スポーツ界で注目を集める「テリック」のマウスガード
水上貴夫
- 2021年05月25日
あくまでも歯を保護するために……
2012年男子ツアー開幕戦の「東建ホームメイト・カップ」 初日、マウスガードを使用した尾崎直道プロが失格となった。ゴルフ規則にある「人口の機器と異常な携帯品、携帯品の異常な使用」に抵触するという判断だ。ここでポイントはマウスガードを使用すること自体が違反なのではなく、それによって「飛距離が伸びた」と尾崎プロが語ってしまった点にある。つまり、歯の保護を目的とした器具としての使用は問題ないのだ。非常に微妙なケースである。
「TELIC」というマウスガードが昨今、スポーツ界で話題だ。注目を浴びたのは一昨年に日本で開催されたラグビーワールドカップの時。日本代表選手の口元からカラフルなマウスピースが除いていたのをご記憶だろうか。それがテリックである。
マウスガードといえば、ボクサーやラグビー選手が使うもので白い塊を口いっぱいに頬張るものだと思っていたが、さにあらず。今や色も形もバリエーション豊かに揃うのだ。しかも用途は多岐に渡り、睡眠時の歯ぎしり予防から力を込めるスポーツでの歯の保護を目的とするものまで様々。当然、インパクト時にかなりの力を発するゴルフでもマウスガードは使うべきだ。
身体のバランスが良くなり結果的に飛距離が伸びるという数多くの体験談もあるのだが、あくまでも “歯を守るために”、ぜひマウスガードを使いたい。
「東京プラス歯科矯正歯科 東池袋」を訪問。EVEN編集部のミズカミとイワブチが体験したのだが、スキャナーで口内のデータをくまなく取るだけ。その間わずかに5分。そしてそのデータが歯科技工所に送られて2週間後には完成するという算段。独自技術(特許出願中)により今までにはないフィット感を実現している。
TELICMOUTHGUARD https://telicmouth.jp
SHARE