角
セットアップでの誤差は両者ほぼ同一。だが、インパクトで旧ホワイト・ホットは-1.9°と新ホワイト・ホットの2倍近くフェース面が開いて当たった。軽いバランスが禍したか?
打感・転がり
同じボール(キャロウェイ E・R・C ソフト)を5球ずつ、テイクバックとフォローの幅を決めてストロークし、打感と転がりを検証。打球感はほぼ同じだが距離は3mで30cmほどの差が。
初代・最新「ホット・ロッド」比較の結論は?
伝統のホワイト・ホット打感と高い安定性
「特性は全く別物。初代は当時のグリーンやプレーに合わせたアーク強めでパチンと打って距離感を出せるパター。軽い分、手で操作しがちでヘッド軌道もインパクトも安定感に欠ける。新作はヘッドがよく効き、終始挙動が安定。左右の打点ブレにも強い。硬めで音が大きめの打球感は共通ですが、20年のパターの進化は偉大です」
解説「佐野好太さん」
シニアフィッター、マスタークラフトマン。量販店でクラフト技術を学んだ後、「イーブン ゴルフ ラボ」を経て現職。
テストを行ったのは「ゴルファーズメディアラボ」
テストは東京・二子玉川の「ゴルファーズ メディア ラボ」に依頼。ウッドからパターまで精度の高いクラブ計測やフィッティングが可能。
【DATA】
住所:東京都世田谷区玉川1-17-7 B1F
TEL:03-6432-7272
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EVEN 編集部
スタイリッシュでアスリートなゴルファーのためにつくられたマガジン。最旬のゴルフファッション、ギア、レッスン、海外ゴルフトリップまで、独自目線でゴルフの魅力をお届け。
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