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群雄割拠の距離計は二刀流がおすすめ!マイスターによる「レーザー&GPS」ベスト3

ゴルフに関するあれやこれのNo.1をEVEN視点で選定する「EVENオブ・ザ・イヤー」。今回は距離計測器編をお届けする。
2019年のルール改正以降、韓国を中心に新興メーカーが続々参入し群雄割拠の距離計。そんな供給過多の時代だからこそ“距離計マイスター” 桑木野氏が提唱するのは二刀流。そんな新たな視点で選んだ今季ベストモデル。

桑木野洋二:ゴルフクラブメーカーのマーケティング部門などを経て独立。広告宣伝などに従事する一方、業界誌やWEBなどに最新モデルのインプレッションを寄稿するなど“距離計マイスター” としても活動

今時の選び方は距離計二刀流

2019年に競技での使用が認められたことで距離計市場は拡大した。人気はレーザー式とGPS腕時計式に二分され、前者は実際の距離を正確に計測できるため競技志向のゴルファーから、後者は大まかな距離やレイアウトを把握したいアベレージ層から人気だ。高機能系からエントリーまで選択肢は格段に増加した一方、モデル選びは困難とも言える。そこで桑木野氏が提唱するのが、2種類を使い分ける“距離計二刀流”。

「レーザーはホール次第で計測できない場所があり、携帯性もGPSに劣ります。また、GPSはバッテリーの問題やレーザー比較で精度では劣ります。ゆえに各方式ごとの特性を踏まえた両方持ちで考えると、距離計選びは明確になります。メインとなるのはGPS。カートのコースナビも併用すれば、割り切って数値だけのシンプルなものならスタミナの心配もありません。レーザーはピンを狙う時だけ使用するので、携帯性が良い小型軽量なものを選ぶのが◎。機能面を割り切った距離計選びはセルフプレー、プレーファストに則した今時の選び方なのです」

レーザー距離計測器のおすすめモデル

1位
CaddyTalk minimi LT

極小、超軽量を追求しながら、計測可能距離1300ヤードを誇るポテンシャルの高さとターゲットを瞬時に捉える優れた機能により、スムーズな計測ができる。ジョルト機能も付いて、小さくても侮れない高性能モデル。さらにベルトに専用クリップを付け、本体をポーチに入れずに装着できる面白いアイデア。カチッと装着、クルっと取り外し、さらに二重ロック装置付きで、激しい動きでも安定している。距離計の二刀流に最適。
問:ゴルフゾンジャパン(tel.0120-395-398)

2位
Vixen VRF1000VZ

天体望遠鏡や双眼鏡、顕微鏡などの総合光学機器のトップメーカーが開発した本気のレーザー距離計。軽くて速い、ハイエンドクラスの機能でありながらお手頃価格(¥30,800)。本格参入から2作目のため、不満点が改善されてブラッシュアップされた最新作。クリアなレンズはさすが日本の光学機器メーカー。手ブレを気にしないで素早く計測できる「ピンスライド測距機能」でノンストレス。ブランドの信頼感とお手頃価格のバランスが絶妙。
問:ビクセン(tel.04-2969-0222)

3位
Danact

2万円を切るお得感価格でありながら、文字表示を赤と黒で切り替えられる機能が付いていることは驚きしかない。赤色表示は曇天でも見やすく使い勝手が良いが、一方で天気が良すぎると見えにくい。色の切り替え機能で天気の良し悪しにかかわらず、常に見やすい状況を作れる。福岡の中小企業が開発。2021年発売ながら、最新モデルにも負けない日本の中小企業の底力を感じる高機能の高コスパ商品。決して有名なブランドではないが、製品力の高さは魅力的。
問:ダナクト shop@danact.com

GPS距離計測器のおすすめモデル

1位
Eagle Vision Watch6

「ピンポジ君」との連動で当日のピンポジションをインプットできる。正確なピン位置がわかれば、GPS距離計の弱点を補完でき、レーザー距離計との二刀流は要らなくなる。Play Fastに役立つだけでなく、プレイヤーのコースマネージメントが進化し、プレイの質が向上する。カラー画面の別機種もあるが、カートナビが普及し、より必要とする情報をより正確に提供できることが大切になり、情報をそぎ落としたモノクロ画面に回帰しているところが面白い。
問:朝日ゴルフ(tel.078-793-8440)

2位
VOICE CADDY T-9

カラー液晶の色がきれいで見やすく、タッチスクリーン式のため、画面を触りながら感覚的に操作ができる。コースの状況に応じて、AIが最適な画面を表示してくれる優れもの。グリーンに近づくとグリーンの画像に切り替わり、高低差を色の違いで表し、アンジュレーションを教えてくれる。立ち位置に合わせてグリーンの向きも変わるから目の前の景色と画面が一致する。スイングテンポのチェック機能もあり、情報満載で5万円を切る価格も魅力。
問:ひさいスポーツ(tel.059-255-8106)

3位
Garmin epix

ゴルフだけでなく、30種類以上のスポーツからビジネスまで対応しているプレミアムアクティブスマートウォッチ。ゴルフに関しては、人気の「アプローチS62」に近い機能が内蔵されており、ゴルフ専用モデルと比較しても十分すぎる機能。スタイリッシュで質感のある外観は、日常使いが前提であり、素材違いの121,000円と132,000円の2種がある。「アプローチS62」は確かに良いけど、8万円超えの価格を出せるなら、予算を足して、日頃の健康管理や趣味にも生かせる高性能スマートウォッチを日頃から使った方が良いのではなかろうか。
問:ガーミンジャパン(tel.0570-049530)

タイプ別二刀流指南

【タイプ1】競技ゴルファー

  • Vixen VRF1000VZ

望遠鏡や双眼鏡でトップメーカーの光学機器の会社が本気で参入してきた商品だから良いに決まっています。それでいて、お求めやすい価格。二刀流ではなく、このレーザー距離計1つで十分満足できる。

【タイプ2】アスリート志向

  • VOICE CADDY T-9 + Danact

フルパッケージのGPS距離計をメインに使用。ある程度、意図をもってショットできるから、さまざまな得られる情報を駆使してプレイするのも楽しい。確認作業は、高コスパの本格的レーザー距離計で補う。

【タイプ3】100切りエンジョイ派

  • Eagle Vision Watch6 + CaddyTalk Minimi LT

マネージメントを考えながらプレイできるので、「ピンポジ君」の大切さが理解できる。カートナビも使いつつ、正確な情報はEagleVisionから。使用頻度が高くないレーザー距離計は携帯性重視のminimi LTと組み合わせ。

【タイプ4】100オーバーのゴルファー

  • Eagle Vision Watch6

どうせ正確に打てないから、と思わず、距離を知った上でショットに向かえば結果も変わる。「ピンポジ君」のおかげで、GPS距離計の良さをフルに活用できるので、レーザー距離計は不要。むしろプレーファストが重要。

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EVEN 編集部

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スタイリッシュでアスリートなゴルファーのためにつくられたマガジン。最旬のゴルフファッション、ギア、レッスン、海外ゴルフトリップまで、独自目線でゴルフの魅力をお届け。

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