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男子ツアー国内初戦最終日は中井学コーチと二人三脚で戦う篠優希に注目

人生で初めてのコーチが大きな転機に!

東建多度カントリークラブ・名古屋で行われている男子ツアー国内初戦「東建ホームメイトカップ」。3日目を終えてトータル3アンダーで17位タイにつけているのが篠優希だ。ジュニア時代は、杉並学院中学ゴルフ部で「全国中学校ゴルフ選手権」団体優勝、代々木高校3年時に「日本ジュニアゴルフ選手権」で最終日に66をマークして7打差逆転優勝を果たすなど実績十分。しかし、プロ転向後はなかなか結果を残すことができなかった。

悩んでいたドライバーショットが復調

転機が訪れたのは昨年6月。人生で初めて、ゴルフコーチをつけたのだ。これにより、一時は自信を失うほど悩んでいたドライバーショットが復調。QTをファーストから勝ち上がり、ファイナルで4位に入って今シーズン前半戦の出場権を獲得した。

「ゴルフはドライバーからパターまで一貫性が必要なんです。篠選手の場合、パターやアプローチはとても良い感覚をもっているのに、それをドライバーに生かせていなかった。僕はそこをつなげただけ」と語るのはプロゴルファーの中井学だ。篠のコーチであり、今大会ではキャディとして篠をサポートしている。

「ラインは読めるけど打てなかった」(中井)

中井は2017年と2018年に、この大会に選手として出場している。また、2017年のセカンドQTでは篠と同組でプレーしたこともあった。こうした経験が、二人の信頼関係を深める材料になっている。

篠が「中井さん自身がプレーヤーなので、僕の気持ちをわかってくれるし、実戦的なアドバイスをしてくれます」と話せば、中井が「僕はこのコースで痛い目にあっていますからね(笑)。ラインは読めるけど打てなかった。今回はちゃんと打てる人間がいるから楽しいですよ」と自虐ネタで返す。まさに息はピッタリだ。

「最終日はトップ10フィニッシュを狙う」(篠)

当初の目標は予選通過。それをクリアした今、決勝ラウンドではトップ10フィニッシュを狙う。ここまでは順調に進んでいるように見えるが、なにか好調の要因はあるのだろうか。

「ひとつ、これだけは絶対にやりきろうというテーマがあって、実は2カ月ぐらい前から伝えるタイミングを考えていたんですけど、開幕直前の日曜日に伝えました。修正したい部分があって、意識すればできるというのは僕の中で最終形じゃないんです。だから、はっきりとは伝えずに無意識のうちに修正されるように仕向けていくんですけど、どうしても直らないことがありました。可能性はひとつ。本人がその動きを正しいと思ってやっている場合です」(中井)

「その通りでした。(このタイミングで変えるのは)多少の不安もありましたが、それだけをやり切る意識でプレーしたら良い方向に向かいました。まずはボギーを打たないようにしながら、攻めるところは攻めていきます。リランキングもありますから、しっかり賞金を加算していきたいです」(篠)

来週9日で25歳になる篠。目標を達成して、自身の誕生日を祝うことができるか。

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PROFILE

フクダトモオ

EVEN / 副編集長

フクダトモオ

1973年生まれ。業界紙記者、フリーライター、ゴルフ週刊誌編集を経て枻出版社へ。187センチの長身で、自称“用賀のビッグイージー”。スイング理論からPGAツアー、ギア、コース、さらにはゴルフ女子に至るまで守備範囲は広い。ベストスコア78、平均スコア90。

フクダトモオの記事一覧

1973年生まれ。業界紙記者、フリーライター、ゴルフ週刊誌編集を経て枻出版社へ。187センチの長身で、自称“用賀のビッグイージー”。スイング理論からPGAツアー、ギア、コース、さらにはゴルフ女子に至るまで守備範囲は広い。ベストスコア78、平均スコア90。

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