グリップは逆オーバーラッピングが主流だが……「プロに学ぶパッティング術」
EVEN 編集部
- 2021年12月08日
プロゴルファーのパッティングをよく見ると様々な工夫をしており、その中にはアマチュアゴルファーにも役に立つものがいっぱい。まずは好きな選手のまねでも良いので、いろいろ試してみると自分に合ったスタイルが見えてきます。
今回はタイガー・ウッズやパトリック・リード、ジャスティン・トーマスといったパットの名手たちが採用する逆オーバーラッピンググリップを解説。打ちやすいと感じる反面、利き手ならではのリスクもあるんです。
パッティングでは右手を制限したほうが良い
パッティングが上手い選手は右手の感覚を頼りにストロークしている傾向があります。一方で、トッププロでさえ緊張した場面では右手が余計な動きをしやすいため、右手を制限してオートマチックな打ち方をしている選手が少なくありません。
アマチュアゴルファーも右手の感覚で打とうとすると、手先だけで打ちやすく、ストロークを安定させるのが難しくなります。また感覚は日によって変わってしまいますから、パターの上達に一番重要な再現性の向上も見込めなくなってしまうのです。
パター巧者でも感覚に頼るのはリスクがある
パターの握り方に種類があるのは、基本的に右手の使いすぎを制限するためです。逆オーバーラッピンググリップはパターの握り方として一般的ですが、右手を主として使うので本来あまりオススメできません。器用な右手を使うので打ちやすいと感じると思いますが、安定性という面ではむしろ右手は制限して、手先よりも大きい筋肉を使ったストロークのほうが安定します。
逆オーバーラッピングは「右手全体で握れる」
パターを右手で握り、その上から左手の人差し指が右手の小指に重なるようにグリップする。右手全体で握れるので感覚を活かしやすい。
通常のオーバーラッピングは「小指が外れる」
左手の上から右手の小指を重ねるように握るので、逆オーバーラッピングに比べ右手の自由度が低い。しかし右手を制限できるほどではない。
右手を使いすぎてしまうケースも多い
アマチュアの場合、右手を使ったパッティングだと手先だけで打ちやすくなり、手首が折れるような不安定なストロークになりやすいので注意が必要だ。
解説してくれた人:吉田洋一郎(スイングコンサルタント)
欧米のツアー会場などに足を運んで選手・コーチの取材を行っている。これまで現場で様々なパッテイングスタイルを直接見てきた経験から本記事を解説。
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EVEN 編集部
スタイリッシュでアスリートなゴルファーのためにつくられたマガジン。最旬のゴルフファッション、ギア、レッスン、海外ゴルフトリップまで、独自目線でゴルフの魅力をお届け。
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