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HIBARI GOLFの奇跡:クラブハウス改修で生まれ変わるゴルフ場と絶景サウナの魅力

ゴルフ場運営コースコンサルタント新井博氏が改修を手がけたコースを紹介する連載。
合理的で先進的かつダイナミックなその手法を微に入り細に穿ってお伝えする。

クラブハウス改修

ゴルフ場運営コンサルタント新井博氏が再生を手がけたコースを紹介するこの連載。前々月より新井氏自らが代表を務める「HIBARI GOLF」をご紹介。前2回は「オペレーション」と「コースコンディション」を取り上げたが、今月はクラブハウス改修をピックアップする。

新井博氏

長年に亘るコースメンテナンス業務の経験を生かし、ゴルフ場運営コンサルティング会社「PFJ」設立。アメリカで学んだ理論や技術と日本人の持つきめ細かさを融合した独自のコース管理哲学で国内30コース以上を手掛け高い評価を受ける。


「HIBARI GOLF」

新井氏がこのゴルフ場のオーナーとなった2020年当時、あらゆる施設が破損と劣化だらけだった。「経年劣化と手入れの少なさで、どこもかしこもひどい状態でした。ボロボロのものを見ると気分まで沈みますよね。ですから、そういった箇所の改修から始めました」と語り、まず駐車場のペンキ塗りから開始したという。もちろんDIYで、自分たちでできることは全て行った。さらに、フロント周辺の塗装や板張り、カフェテラスの柵も自前で改修を進めた。

休憩所をカフェスペースに改良。風光明媚なテラス席も設けられ、気候の良い季節にはここで長居するユーザーもいるという。

印象的なクラブハウス前の白い壁に描かれた華やかなイラストは、知人のオリンピアン・坪井保奈美さんとスタッフが描いたもので、ゴルフ場の発展とともに描き足されていくという。ちなみに、この取材の後、新たに1/3が描かれている。

同ゴルフ場のスタッフが自分たちで様々な箇所のペンキを塗り直した。コスト削減に加え、スタッフ間のコミュニケーションも向上したという。

一方、クラブハウス内の設備も大幅に刷新した。フリーの休憩所をカフェスペースに改装し、軽食やコーヒーを提供するようにしたほか、大型モニターで海外ツアーの試合を放映するようにした。

「コーヒーを片手にコースに向かってもらったり、海外ツアーを観ながらゆっくり過ごしてもらったり、ゴルフの楽しみ方を異なるスタンスで提供したいのです」。さらに、プロショップスペースも充実させた。「NAKED GOLF」や「KBS」といった新しいブランドのほか、今最も面白い展開を見せる「マーティーゴルフ」に大きなスペースを用意。同ブランドのほぼ全てのアイテムが揃う一大ショップとなっている。

プロショップも充実の品揃え。若いゴルファーが多く訪れることもあり、新進気鋭の人気ブランドを揃えている。売上も好調だ。

さて、このクラブハウス改修の最大の目玉は、なんといってもサウナ施設の新規オープンだ。クラブハウスの使われていないスペースが数多くあったことに目を付けた新井氏は、サウナ事業展開を即決。「昨今のブームもあってサウナ人口は2000万人といわれています。ここを掘り起こさない手はない。しかもこのロケーションのサウナ施設は、全国を探してもなかなかないと思います。わざわざ来る価値がある、と考えました」と語る。

 

クラブハウスの1階東側にオープンしたサウナは、ゴルフ場やレストランとは全く異なる事業として、新たな収益を生み出している。

確かに、雲雀丘の高台から見下ろす大阪の街は昼夜を問わず絶景。こんなサウナは他にない。新井氏の自信を裏付けるように口コミで噂が広がり、予約も順調に増えているという。流石である。「HIBARI GOLF」のリニューアルは、今のところノーミスの大成功である。

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PROFILE

水上貴夫

EVEN / 編集長

水上貴夫

モノ誌、ファッション誌を渡り歩き2008年に『Real Design』を作りたいと、枻出版社に入社。わずか1年半で編集長となるもその数か月後、朝4時に担当役員から「来週から『EVEN』の編集長やって」といわれて早10年を数える。もうすっかりゴルキチ。

水上貴夫の記事一覧

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