「コール ハーン」のゴルフシューズがフルスペックで揃う専門店を訪ねるべき理由
藤井順一
- 2022年04月11日
米国発のプレミアムなシューズブランド「COLE HAAN(コール ハーン)」が自社のコンセプトストアである「GRAND SHOP(グランドショップ)」を東京・銀座のファッションビル「GINZA SIX(銀座 シックス)」の5階にオープンさせた。ファッション感度の高いゴルファーならご承知だろうが、現在、GINZA SIXの同フロアといえばプレミアムなアスレチックウエア、ゴルフアパレルの発信拠点となっており、同店も最新ゴルフシューズを着用しスイングするマネキンや人工芝の敷かれた什器が目を引くゴルフシューズを中心としたショップという位置づけだ。グローバルブランドである彼らだが、ゴルフに特化したコンセプトショップというのは世界初の試みだという。
コールハーンがゴルフシューズラインに注力
3月某日、オープンに先駆けお披露目された店舗を訪れると、角地にある開けた印象の店内には、人気モデルである「オリジナルグランド ウイング オックスフォード ゴルフ」から最新のスニーカータイプまで、同社のゴルフシューズがずらり。パフォーマンスウエアやバッグ類に加え、壁面にはたんぽぽ由来のゴムを素材に含有したサステナブルなスニーカー「ジェネレーション グラウンドゼロⅡ」が大きくディスプレイされるなど、ここがゴルフやテニス、アウトドアアクティビティを楽しむ層をターゲットとしているのが見て取れる。取材時には店舗中央にパターマットが敷かれ、シューズを試履きしてのパッティングや足裏の感触、同社ならではの履き心地の良さを体感できた他、レディスのアイテムを充実させるなど、コール ハーンのユーザーならずとも訪れる価値の高い店舗という印象だ。
伝統のクラフトマンシップと洒脱なファッション性
コール ハーンの創立は1928年。靴職人であるTrafton Cole(トラフトン・コール)とEddie Haan(エディ・ハーン)の兄弟がアメリカ・シカゴで設立したドレスシューズを中心としたクラフトマンシップ溢れるブランドだった。トラディショナルな匠の技術とファッション性で支持を世界へと拡大するなか、1980年代後半にはその企業価値、将来性から某世界的スポーツブランドが合併へと動き、子会社化。これにより、従来からの彼らの強みだったクラフトマンシップに、最新のテクノロジーやファッション性が加わり、その地位を確立していったことは、ファッション通には広く知られた事実だ。
話題を集めた昨年ローンチのゴルフシューズライン
そうした彼らの出自を最も色濃く表現していているモデルこそ、先述したオリジナルグランド ウイング オックスフォード ゴルフだろう。同社の旗艦シリーズ「オリジナルグランド」のゴルフラインとして一昨年デビューした本作は、アッパーに伝統的なウイングチップデザインを採用。防水処理を施した牛革の天然レザーを使用し、履くほどに足に馴染む一方、ミッドソールには独自のクッショニング機構を搭載、EVA/ラバー製のスパイクレスのアウトソールとあいまって、クラシカルな見た目からは想像できない極上の履き心地と、歩きのラウンドでも疲れを感じにくい軽量さ、練習場から本コースの芝上まで履ける対応力を実現。差し色として機能するソールのビビッドカラーも気が効いており、スイング中、フィニッシュでソールがめくれた際にグリーンに映える“見返り美人”なカラーとでも言おうか、機能性追求のゴルフシューズ市場にあって、その佇まいとファッション性の高さは洒落者ゴルファーの支持を瞬く間に獲得し、日本国内への正式導入2年目にして専門ショップ、ニューモデルの投入となったことも納得だろう。
シティスニーカーを思わせる2つの新作
待望のニューモデルは、シティスニーカーを思わせるよりカジュアルな印象の2モデルだ。「ゼログランド オーバーテイク ゴルフ ウォターレジスタント」はトレンド感のある厚底とトレイルランニングを思わせる専用設計のデザインを採用したモデル。アッパーが一体となった高いフィット感に高い防水性と通気性を備え、伝統のクッショニングと軽量さは維持しながら、アウトソールは同モデルのために新たに設計されたグリップパターンが採用され、柔軟性も高く、ライの悪い場所からのトラブルショットでも抜群の安定性とグリップ力をサポートする。もう一方の新作「グランドプロ エーエム ゴルフ スニーカー」は、ベーシックスニーカーの王道を行くデザインで、アッパーは上質な牛革、スパイクレスのソールパターンはしっかりと芝を噛む一方、よく見ると円柱状の突起の一つ一つにブランドロゴを刻印した遊び心のあるデザインで、言われなければこれがゴルフシューズとは見えないだろう。前述のオリジナルグランド ウイング オックスフォード にクリーツタイプも追加するなど、まさに全方位的にラインナップ拡充、そのすべてでレディスを用意している点も見逃せない。
「昨年、リリースしたオリジナルグランド ウイング オックスフォード ゴルフが好評で、特に革製のクラシックタイプでありながら、汚れが落ちやすくメンテナスが容易といったお声をいただきました。ライフスタイルに合わせて使い分けれられるような新作も増えることから、ゴルフシューズを中心とした品揃えのショップを、国内の本店に近い銀座にオープンさせました。品揃えとしてはメンズの比率が多いですが、レディスも豊富に揃えており、サイズやカラーのバリエーションが多く、場所柄もありパートナーの方とペアで、または複数足お買い求めいただくこともできます」とコール ハーン ジャパンでPR、マーケティングを担当する竹内氏。
昨年秋に発表され話題となったカモフラージュ柄のオリジナルグランドなど、定期的に限定カラーをリリースしており、取材時にも早速、別注カラーの限定モデルをお披露目していた同店、他にはないゴルフシューズを選びたい、という層にはうってつけのスポットになりそうである。
□Information
COLE HAAN GRANDSHOP GINZA SIX
東京都中央区銀座6丁目10-1 GINZA SIX 5F
03-6280-6920
https://www.colehaan.co.jp/
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