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「EPON」の鍛造アイアン 『AF-506』の進化 ベンチマークであり続けるために

ゴルフヘッドパーツメーカー「EPON(エポン)」の軟鉄鍛造アイアンは別格だ。中でも「AF-50」シリーズは彼らの主力モデル。今春発売となった「AF-506」は、伝統を守り革新を遂げる彼らを象徴するエポックといえる。

人気ヘッドパーツブランドの再量販アイアン「AF-50」シリーズの最新作

ゴルフの経験が多少でもあれば、「EPON(エポン)」というブランド名を聞いたことがあるだろう。極限まで製品公差を抑えた高い品質、仕上げの美しさで知られる日本のみならず、世界的に知られるヘッドパーツメーカーだ。さらに特筆なのはアイアンで常時5モデルを展開するバリエーションの豊富さだ。フラッグシップである「AF-ツアー」シリーズに、ユーザーレベルに合わせた「AF-3/5/7」の各モデルを登場以来常に進化させている様は、欧州の輸入車メーカーを彷彿させる。『AF-506』はそんな彼らが今年2月にリリースした最新モデルだ。初代から数えて5代目となる本作は、現在彼らの最量販モデルの一つとなっている。

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EPON AF-506  国内のみならず海外でも人気となっているAF-50シリーズ最新作。飛距離とやさしさを高次元で両立したポケットキャビティ構造ながら、軟鉄鍛造(S20C)らしいソフトな打感も備える。#4~9、Pw、Aw。参考価格¥184,800[MODUS3 TOUR 105 (S)/6本セット]

歴代AF-50シリーズの歩み

デビュー以来、AF-50シリーズは代を重ねる度に技術の進化やトレンドを積極的に採り入れていることがモデル変遷からも見て取れる。

シリーズに一貫してやさしさを追求しながら、その構造は時代のニーズやトレンドを柔軟に受け入れてきた。中でも『AF-503』から『AF-505』への進化は分水嶺となった。503は軟鉄鍛造ボディと機械加工によるポケットキャビティ構造だったが、弾き系の打感や打球音が難点だった。そこで素材選定から構造までをゼロベースで開発に着手。だが、試作モデルはどれも前作を超えるレベルに達しない。そこで、彼らは他事業で採用する特殊な熱処理加工を転用。板厚が薄く深いキャビティでも耐久性と打感を両立し、さらにウエイトビスの搭載により慣性モーメントの増大やヘッド重量調整を可能とし、工房での組み上げ自由度もアップさせることに成功。当時世界最薄板厚の軟鉄鍛造一体型ポケットキャビティアイアンはこうして誕生した。とはいえ、前作から変貌を遂げたデザインに発売当初は不安視する声もあったという。だが505は発売直後からロングセラーを記録したのだ。

前作AF-505を越える性能でなければ発売しない

AF-506の開発もまた、前作505を超えることが命題だった。前作がややアスリート志向の小ぶりなヘッドサイズだったことに加え、工房からは特殊な熱処理加工による硬度アップが軟鉄鍛造のメリットである調角の難しさを指摘する声が上がった。そこで前作よりさらにポケットの掘り込み加工量を増やしてポケット容積を拡大、これによりワイドスイートエリア化やフェース面積をアップし寛容性をアップ。ネック部分の熱処理加工を調整することで調角も容易にした。さらに、直線的だったバックフェースの造形に流麗さを加えてみせた。実は彼らが現在手掛けるポケットキャビティアイアンは掘り込み部分に濃いグレーの塗装が施されている。これがシルバーのヘッドにコントラストを与え、バックフェースの造形を豊かにする。
軟鉄鍛造の高い技術と機能の追求、工房での作業性への考慮と所有感を満たす仕上げへのこだわり。最新のAF-506はエポンの強みのすべてが表現された、エポックである。

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写真は#7アイアンでの比較。アスリートを意識し、やや小ぶり だった前作AF-505からヘッドサイズを拡大、やや面長なAF- 506。シャープなブレードの構えやすさは健在だがややオフセ ットした顔は安心感がある。

Point.1 AF-506 進化の証明 ポケットサイズ拡大の寛容性

フェース裏を掘り込んだポケットの容積を前作から2.5倍に増大。これにより余剰重量をトゥ・
ヒール側への割り振りとフェース面積拡大に利用、寛容性や安心感のアップを実現した。

Point.2 AF-506 進化の証明 ヘッドサイズアップの安心感

ポケット容積増大により、AF-505比較で27%ものスイートエリア拡大を実現。さらに生み出した余剰重量をフェース面積拡大にも利用し、前作から5.3%のフェース面積がアップ。ミスへの寛容性と共に安心感がアップ。

EPON GOLF    http://epongolf.co.jp/

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EVEN 編集部

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スタイリッシュでアスリートなゴルファーのためにつくられたマガジン。最旬のゴルフファッション、ギア、レッスン、海外ゴルフトリップまで、独自目線でゴルフの魅力をお届け。

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