100切りイベントにみるスコアアップの極意
EVEN 編集部
- 2024年11月16日
「100切り選手権」というイベントはご存じだろうか?
教えてくれた人
細野ハヅ季さん
ジュピターゴルフネットワーク編成制作部所属。プロデューサーとしてオリジナル番組の制作に携わる。ゴルフネットワーク主催のイベント事業を立ち上げた功労者。
戸塚 充康さん
ジュピターゴルフネットワークマーケティング企画部所属。ゴルフメーカーなどへの広告企画提案の他、2024年からゴルフネットワーク主催イベントを担当。
「100切り選手権」というイベントをご存知だろうか。2008年の初開催を皮切りに、全国3会場で開催されている、スコア100切りを目指すコンペイベントだ。主催しているのはゴルフ中継などでおなじみのゴルフネットワーク。今年から「ベスト切り選手権」も同時開催するなど、そこにはきっとスコアアップの秘密があるはず。知られざるスコアアップイベントの様子を主催社の担当者に聞いてみた。
そもそもなぜ、番組制作会社がイベントを主催したのだろうか。
「100切り選手権は元々、他のイベント会社との共催でスタートしたのですが、先方の担当者は『前4』や『1グリップOK』などで、達成者を増やしたいという思いがありました。ゴルフ専門チャンネルである我々としては、100切りにこだわるのであれば、完全ホールアウトでないと価値がないと考えたため、以来、単独で運営しています。通常、ゴルフのイベントでは新ぺリア方式などで順位を決定し、賞品を用意するのが通例ですが、本イベントは、100切りを達成した人に認定書とネームタグの記念品を渡すのみ。どれだけの人が応募してくれるのか不安でしたが、当初募集枠の140名に対して500名近い応募があったと記憶しています。イベントは最終的に番組として放送するため、100切りを応援するキャラクターを検討し、芸人のゴルゴ松本さんを起用しました。当時、ゴルフネットワークで芸人・タレントの起用は初のことで、反対意見もあったのですが、達成した際の感動がご本人だけでなく視聴者の方にも伝わり、人気コンテンツに。イベントを通して100切りした卒業生は延べ1300人、平均で1会場の参加者の3割弱が100切りを達成されます」
イベントでは参加者が目標達成の宣言を行う。その理由はなぜか。
「100切り宣言は、現在指南役を務めていただいている佐久間馨氏のアイデアでした。何事も声に出して宣言する。100切りしたい、ではなく、100を切るぞ、と目標・目的を明確にするのは大事です。わざわざイベントに参加して目標達成ができなくても、その悔しさや失敗が成長、上達に繋がると思います」
参加するゴルファーの傾向は?
「弊社の視聴者層ともあいまって、男性が7~8割、女性が2~3割、年齢では40~60代の方が多い傾向です。初めて競技ゴルフに参加されるという方もいれば、100切りを目指して何度も挑戦いただく方もいます。今年から加わったベスト切り選手権については、100切り達成者の受け皿という考えもあり、99以下のベストを目指す方を対象としています」
100切りを達成する方の傾向は?
「イベント当日にベストスコアを出すのは難しいことですが、毎年このイベントを目標に日々練習される方も多いようです。前述した指南役の佐久間氏もお話されますが、“自分のパー”の設定やダブルボギーを打たない、など作戦を練って挑戦される方など、100を切るための逆算や作戦を立てられる方が100切りを達成されています」
大会中にアドバイスなどはある?
「プレー中は競技なのでアドバイスすることはできませんが、参加者の方の練習中にアドバイスをしたり、ホールアウト後にはレッスン会も実施しています。また表彰式の際にも指南役の佐久間氏から100を切る、ベストを更新するための心がけなどのアドバイスがあります」
来年度の開催日程は、来春4月頃ゴルフネットワークの放送やホームページで発表。スコアアップのモチベーションを上げるために、一度参加してみてはいかがだろう。
SHARE
PROFILE
EVEN 編集部
スタイリッシュでアスリートなゴルファーのためにつくられたマガジン。最旬のゴルフファッション、ギア、レッスン、海外ゴルフトリップまで、独自目線でゴルフの魅力をお届け。
スタイリッシュでアスリートなゴルファーのためにつくられたマガジン。最旬のゴルフファッション、ギア、レッスン、海外ゴルフトリップまで、独自目線でゴルフの魅力をお届け。