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石川遼プロが「ベンタス」の最新シャフトをまさかの実戦投入

男子ツアー国内初戦のクラブセッティングに注目!

三重県の東建多度カントリークラブ・名古屋で行われている男子ツアー国内初戦「東建ホームメイトカップ」。昨年10月に行われた「ブリヂストンオープン」以来のツアー復帰となった石川遼プロは、2バーディ1ボギーのトータル1アンダーでホールアウト。首位と5打差の35位タイにつけている。注目を集めたのが新しいクラブセッティングだ。

「フジクラ」の『ベンタス TR ブルー』にチェンジ

ドライバーは「キャロウェイ」の最新モデル『ローグST MAX LS』で、シャフトは「グラファイトデザイン」の『ツアーAD IZ』。同じく『ローグST ◆◆◆T』の3番ウッドを挟んで、こちらもキャロウェイのニューモデルである『APEX UW』の21度と24度と続く。

東建ホームメイトカップの練習日に撮影した石川遼プロのクラブセッティング。

というのは練習日の話。大会初日はドライバーのシャフトを「フジクラ」の『ベンタス TR ブルー』にチェンジ。石川プロといえば「グラファイトデザイン」のシャフトを長く愛用しているだけに、本人が「初めて」と話す「フジクラ」への変更には驚かされた。さらに、『APEX UW』の24度の代わりに4番アイアンを急きょ用意するなど、クラブセッティングはまだ試行錯誤が続いているようだ。

「3番ウッドのドローに近い」(石川)

石川プロは昨年、飛距離アップを狙って47.5インチの長尺ドライバーを使用していた。しかし、今季からパターを除くクラブの長さが最長46インチ以内に規制されたことで、新たなスペックを模索。いくつかのシャフトを試す中で、初日は45.75インチの『ベンタス TR ブルー』をチョイスしたという。

「ツアーAD IZのほうが強い球が出るんですけど、ドローの曲がり幅がベンタスTRブルーのほうが大きくて、3番ウッドで打つドローに一番近かったんです。ただ、振りにいった時や緊張感のある中でどうなるかは試合で使ってみないとわかりません。また換える可能性もあります」(石川)

ティショットで3番ウッドを使用する石川プロ。ドローの曲がり幅をドライバーと合わせたい考えがあるようだ。

ちなみに飛距離に関しては、47.5インチから45.25インチになるとボール初速が落ちるとのこと。ただし、ミート率はクラブが短いほうが上がる傾向にあるため、「100球打った平均だとそれほど変わらないかも。ただ、マックスの飛距離は47.5インチのほうが上ですね」(石川)としている。

「2日目も我慢のゴルフになる」(石川)

開幕前日は腰と右手首の違和感を理由に練習ラウンドをキャンセルして休養と治療に充てた石川プロ。その日の会見で、「久しぶりの試合なのでいろんなルーティンがぎこちないところもある。探り探りにはなってしまうと思うが、徐々に徐々に、ゆっくりとやっていければと思う」と話していたが、初日終了後も「明日も我慢のゴルフになる」と慎重な姿勢は変わらなかった。それでも期待してしまうのが“石川遼”という男。2日目のプレーに注目したい。

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PROFILE

フクダトモオ

EVEN / EVEN副編集長

フクダトモオ

1973年生まれ。業界紙記者、フリーライター、ゴルフ週刊誌編集を経て枻出版社へ。187センチの長身で、自称“用賀のビッグイージー”。スイング理論からPGAツアー、ギア、コース、さらにはゴルフ女子に至るまで守備範囲は広い。ベストスコア78、平均スコア90。

フクダトモオの記事一覧

1973年生まれ。業界紙記者、フリーライター、ゴルフ週刊誌編集を経て枻出版社へ。187センチの長身で、自称“用賀のビッグイージー”。スイング理論からPGAツアー、ギア、コース、さらにはゴルフ女子に至るまで守備範囲は広い。ベストスコア78、平均スコア90。

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