ゴルフシューズの進化がすごい！コーチ兼シューフィッターが選んだ「ベストシューズ」

EVEN 編集部

2023年01月26日

ゴルフに関するあれやこれのNo.1をEVEN視点で選定する「EVENオブ・ザ・イヤー」。今回はゴルフシューズ編をお届けする。
お洒落は足元から、とはいえゴルフシューズはプレーを左右するギアでもある。“御三家” のシューズからベストモデルをノミネート。ゴルフコースでシューフィッターでもある神谷幸宏氏にベストゴルフシューズを選んでもらった。

**神谷幸宏さん**：ゴルフコーチ。越谷ゴルフリンクスプライベートスタジオ他、選手からアマチュアまでのコーチのほか、各ゴルフメディアなどでも活躍。

デザインはもちろん、機能性も重視したい

「ゴルフシューズはショットの時には安定感を、斜面ではグリップ力を、雨の時には対候性を、ラウンド中は歩きやすい柔軟性をなど状況により様々な要素が求めらます。そういう観点で見ると、FJは伝統的にアウトソールがしっかりめで安定重視、反対にアディダスは軽量でクッション性が良く、前後の屈曲性もあり、歩きやすさを重視している傾向がある。ドラコン選手やプロは、反力を効率的に使いたい。反力を得るためには地面を安定的に使う必要があります。何を求めるかで選ぶべきシューズは変わります。
それを前提に今年の新作の中から自分がベストを選ぶなら『プロ／SL』ですね。スパイクレスですがグリップ力があり、しかも歩きやすい。ベスト3は性能的に甲乙つけがたい出来栄えです」

重心の位置や両足に掛かる加重の強さを可視化する「スイングカタリスト」で性能を確認

神谷さんが選ぶおすすめゴルフシューズ

1位
FootJoy　PRO/SL

ツアーでの着用率ナンバー1を誇る人気スパイクレスシューズの第4世代モデル。前作に比べソールの突起を増やし、ヒール幅も拡大するなどグリップ力を強化。アッパーは防水性の高い人口皮革で足に良くなじむ。「アッパーは比較的しっかりめですが、徐々になじみそう。手にした時点で軽さを感じ、歩きのラウンドでも疲れにくそうです。スパイクレスですがソールの外周にしっかり力が掛かるのがデータからも見て取れます。ねじれに強くスウェーも抑えてくれそう」

テイクバックでしっかり右足側に体重が乗っていることがデータからも見て取れる。ソール外周のグリップ力がくっきり。

2位
adidas CODECHAOS 22 BOA

ニット素材のソフトな履き心地や快適性はそのままに、素材の伸びだけを強力に制御。軽量さと安定性に加え優れた防水性を持つアッパー、前作比較で約40%も向上したグリップ力、ラップ状の構造とBOAによる未体験のフィット感にデザイン性の高さも魅力的。「クッション性が抜群な上、ねじれるし前後の屈曲性も高く歩きやすい。フィットが感があり、見た目よりも安定感を感じる」
問：アディダスグループお客様窓口（tel.0570-033-033）

インパクトで左足外側にしっかり体重が乗って受け止める一方で、右足の過重が抜けすぎないシューズとしての性能も◎。

3位
adidas Tour360 22 BOA

スパイクとスパイクレスそれぞれの長所を融合させた「スパイクモアアウトソール」が歩行時とスイング時の力の加減でオートマチックに特性を変化。ラップ状の構造や初採用のラストもフィット感と安定性を確保。「履いてすぐ感じる抜群の安定感。ヒールは他社比較でもかなり幅広。スパイクのような突き上げ感がないのにグリップ感が強い。今回紹介した中では本作が一番飛距離が出そうです」
問：アディダスグループお客様窓口（tel.0570-033-033）