
カタログのスペックからドライバーの特性を読み取るポイント

EVEN 編集部
- 2021年03月23日
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ゴルフクラブの特性はカタログスペックの数値に表れていることが多いとクラブコーディネーターの鹿又芳典氏。そこで、それぞれの項目と数値で分かる特性を教えてもらった。もちろん購入する際には実際に試打して判断することになるが、カタログである程度候補を絞っておけば理想の一本により近づける。カタログに記載されているスペックの意味を知り、ドライバーを選ぶ際の判断材料としてしっかり押さえておきたい。
監修:鹿又芳典
雑誌やWEB、TVにYouTubeとゴルフ業界でひっぱりだこのクラブコーディネーター。ショップ「マジック」のクラフトマンでもあり、選手やアマチュアのクラブ選びもサポート。
ロフト角
ロフトの大きい方からテストするのが基本
フェース面の傾きを示すロフト角。球の打ち出しやバックスピン量、つかまりに影響する数値。大きいほど球の打ち出しが高く、つかまりが良い。「特別な場合をのぞき、大きい方から考えるのがセオリーです」と鹿又氏。
ライ角
アップライトなら球のつかまりが向上
水平な地面とシャフトの中心線がおりなす角度。地面から打たないウッド類では見逃しがちだが「プロユースのモデルでは2°近く差があり、数値の大きいアップライトな方が軌道が縦振りで球のつかまりが良くなります」
フェース角
球のつかまりに影響するが構えやすさにも関わる
フェース向きを角度で示したもの。右向きのオープンなら球が右に逃げやすく、左向きのクローズドなら球がつかまりやすい。市販モデルの多くはスクエアな0°だが、マスキングなどデザインによっても見え方は変わる。
ロフト、ライ、フェース角はカチャカチャで調整
シャフトを脱着する弾道調整、いわゆる「カチャカチャ」により、プロ用モデルの多くは、ロフト角やライ角、フェース角などを任意に微調整できる。
クラブ長&重量
長さは飛距離や球の上がり構えやすさに影響する
長ければ速く振れ、球も上がりやすいが、短い方が芯に当てやすくミート率は上がりやすい。市販は45.5inchが基準。
フィニッシュまで振り抜けるのが適正重量
クラブ全体の総重量は振りやすさに影響する。軽ければ速く振りやすいが、重ければ軌道が安定するため、適正な重量を見つけたい。
フェースプログレッション(FP)
FPが小さい方が球がつかまりやすい理由
フェース下のリーディングエッジがシャフト軸線により近い(FPが小さい)方が、FPの大きいいわゆる『出っ歯』よりもインパクトの位置が左にズレるため球がつかまる。
ヘッドサイズ
大きい方が打点ズレに強くミスになりにくい
サイズが大きい方が打点ズレの影響が少なく直進性が高いが、小ぶりな方が操作性が良い。一般的には大きい方が安心感がある。市販モデルの多くはルール上限の460立法センチメートル。
丸形と洋ナシ形のシェイプの効能
丸形は大きく見えて構えた時に安心感が高い。伝統的な洋ナシ型は重心位置が遠くなりやすい傾向から左を嫌うゴルファーが好む。
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EVEN 編集部
スタイリッシュでアスリートなゴルファーのためにつくられたマガジン。最旬のゴルフファッション、ギア、レッスン、海外ゴルフトリップまで、独自目線でゴルフの魅力をお届け。
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