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最新センサーで分かった!パッティングの新常識【左右対称が正しいとは限らない!?】

最新の解析センサー「CAPTO」を使って、感覚だけではわかりにくいストロークのメカニズムを徹底調査していくこの企画。今回はご紹介するのは振り幅についてだ。左右対称の振り幅をイメージしている方も多いと思うが、もっと大切なのは「前加速か、後加速か?」ということ。「CAPTO」でストロークをもっと深く解析していこう。

ストロークのメカニズムを教えてくれるのはこの2人

鈴木愛佳子

ツアー出場を目指すプラチナ世代のプロゴルファー。2020年12月放送の『ゴルフ3キングダム 女子No.1チーム決定戦』(BSTBS)に出場。

橋本真和

ゴルフテクノロジーに精通し、CAPTOによるパッティング解析や弾道解析、3D解析のコーチとして多数のプロ・アマをサポートする。

パッティング解析センサー「CAPTO」って?

重量わずか4グラムの軽量センサーをパターのシャフト部分に取り付けて、2~3メートルの距離を10球打つだけで、瞬時に16項目ものデータを計測できるスグレモノ。価格は380,000円+税

CAPTOで計測できること

フェース角やボールの打ち出しからフェースローテーション、ロフトローテショーン、ライローテーション、加速度、手の操作の大小や震えの程度まで、多彩な項目を可視化できる。計測したデータは専用アプリを通じてタブレットやPCに表示される。

ヘッドをボールにぶつけるか、フォローに向かって加速させるか?

左右対称の振り幅をイメージしているゴルファーは少なくないだろう。それより大事なのは、ヘッドをどう加速させてボールにエネルギーを効率良く伝えるか。自分でパターを操作しすぎないことが重要だ。

再現性の高い前加速がおすすめ

橋本:愛佳子プロはフォロースルーに向かってヘッドを加速させていくイメージで振っているね。
鈴木:はい。しっかりフォローを出していくイメージです。
橋本:それ自体が悪いわけじゃないし、今年大活躍したブライソン・デシャンボーのように後加速タイプの選手もいる。ようはインパクト直前に加速を作るタイプ(=後加速)と、振り幅のような加速を作るタイプ(=前加速)に分かれるんだけど、どちらが間違いということはないんだよね。ただ個人的には、パターヘッドがインパクトに向かって自然に加速していく前加速タイプのストロークがおすすめです。
鈴木:どうしてですか?
橋本:自分のフィーリングに頼らないので再現性が高いんだ。当然、方向性や距離感も安定してくるよね。前加速のストロークのポイントは、腕の力ではなく体幹で振ること。テークバックでヘッドの重みを感じたら、その重さを自然にボールへぶつけるイメージでストロークしよう。

チェック「鈴木プロのストロークはフォロー重視の後加速だ」

CAPTOは加速度センサーを内蔵しており、パターヘッドの加速度を計測できる。鈴木プロは切り返し以降、インパクト直前までヘッドが加速し続けている後加速のタイプだ。

ポイント「ストロークには前加速と後加速の2種類がある」

前加速=ヘッドの重さをボールにぶつけるイメージ

パターヘッドの重さをボールにぶつけるイメージで打つ前加速タイプのストロークは、テークバックが大きく、フォロースルーが小さくなる傾向がある。

後加速=フォローに向かってヘッドを加速させるイメージ

フォロースルーに向かって加速させるイメージで打つ後加速タイプのストロークは、テークバックが小さく、フォロースルーが大きくなる傾向がある。

ポイント「パターヘッドにコインを乗せてストロークしてみよう」

どこでコインが落ちるかな?

振り子運動である前加速のストロークを身につけるには、パターヘッドの上にコインを乗せてストロークするドリルが有効だ。ヘッド軌道を安定させる効果もあるのでオススメ。

前加速の場合は切り返しで落ちる

(左)ヘッドの上にコインを乗せたまま、ゆっくりとテークバックしよう。切り返しまではコインが乗った状態をキープ。最初は素振りからでも良い。
(右)振り子のストロークが正しくできていると、コインは切り返し付近で落ちる。最初にボールがあった地点より手前で落ちれば合格点だろう。

フォロースルーに向かって加速していく後加速のストロークだと、最後までコインが落ちにくい。

ポイント「セットしたティペグの幅でストロークしてみよう」

左右対称に振ろうと考えすぎるのは良くないが、前加速のストロークは原則的に振り子運動なので、イメージは左右対称でも良い。等間隔にセットしたティペグの振り幅でストロークしてみよう。

腕の力は使いません

同じ振り幅、同じエネルギーでストロークすればボールの転がりは一定になる。もし同じ振り幅で転がる距離がバラつくなら、腕などで余計な力を加えている可能性が高い。

出典

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EVEN 編集部

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スタイリッシュでアスリートなゴルファーのためにつくられたマガジン。最旬のゴルフファッション、ギア、レッスン、海外ゴルフトリップまで、独自目線でゴルフの魅力をお届け。

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