高原ゴルフのススメ
フクダトモオ
- 2024年09月27日
都会の喧噪を離れて爽快なプレー&ステイを楽しむ
都会の喧噪を離れて、大自然の中で爽快なプレーを楽しめる高原コース。緑が芽吹く春から涼しく過ごせる夏、そして紅葉が見頃を迎える晩秋まで年間を通じて様々な表情を見せてくれるのも大きな魅力だ。今回は、充実した設備が魅力の「太平洋クラブ軽井沢リゾート」と「サニーカントリークラブ」で体験した宿泊ラウンドの模様をリポートする。
太平洋クラブ軽井沢リゾート
- 群馬県吾妻郡長野原町北軽井沢2032-279
- 0279-84-4110
- 浅間コース/18ホール・パー72・7010ヤード 白樺コース/18ホール・パー72・6531ヤード
- 上信越自動車道・碓氷軽井沢ICから約30km
世界レベルのリゾートコースへと進化
上信越自動車道の碓氷軽井沢インターチェンジを降りて、車を北軽井沢方面へと走らせる。買い物客や観光客で賑わう街を離れ、美しい景色の中、ドライブを楽しむことおよそ30分。旅の目的地である北軽井沢の「太平洋クラブ軽井沢リゾート」に到着した。これまでに何度か訪れたことのあるゴルフ場なのだが、進入路を過ぎてクラブハウスが見えてきた瞬間、これまでとは雰囲気が違うことを感じる。駐車場に車を停め、宿泊するホテルを見て気づいたのだが、クラブハウスとホテルの外装がガラッと変わっていた。
エレガンストーンをアクセントにブラックとグレーのツートンにまとめられ、エントランス周りの石張りにもマッチしたシックな装いは、カジュアルさの中に高級感を醸し出す独特の雰囲気に仕上がっている。実は太平洋クラブ軽井沢リゾートは、2023年5月から浅間コースおよびクラブハウスやホテルのリニューアル工事を行ってきた。それが今春に完了し、待望のグランドオープンを迎えたばかりなのだ。コースの改修設計を手がけたのは、2018年に「太平洋クラブ御殿場コース」の改修も手がけたコース設計家のリース・ジョーンズ氏。今回の改修により、ほぼすべてのホールでバンカー周りにアンジュレーションがつけられ、プレーヤーにバンカーが配置されていることがわかりやすくなった。また、18番ホールはティーイングエリア、フェアウェイ、グリーンに至るまですべてが見直され、最終ホールにふさわしい印象的なホールへと生まれ変わっている。ほかにも全ホールに手が加えられ、世界レベルのリゾートへと進化した軽井沢リゾート。ビギナーから上級者まで、幅広いプレーヤーが腕前に応じて楽しめるコースとなっている。2人乗りカートをコース内に乗り入れてのプレーも快適だ。
ダイニングで本格的なコース料理を堪能
ダイニング棟には、洋食ダイニングの「セレナーデ」、すき焼きやしゃぶしゃぶ、会席料理が楽しめる和食の「辛夷(こぶし)」、焼肉の「六里ヶ原」という3タイプのレストランがある。今回は、ダイニング内にワインセラーが設置された個室「カーヴマリガン」で、セレナーデのコース料理を堪能した。
常駐するソムリエがお勧めワインをセレクト
滞在型のゴルフ場である軽井沢リゾートのもう一つの主役が、ホテル「ヴィラ・ザ・クラブ軽井沢」だ。フロントでチェックインを済ませ、部屋へ向かおうとすると、今度はロビーの景色が一変していた。
ダイニング棟へと向かう通路を挟んだ両側のエリアに、バーラウンジ「イフス・アンド・バッツ」が誕生した。大きな窓からコースを望むエリアには、国内外から集めたゴルフ関連書籍のライブラリーコーナーが設置され、落ち着いた空間が広がっている。一方、駐車場側のエリアにはピアノやバーカウンターが設置され、カジュアルながらもゴージャスな雰囲気が漂う。EURO CAVE製のワインセラーが設置され、多彩なドリンクメニューとスナック類が常備されており、セルフオーダー方式で利用できる。
ダイニング棟には3種類のレストランがあり、今回は特別な個室「カーヴマリガン」を利用して、セレナーデのコース料理を堪能することに。軽井沢リゾートにはソムリエが常駐しており、料理に合ったワインをセレクトしてくれるのもうれしいポイントだ。日間賀島産の蛸マリネ、信州サーモンと新鮮な野菜を使ったアペタイザーから、日間賀島産しらすと生姜のスパゲティ、スズキのポワレ、シャンパンやワイン、そしてデザートまで続くフルコースを堪能した後、再びホテルへ戻って新設のバーラウンジへ。
このコンビネーションは、軽井沢の夜の定番コースになりそうだ。来年、いや今年のうちにまた訪れたい。
クラブハウスのレストランはテラス席を完備
クラブハウス2階のレストランはテラス席を完備しており、正面に雄大な浅間山を望む眺望が素晴らしい。クラブハウス内のモダンな雰囲気とは異なり、カジュアルな空間が広がっており、コンペのパーティなどにも最適だ。
併設のホテル「Villa The Club」にお洒落なバーラウンジが誕生!
ラウンジの吹き抜けエリアにはピアノやバーカウンター、EURO CAVE製のワインセラーなどが設置されている。カウンターには、ワインやウイスキー、ビール、焼酎、ソフトドリンク、スナック類が常備されている。
ラウンジのコース側のエリアは、明るさを抑えた照明にマントルピース、国内外から集めたゴルフ関連の書籍が並ぶライブラリーコーナーなどがあり、静かで落ち着ける雰囲気だ。
ワンランク上のリゾートゴルフを楽しめる
昼間は明るい雰囲気だったラウンジが、夜になるとムーディな空間へと変わる。ゴルフ談義に花を咲かせながら、旅の夜は静かに更けていく。
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PROFILE
EVEN / EVEN副編集長
フクダトモオ
1973年生まれ。業界紙記者、フリーライター、ゴルフ週刊誌編集を経て枻出版社へ。187センチの長身で、自称“用賀のビッグイージー”。スイング理論からPGAツアー、ギア、コース、さらにはゴルフ女子に至るまで守備範囲は広い。ベストスコア78、平均スコア90。
1973年生まれ。業界紙記者、フリーライター、ゴルフ週刊誌編集を経て枻出版社へ。187センチの長身で、自称“用賀のビッグイージー”。スイング理論からPGAツアー、ギア、コース、さらにはゴルフ女子に至るまで守備範囲は広い。ベストスコア78、平均スコア90。