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【アパレル部門】EVEN オブ・ザ・イヤー 2023-24

EVEN APPAREL OF THE YEAR 2023–2024

好調のゴルフ関連市場の中で、ここ数年最も勢いがあったのがメンズのゴルフアパレル。ゴルフファッションのトレンドに“いっちょ噛み”し続けてきた本誌の編集長と売れっ子スタイリスト3名が、スタイル別にコロナ明け後初のゴルフアパレルを大ボリュームで総括します。

ゴルフウェアに一家言持つ面々

スタイリスト 中村祐三

ゴルフメディアや広告、ファッション誌などで活躍。
プレスから直接依頼も多い、多分世界一ゴルフウェアのコーディネートを組んでる人。

EVEN編集長 ミズカミ

本誌編集長。雑誌の他、リアルイベントの企画&MC、アパレルのプロデュースなど業務拡大で多忙を極めるも年間100近いラウンドをこなす。

スタイリスト 吉野誠

ファッション誌、ラグジュアリー誌、ブランドのカタログ企画、パーソナルスタイリングなどで活躍。
毎回出演を固辞するも編集長の召喚で参戦。

スタイスト 尾後圭太

ラブラドゥードルをこよなく愛するやさしい一面を持つ強面スタイリスト。
リメイク古着のゴルフウェア「FLOG GOLF CLUB」をプロデュース。

夏ゴルフは専業メーカーのゴルフウェア以外着ない

中村(以下N):今年の印象は海外ブランドが買いやすくなったこと。

吉野(以下Y):確かに国内の代理店や扱うショップが整ってきた印象。

ミズカミ(以下M):海外とは違うけど「ドムドムゴルフ」は気になる。

Y:何それ、アメリカのブランド !?

M:ドムドムは元々日本初のファストフード店なんだけど、そこのウェアやキャディバッグが面白かった。

尾後(以下O):ロゴが良いんすよ。

M:ブランドの選択肢が増えるのは良いけど、ボックスシルエットばかりだから自分はアスリートな「アディダス」や「デサント」を着てた。

Y:自分も昔買った「ナイキゴルフ」のブレードカラーをよく着ました。日本の夏はもはやスポーツ専業メーカーのウェア以外厳しいですね。

M:半袖モックネックも流行りだけど正直夏は熱いし。ところでそんな吉野クンはゴルフアパレル始めたね。

Y:やっぱ認められたいので(笑)。

O:湘南の風のレッドライスさんなど著名人のプロデュースも目立った。

2023 スタイリスト吉野氏のワードローブ

ナイキゴルフが“ブレードカラー”と呼んだヘンリーネックのシャツと、ゴルフモチーフの古着ニットがお気に入り。「『ゴルフ好きなの?』とか着るだけで会話が弾むんですよ」

2023 スタイリスト中村氏のワードローブ

自身も運営に関わる「NEW VINTAGE GOLF」のポロやアディダスのクラシックシューズなど、ベーシック&トラッドなコーデに小物をアクセントとするチョイスが中村氏らしい。

2023 スタイリスト尾後氏のワードローブ

リメイク古着を主とした自身のブランド「フログゴルフクラブ」に加え、スケボーの「TIRED(@tiredskate boards)」など、普段着のゴルフ転用がやっぱり好きなご様子。

2023 編集長ミズカミのワードローブ

「コースの行き帰りはコレばっかり着てた」と挙げたのは、今年本格ローンチした「5525 gallery」のゴルフライン「5525golf」による機能素材のテーラードジャケット。

KEYWORD 業界人のブランド

「renoma PARIS」のゴルフライン「renoma golf」のディレクションを務めた熊谷隆志氏をはじめ、ファッション業界人や著名人との関わりを持ったブランドが続々デビューした。

KEYWORD ブリーフィング ゴルフ

バッグ類同様に機能的なウェアは老若男女に人気。ブルゾン¥58,300、パンツ¥47,300 お問い合わせ(BRIEFING 六本木ヒルズ店)

KEYWORD テーラーメイド

契約プロの活躍や他ブランドとのコラボレーションなどにより、ギアだけでなく、アパレルでも支持を拡大した。キャップ¥3,300、ブルゾン¥25,300 (お問い合わせテーラーメイドゴルフ)

ブランドもスタイルも以前より多様化してる

M:〝コロナバブル〞が終焉を迎えて淘汰が始まってる。

Y:オゴちゃんトコ(「フログ ゴルフクラブ」)みたいにコンパクトなら成立しても、大手のような在庫を抱える商売は厳しい。

O:小規模だからトガったものが作れるというのは確かにあるね。

Y:「ブリーフィング」や「TFW 49 」がお手本の〝モダン・化繊系〞は今、地方の需要が大きいみたいよ。

M:酷暑だったから涼しい機能素材のブランドが売れるのは納得。

N:機能系でいえば「デサントゴルフ」の「DSG」も良かった。

O:似たアプローチなら「アンパスィ」からの「& GOLF」もあり。

Y:アンパスィはいい。何より契約女子プロがカワイイ(笑)

M:契約プロの可愛さなら「ラルフ ローレン」。イベントでご一緒した新垣比菜プロ美人だった。

O:単に好みの話なってます(笑)。ボクは元「ハイプゴルフ」の笹川さんの「ディボット」とかショップの出店なんかも新しい動きかなぁと。

N:コラボを糧に「テーラーメイド」が存在感出てきて、特に「UA」コラボはかなり良かったです。

O:アレは良い。ほぼ完売らしいね。

M:テーラーは近々「キャプテンズヘルム」ともコラボするみたいよ。

O:コラボといえば関西の「クラブハウス」もハズせないですよね。

Y:クラブハウスは完全に独自のカルチャーを作れたと思う。

KEYWORD MC80

アッパーは天然皮革のクラシカルな見た目ながら、最新のラスト、BOOST内蔵などモダン機能を満載。adidas贔屓な編集長も絶賛。
¥29,700[編集部調べ]お問い合わせ アディダスジャパン

KEYWORD ミズノ × ニューヴィンテージゴルフ

「ミズノ」のタイポグラフィの美しさに着目した限定コラボシリーズが発売前にもかかわらず話題に。スウェット1万8150円[2024年1月下旬発売予定]お問い合わせ ニューヴィンテージ ゴルフ

KEYWORD ハンパ丈ソックス

脱アンクル丈。右から¥2,200(マッジア お問い合わせ グラストンベリー ショールーム)、¥1,980(スタンス お問い合わせ スタンスカスタマーサービス)、¥2,750(グラファイトデザイン お問い合わせ グラファイトデザイン)、¥1,870(グリニッジゴルフ お問い合わせ グリニッジゴルフ)

M:あと、今気づいたら、今回集まった3人のスタイリスト全員が自分のブランドあるんだね。ユーゾー(中村)が関わってる「ニューヴィンテージゴルフ」、発売前だけど「ミズノ」のコラボは良作だよ。

Y:コラボが増えたのは良いと思うんだけど、個人的にはテイストが近いブランドと組むのではなく、異ジャンルとの化学反応みたいなのを期待したいかなぁ。

M:そろそろまとめますよ。今年よく履いたシューズはアディダスの『MC 80』で、久しぶりにドレスっぽくて履きやすくてヘビロテしてる。まぁ、一番履くのは22年モデルの『コードカオス』なんですけどね。あとヘッドウェアでいえばジェットキャップが増えてきたかなぁ。バケットハットも相変わらずも多いしね。

O:数年前にツアープロが被ってから長ツバのアドベンチャーハットも、よく見るようになった気がします。いずれにしても暑さ対策が重要ってことなんでしょうね。

M:流行りもあるけど、ブランドもスタイルも、以前より多様化したのは間違いない。

N:スタイリングだと、半端丈のソックスをよく提案しました。

Y:長ソックスは確かに見る。ただ、コレってひざ下が長くて脚が細い外国人はいいけど、ふくらはぎが太めな典型的な日本人体型には似合わないアイテムなんですよ。

KEYWORD ヘッドウェアの変化

ジェットキャップ¥7,150(ディーエスジー お問い合わせ デサントジャパンお客様相談室)、 バケットハット¥6,600(ロサーセンお問い合わせ グリップインターナショナル)、アドベンチャーハット¥8,800(ヴィ・トゥエルヴ お問い合わせ V12カスタマーセンター)

KEYWORD グリーンのアイテム

右からポロシャツ¥15,400(ステューデンツゴルフ お問い合わせ TSIグローバルマーケティング室)、ブルゾン¥33,000(ヴィ・トゥエルヴ  お問い合わせ V12カスタマーセンター)、モックネック¥17,600(トラヴィスマシュー お問い合わせ TravisMathewカスタマーサービス)、カートバッグ¥6,600(グラファイトデザイン お問い合わせ グラファイトデザイン)

M:あと、カラーだと、グリーンのアイテムが異様に多く感じた。今年の流行色でもあるけど、元々がゴルフとの相性が良いしね。アースカラーやくすみカラーも増えてる印象。コースで若いゴルファーを見かける頻度は増えたけど、そういう子たちは「キャロウェイ」や「ニューバランス」の人気が高い。

KEYWORD キャロウェイとニューバランス

冬ゴルフもこれ一枚でOK。ブルゾン¥27,500(キャロウェイゴルフ お問い合わせ キャロウェイゴルフ お客様ダイヤル)、名機「996」の周年記念モデル。キャップ¥6,930、ブルゾン¥38,500、パンツ¥25,300(お問い合わせ TSIニューバランス ゴルフ セクション)、シューズ¥35,200[編集部調べ](ニューバランス お問い合わせ ニューバランスジャパン お客様相談室)

KEYWORD ジャックバニー!!の安定感

手頃な価格帯と十分な機能性、カジュアルな世界観で、業界関係者からも評価が高い。毎年この企画の常連。タートルネックニット¥15,400 お問い合わせ ジャックバニー!!

O:同じブランドの全身コーデの子をよく見かけますね。

Y:確かに堅実なブランドを選んでますよね。自分が昔から推してる「ジャックバニー!!」も強い。値ごろ感とデザインのバランスが◎。

M:定番を挙げるなら「パーリーゲイツ」は相変わらず直営店が強かったし、「マーク&ロナ」も青山のショップは凄かった。あと今年は関西で人気のブランドも存在感があった。「ダンスウィズドラゴン」と「ムータマリン」が沖縄でやった合同のコンペはかなり盛り上がってたよ。

KEYWORD イーストサイドゴルフ

「ナイキ」とのコラボシューズを皮切りに、ブラックカルチャーとゴルファーの橋渡し役としての独自のポジションを確立。「代理店もできて買いやすくなってきた」と尾後氏。

KEYWORD ショップ発の動き

ゴルフ工房「グリニッジゴルフ」が提案するスウェット(上から)各¥8,800やフーディー¥9,900が新鮮(以上 お問い合わせ グリニッジゴル フ)。人気カフェ「Pacific Drive in」がプロデュースした架空のブランドという位置付けの「パシフィックゴルフクラブ」

N:ストリート系の躍進もあると思います。「イーストサイドゴルフ」も本格的に日本に上陸しましたし。あと、先ほどショップの話が出てましたが、東京・聖蹟桜ヶ丘のゴルフ工房「グリニッジゴルフ」のウェアも良かった。来年はショップ発信の地クラブならぬ〝地ウェア〞が来るかも。

M:場が温まったところで、最後にスタイル別に今年のベストブランドを選出しましょう。


カジュアル&ストリート部門

ここではスタイル別に今年活躍が顕著だったブランドを優秀賞として選出。
スケーター系の隆盛など話題が多かったストリート系から。

“Adress” スケーター系がカジュアル化を牽引

スケート&ゴルフがテーマのショップ「ペンデュラム」も含め、スケーターブランドのゴルフ進出が進む中、「アドレス」に注目と尾後氏。

キャップ¥9,900、ブルゾン¥25,300、モックネックシャツ¥14,300(すべ て お問い合わせ アドレス)

“FLOG GOLF CLUB × EDIFICE GOLF” ゴルフセレクトとのコラボを実現

尾後氏がディレクションを担う「フログゴルフクラブ」。リメイク古着で一点もののゴルフウェアという特異な存在ながら、今年デビューの「エディフィスゴルフ」とコラボも果たした。「ペインティングによる買えるゴルフアートという意味でも◎」とミズカミ。

“STUDENTS GOLF” 西海岸発の新参はポスト「マルボンゴルフ」

既存ブランドのアンチテーゼのようなTシャツやグラフィックを多用したLAを拠点とするライフスタイルブランドを推したミズカミ。「TSIの新業態『オーサムゴルフ』でも扱ってて気にいったのがコレ。取材で着てたら某男子プロも「いいですね」って言ってた」

“GHOST GOLF GANG” ロリポップマーカーがゴルフ業界に蔓延

アパレルアイテムに加えて“ぺろぺろキャンディ” マーカーが有名なブランド。選者全員が「ラウンドでよく見る」として受賞。

スウェット¥11,000、キャップ価格未定お問い合わせ(GHOST GOLF GANG)

“5525 golf” 編集長ミズカミのゴリ推し

21年にデビューし、今年から本格稼働。機能素材、モダンシルエット、ミニマルデザインという旬のど真ん中に加え、「エディフィス」でのポップアップ、アイテム展開の豊富さなども評価。前頁のとおり編集長ミズカミはココのテーラードジャケットを愛用中。


新ブランド部門

近年に比べれば落ち着いたが今年も新ブランドが多数デビュー。中でも動きが目立った期待の星を選出。

“renoma golf” ゴルファー世代に刺さるIPをウェアに

「タングラム」や「ウィンダンシー」のディレクターとしても活躍するスタイリストの熊谷隆志氏を招聘したブランドづくりのスキームやシルエットなどを選者たちは評価。

ハット¥7,150、スウェットフーディー¥28,600、スウェットパンツ ¥24,200(お問い合わせ豊島)

“DEVEREUX GOLF” カジュアルスタイルの注目株

スカルがモチーフの「デヴァローゴルフ」は米国アリゾナ生まれのゴルフブランド。「写真のようにサッカージャージを思わせるデザインなど既存ブランドにはないセンスが秀逸で、デイリーユースでも違和感のないシームレスな存在」とミズカミ。

キャップ¥10,450、ブルゾン¥35,200、ポロシャツ¥23,100(お問い合わせドーペストトウキョウ)

“Awesome Golf” TSIのセレクトショップは今後の展開にも注目

米国のLAやNY発のライフスタイルゴルフウェアを扱うセレクトショップ。TSIが手掛けるストリート系ゴルフウェアというだけで注目。

右からTシャツ¥12,100(ステューデンツゴルフ)、ポロシャツ¥22,000(エスプラス)、ポロシャツ¥22,000(パブリックドリップ)すべて(お問い合わせ TSIグローバルマーケティング室)

“and per se & GOLF” アンパスィの兄妹ブランドは実力派

“ライフシーンでも着られる” をコンセプトにデビュー。「端的に言えばカジュアルなアンパスィ。契約女子プロがカワイイからつい贔屓目で見てしまいますが(笑)、機能やデザインは本格的で高評価」と吉野氏。

ハット¥11,000、ブルゾン¥44,000、Tシャツ¥11,000 (お問い合わせ ブラック&ホワイト スポーツウェア)

今年デビュー&気になったブランド

Mid 90s Club

新たなスタイルの提案を目的にオンラインに立ち上げたゴルフアパレルのセレクト店。キャップ¥7,700、スウェット¥15,400( お問い合わせミッドナインティーズクラブ)

bagjack golf

ドイツ生まれの高機能バッグを出自とするブランドらしい堅実なつくり。ハット¥14,850、パーカ¥31,900、パンツ¥28,600、モックネックシャツ¥17,600(お問い合わせ シーカークリエイティブスタジオ)

Local Golf

高機能素材でモダンシルエットな「ローカルゴルフ」はカジュアル派から支持を獲得。キャップ¥7,700、ネックウォーマー¥2,750、プルオーバー¥18,700(お問い合わせ ローカルゴルフ)

VIOLA&ROSES

2018年に米国LAで設立した「ヴィオラ&ローゼス」も今年日本国内デビュー。ハット¥8,800、モックネックロングスリーブシャツ¥17,600、ポロシャツ¥16,500(お問い合わせ RAINBOW)

Maison Kitsuné Golf

NBB Weekend

昨年デビューのスポーツとファッションのハイブリッドブランド。写真は「アンブロ」とのコラボ。ビーニー¥7,150、スウェット¥19,800(お問い合わせ NBBウィークエンド セクション/EC)

NAKED GOLF

女性デザイナー2人組のジェンダーレスなアイテム。キャップ¥6,600、ポロシャツ¥14,300、スカート¥17,050(お問い合わせネイキッドゴルフ)

FOURTEEN

国内クラブメーカーらしからぬモダンデザインは自社開発。キャップ¥6,600、ポロシャツ¥18,700、パンツ¥24,200(お問い合わせ フォーティーン)

KBS

米国のスチールシャフトメーカーが手掛ける高機能ライン。ハット¥12,100、ニット¥34,100、ポロシャツ¥25,300(お問い合わせ シーカークリエイティブスタジオ)

スポーティ&アスリート部門

契約プロの活躍が人気に直結するゴルフウェアの王道は、新展開こそあるが作りや機能性に定評のあるメーカーが独占!

“DSG” カジュアルだってデサントゴルフ

“大人が着る上品なストリートモードテイスト”を謡う「デサントゴルフ」の新展開。「デザインはカジュアルでも機能性はデサントゴルフそのまま。選手もコレを着てほしい」とミズカミ。

ブルゾン¥42,900、パンツ¥23,100(お問い合わせ デサントジャパンお客様相談室)

“adidas Golf” スポーツメーカーの高機能ウェアしか勝たん

苛烈な異常気象に毎年苛まれる近年の日本のゴルフ事情にあって「真冬や真夏はゴルフウェア以外着なくなった。そうした中でアディダスはやっぱり良い」と選者たちは満場一致。ストリート系の「アディクロス」も評価。

ブルゾン¥17,600(お問い合わせ アディダスジャパン)

“J.LINDEBERG” 困った時のリンドバーグの安心感

「この間カミロ・ビジェガスが着てた」、「なんだかんだ好き」と時代に流されない「J.リンドバーグ」の存在感を選者それぞれが推していた。

サンバイザー¥7,150、コーチジャケット¥53,900(お問い合わせ グ リップインターナショナル)

クラシカル&トラッド部門

上品コーデの定番は若年世代のナインティーズ回帰で復活の兆し。名門とコラボしたカプセルコレクションを推す声が顕著だった。

“adidas × Bogey Boys” 90年代ゴルフスタイルの決定版

「今年のこのカテゴリーはボギーボーイズが席巻した」と選者全員の意見が一致。ゴルフ好きな米国人ラッパーが設立、どこかクラシックなスタイルとモダンな機能性、ウェアからシューズまでトータルな展開、アディダスとのコラボで売れるべくして売れた。

“FootJoy × Todd Snyder” 単なる懐古主義ではないモダンなコラボ

「ラルフローレン」、「Jクルー」などでデザイナーをつとめたトッド・スナイダーによる東海岸系ブランドとの好コラボは「フットジョイ」の価値を高めたと中村氏。

サンバイザー¥3,850、ニットカーディガン¥16,500(お問い合わせ アクシネット ジャパン インク)

“MAGGIA” 次代のクラシックはイタリア発スポーツブランド

ウール中心の老舗テキスタイルメーカーで70年代にテニスウェアとして一世を風靡したイタリア発のブランド。昨年からゴルフウェアを展開。「機能性とレトロなデザインが新鮮」と中村氏が太鼓判。

フリースプルオーバー¥24,200(お問い合わせ グラストンベリー ショールーム)

“GB GOLF” タウンユースでも活躍するウェア

クマのアイコンで知られるゴールデンベアのゴルフウェアラインとしてデビューしたGB GOLF。
誰でも似合うベーシックさにモダンなセンスを加え古豪復活を果した。

ビーニー¥5,390、プルオーバー¥10,890(お問い合わせ コスギお客様相談室)

サングラス部門

シューズに並びラウンドを支えるギアでありファッションであるサングラスは定番ブランドの一人勝ち状態から細分化が進んだ。

“OZNIS by TALEX” 軽さと偏光レンズをミズカミが評価

芝や水面の乱反射を抑え、距離感やアンジュレーションの視覚情報をアップさせる偏光レンズメーカー「TALEX」 によるサングラス。「ハイカーブの装着感と視覚を妨げないフチなしが良い」と編集長ミズカミも購入の逸品。

「FLAT09」¥30,800(お問い合わせ タレックス)

“Eyevol” スポーツグラスをお洒落にした先駆者

国内メーカーならではの日本人の顔に合う形状と付け心地、圧倒的な軽量さにプロが試合で使える性能、何より普段使いできるデザインがブランドの強味。

[右]¥35,200、[左]¥33,000 (お問い合わせ アイヴォルトウキョウ ストア)

“Oakley” ワンレンズタイプをアスリートが支持

昨年からPGAツアーで人気の一枚レンズのフレームレスモデル。スポーツサングラスの雄「オークリー」もしっかりツボを押さえていた。「スイングの時に邪魔にならなくて良い」と吉野氏が出来を賞賛。

オークリー[右]¥28,050、[左]¥39,710 (お問い合わせ ルックスオティカジャパン)

“Zoff× UNITED ARROWS GOLF” 普段使いもイケる選びやすさ

好コラボ連発の「ユナイテッドアローズゴルフ」の中でも「ゾフ」とのサングラスは、デザインといい買いやすさといい納得の選出。専用ケース付きでこの価格はえらい。

¥11,100 (お問い合わせ ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店)

映えあるグランプリは・・・!

最後に選者それぞれが今年を象徴するブランドから23年度のベストチョイスを忖度なしで発表してもらった。

Mizukami’s Choice

Non Professional Golf Clubのポロシャツ

ボーリングシャツ ¥18,700(お問い合わせ NPGC)

「数年前からブランドやるやる詐欺だった吉野クンがついに重い腰を上げて関わったブランド。刺繍入りの凝った つくりのボーリングシャツは、彼らしいセンスで文句なしに今年を代表する一枚」(ミズカミ)

Ogo’s Choice

CHARI&COのスタンドバッグパック

¥39,600(お問い合わせ CHARI&CO NYC)

西海岸発アウトドアブランド「PoLeR」と東海岸発のバイシクルブランド「CHARI&CO NYC」によるバックパックのようなスタンドバッグ。「背負って自転車やバイクでゴルフに行けるアイデアに脱帽」(尾後)

Yoshino’s Choice

Bogey Boysのポロシャツ

「老若男女に響くトレンドを押さえたデザインと機能性、大手メーカーのアディダスとのコラボを始めとしたプロ モーションなど、売れるべくして売れたブランド。単純にこのレトロな感じが好きというのもありますが、作り手 としても羨ましい」(吉野)

Nakamura’s Choice

TaylorMade × UNITED ARROWSのコラボ

ベスト¥31,900、ショーツ¥24,200(お問い合わせ ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店)

 

【ゴルフギア部門】”EVEN オブ・ザ・イヤー 2023-24” 年末の恒例企画「EVENオブ・ザ・イヤー」を今年もお届け!

今年1年を振り返ると、春にはテーラーメイド、キャロウェイから人気シリーズが登場し、秋にはタイトリスト、ミズノの新アイアンが発売。11月には世界初のAIフェースのパターも話題になりました。ギア賢者の2人が選ぶゴルフギア・オブ・ザ・イヤーは?

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スタイリッシュでアスリートなゴルファーのためにつくられたマガジン。最旬のゴルフファッション、ギア、レッスン、海外ゴルフトリップまで、独自目線でゴルフの魅力をお届け。

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