EVENオブ・ザ・イヤー2024発表!今年のベストゴルフアパレル完全網羅
EVEN 編集部
- 2024年12月27日
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群雄割拠の時代から淘汰の時代へ。気候変動もともない混沌とするメンズゴルフアパレル。ゴルフファッションのトレンドに“いっちょ噛み”し続ける本誌編集長と、業界の売れっ子スタイリストが今年もベストゴルフアパレルをまるっと総括!
EVEN APPAREL OF THE YEAR 2024–2025
ゴルフウェアに一家言持つ面々
EVEN編集長 ミズカミ
本誌編集長。雑誌の他、リアルイベントの企画&MC、アパレルのプロデュースなど業務拡大で多忙を極めるも年間100近いラウンドをこなす。
スタイリスト 吉野誠
ファッション誌やラグジュアリー誌、ブランドのカタログ、パーソナルスタイリングなどで活躍。毎年参戦を固辞するも編集長の召喚に応じる。
スタイリスト 中村祐三
ゴルフメディアや広告、ファッション誌などで活躍。プレスから直接依頼も多い、多分世界一ゴルフウェアのコーディネートを組んでる人。
2024 スタイリスト吉野氏のワードローブ
「Penguin by Munsingwear」×「NEW VINTAGE GOLF」のマルチカラーカーディガン。往時の編み地を再現したレトロな一枚を今年ヘビロテしていたそう。
2024 スタイリスト中村氏のワードローブ
“永遠の古着小僧”中村氏は、夏場以外はネオヴィンテージなリバースウィーブをゴルフに普段使いにと着用。ブレないセンス。スタイリスト私物。
ニューカマーが続出する状況は落ち着いた
ミズカミ:まず今年の総括として言えるのは、温暖化の影響が洒落にならないってこと。メーカー側は暑さ対策の機能性が問われるし、10月でも半袖短パンだから、秋冬モノの投入時期なども考え直さざるを得ない。
吉野:来年以降、確実に変わるでしょうね。数年前なら夏場にコットン鹿の子のポロでプレーできたのに、今年はシアサッカー一択でした。こうなるとデサントやTSIのような大手アパレルが強みを持つでしょうね。テキスタイルメーカーから先端の機能素材が提供されるので。
中村:ゴルフアパレルのトレンドみたいなところはどう感じました? 自分は色味に関してだと、ここ数年定番化したベージュに次いで、くすんだブルーの印象が強かった。
ミズカミ:メンズのゴルフアパレルはここ数年のニューカマー乱立の状況からかなり落ち着いたね。新参の傾向は「バックワーズ」や「デヴァローゴルフ」のようなカジュアル・ストリート系が主流。SNSなどのオンラインを主戦場に、ポップアップで売るビジネスモデルが多い。
吉野:セレクトショップのオリジナルも好調みたいね。東京「ラフロッグ」、京都「ラウンドコード」みたいに、インポートのアイテムと一緒に並ぶオリジナルが今っぽいけど価格も手頃で、他人とカブらないのは魅力に感じる。この手のブランドはシルエットもワイドだからサイズ感がシビアじゃない分、オンラインでも買いやすいのも強みと言えるかも。
ミズカミ:独立系のセレクトショップは好調そうだね。「マーク&ロナ」や「V12」もそうだけど直営店に固定ファンを持ってるとこは強い。
KEYWORD:くすみブルー
くすんだ色合いのブルーは今年のKEYWORDトレンドカラーの一つだった。右から14,800円(ルルレモン 問:ルルレモン)、23,100円(ニューバランス 問:TSIニューバランスゴルフセクション)、17,600円(タイトリスト 問:アクシネットジャパンインク)。
KEYWORD:ベージュ
セットアップコーデで定番化したカラーのベージュ。上から25,300円(セント・アンドリュース 問:セント・アンドリュース)、52,800円(フェリージゴルフ 問:フェリージ六本木ヒルズ)、15,400円(フットジョイ 問:アクシネットジャパン インク)。
KEYWORD:新ブランド
一時期のラッシュからは落ち着いてはいるが、新規のメンズゴルフアパレルはまだまだ活況。ストリート系が多い中、定番メンズアパレルの別展開も目立つ一年だった。
RadBlue ラッドブルー
サーフィンやゴルフなどアクティブなライフスタイルにマッチするウェアを提案。カジュアルながらシンプルで上品な佇まいも特徴で、色柄も豊富。レディス展開もあり。ハット8,800円、プルオーバーブルゾン24,200円、パンツ19,800円 問:ラッドブルー
CRONOS BLACK クロノスブラック
タレントで俳優のユージがディレクターを務めるアクティビティウェアのゴルフライン。高い縫製技術とハイストレッチ素材が特徴。キャップ7,700円、ブルゾン33,000円、パンツ26,400円 問:CRONOS東京店
THURSDAY GOLFIN BUTCHERS サーズデイゴルフィンブッチャーズ
セレクトショップやデザイナーズブランドでデザイナーを務めた松井勇気氏がディレクション。レオパード柄のポロや機能素材を生かすセンス、買いやすい価格設定も好感。ハット5,500円、ニットポロ11,000円、ブルゾン16,500円 問:THURSDAY GOLF IN BUTCHERS
FORTUNE ISLAND GOLF フォーチュンアイランド ゴルフ
格式ばったゴルフウェアのイメージとは一線を画し、“架空のIsland発”を謳うオンオフ兼用を前提としたゴルフウェア。上品でリラックス感のあるアイテムが◎。ニットキャップ6,380円、ニット27,500円、ロングスリーブモックネックTシャツ14,300円 問:HIRAKU PR
AddElm アドエルム
人のパフォーマンスを効率的に発揮するために開発された機能性素材「AddElm」をウェアに搭載したゴルフウェア。プレー中のコンディションをサポートしてくれる。パンツ28,600円、プルオーバーブルゾン19,800円、ポロシャツ14,300円 問:アドエルムブーストストア原宿
Backwards バックワーズ
’80~90年代のストリートカルチャーとゴルフアパレルに求められる機能性をミックス。レオパード柄などのデザインスキームや、こだわり抜いた高い品質は存在感あり。キャップ7,700円、ブルゾン44,000円、パンツ35,200円 問:Backwardsカスタマーサービス
McGREGOR GOLF マックレガーゴルフ
英国をルーツに米国ニューヨークで育まれた往年の100年ブランドによるゴルフアパレル。控えめなロゴ使いとモダンなセンスを融合させた大人のためのコレクション。キャップ9,900円、キルティングブルゾン44,000円、パンツ28,600円 問:双日インフィニティ
JUN & ROPÉ NOIR ジュンアンドロペノワール
黒を意味する名称の通り、モノトーンを基調としたカラースキームを持つメンズの新ライン。上質さとエレガンスをまとうベーシックなデザインと高い機能性を備えている。ニットキャップ10,450円、フリースブルゾン42,900円、パンツ36,300円 問:ジュン&ロペ[ジュンカスタマーセンター]
jbplse ジェーピープラスイー
大人からジュニアまでカジュアルさで人気の「ジャックバニー!!」が放つ、デイリーウェアとして着回しできる上質ライン。国内縫製にこだわった品質の高さも◎。キャップ5,720円、ポロシャツ15,400円、パンツ18,700円 問:ジャックバニー!!
lululemon ルルレモン
ヨガやランニング、ジムといったアクティビティに最適な高機能ウェアで人気のカナダ発ブランド。サラっとクリーンなデザインと機能性が特徴。キャップ5,000円、ダウンブルゾン31,800円、パンツ19,800円 問:ルルレモン
KEYWORD:マルボンのコラボ
「adidas GOLF」と「Malbon Golf」による初コラボ「クロスビーコレクション」は、旧き良きアメリカのファッションやカルチャーをモダンに昇華。キャラクター「バケッツ」の専用イラストがキュート。マルボンゴルフは、契約プロのジェイソン・デイも話題に。
KEYWORD:アディダスのスケーター
ゴルフとスケートボードのスタイルを融合した「adidas GOLF」によるカプセルコレクション「Rolling Links(ローリングリンクス)」は、トレンドの王道をいく意欲作。キャップ5,500円、ポロシャツ13,200円、シューズ18,700円 問:アディダス ゴルフお客様窓口
KEYWORD:マーク&ロナの セットアップ
フリースのセットアップが某大物演歌歌手の普段着として週刊誌などに採り上げられたことで、ゴルファー以外の認知度を爆アゲ。来年以降は本格的な海外進出も噂されている。ダウンジャケット132,000円、ダウンパンツ99,000円 問:マーク&ロナ青山店
KEYWORD:ゴルフスウェット
ウールセーターに替わる秋冬トップスとして浸透。パーカやハイネックなど丸首以外の展開も増え、選びやすくなった。左から15,180円(チャンピオン 問:ヘインズブランズ ジャパン カスタマーセンター)、18,700円(ネイキッドゴルフ 問:ネイキッドゴルフ)
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写真○鈴木克典 文○藤井順一
スタイリング○中村祐三
取材協力○Lounge Range 広尾天現寺
https://lounge-range.com/hiroo_vip/
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PROFILE
EVEN 編集部
スタイリッシュでアスリートなゴルファーのためにつくられたマガジン。最旬のゴルフファッション、ギア、レッスン、海外ゴルフトリップまで、独自目線でゴルフの魅力をお届け。
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