最新のカスタムカートに注目! ゴルファー目線の「東京オートサロン」取材リポート
EVEN 編集部
- 2025年01月15日
先日開催されたカスタムカーの展示会「東京オートサロン2025」。開催3日間で25万人以上の来場者を集める文字通り日本一のクルマの祭典だ。近年ではいわゆるカスタムパーツのブランドやメーカーだけでなく、自動車メーカー各社も出展、ここで初めて世界へお披露目されるクルマも珍しくなくなっている。早い話、すべてのクルマ好きが楽しめるイベントなのである。
ゴルフはコースへ出かけるにも、同伴者を乗せるにも、クルマは不可欠な存在だ。さらに、同伴者とのカブりを気にするゴルファーにとって、クルマのカスタマイズは気になるはず。ということで、EVEN編集部の元クルマ担当である筆者がゴルファー目線で今年の東京オートサロンをリポートしたい。
カスタムゴルフカートといえばCABANA
「カバナ」は日本におけるゴルフカートカスタムのトップランナーだ。全国各地のゴルフ場などから依頼を受け、カートの外装ラッピングやシートカバーの施工などを行っている。国内のゴルフカートは日立製かヤマハ製が多く、それにフィットするシートカバーをラインナップ。国内自社工場で縫製した質感の高いPVCシートカバーは、リーズナブルでオリジナルのデザインにも対応する。レザータッチとステッチによる上質な仕上げは、誰もが知るあの名門コースのカートにも採用されている。たいていのゴルファーなら「このシートの座り心地知ってる」となるはずだ。まず驚くのはその質感だ。しっとりしながらサラっと感もある新素材は、素材にシリコーンを含ませたもの。単に質感を高めただけでなく、高い耐熱性、耐候性、撥水性、防汚性を実現。実は、彼らのゴルフ用カスタムカートには、シートヒーターのラインナップがあり、発熱に対する耐久性を高めるための採用でもあるという。また、素材には抗菌剤も含有、耐薬品性にも優れ、環境負荷も少ないなど、まさにゴルフカートのシートカバーとしてこれ以上ない進化を遂げている。カスタムというとド派手なものを想像するが全般的に上質な印象で、それが名門コースでの施工実績につながってることもあるだろう。カバーやラッピングなので原状復帰が容易という点も優秀だ。カスタム可能なマイゴルフカートを所有しているゴルファーは限られているだろうが、今後全国のゴルフ場のカートに採用されていくはずなので注目してほしい。
ゴルフアパレルも展開中
ということでゴルフに所縁のある「CABANA」には、オリジナルのアスレチックウェアブランド「NERA(ネラ)」も展開している。高機能素材と上質な縫製には、シートカバーの製造で培った国内工場の高い技術力が生かされているそうで納得。
個人的に気になった展示車両たち
会場はお決まりの千葉県・幕張メッセ。来場者の多さと、会場の大きさで、すべてを見て回るのはなかなかに困難。HONDAのブースで注目を集めていたのは、ゴルファー世代には懐かしい「プレリュード」のプロトタイプ。SUVやミニバンがクルマの大勢を占める中で、やっぱりクーペボディは新鮮。パートナーと二人でゴルフデートの愛車にできたら素敵かと。「ギャルソンD.A.D」のブースに展示されていた”クリスタルベンツ”。30万個のスワロフスキーをちりばめるために4000円かけた大作。こういう突き抜けたセンスこそ、世界に誇るクールジャパンなのかも。英国ロータス初のエレクトリックGTを謳う「エメヤ」。最高出力918ps! 輸入車で他人とカブリたくないゴルファーの選択肢としていかが。トヨタやLEXUSを扱うメーカー直系のカスタムパーツ、コンプリートカーブランド「MODELLISTA(モデリスタ)」。メーカー直系ならではのオリジナルのデザインをいかしたエアロパーツなどが人気のブランドが展示したのは、「トヨタ bZ4X」をベースに具現化した「MODELLISTA CONCEPT ZERO(モデリスタ コンセプト・ゼロ)」。様々なスタイリングに進化/新化していくカタチを表現した「MODELLISTA EMBRYO(モデリスタ エンブリオ)」をデザインスタディに、今後の彼らの方向性を示したコンセプトとのことだが、空力を意識した大胆な造形とLED使いは、メーカー直系としてはかなり攻めた印象で、今後はこの方向性でいくのだろうか。
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スタイリッシュでアスリートなゴルファーのためにつくられたマガジン。最旬のゴルフファッション、ギア、レッスン、海外ゴルフトリップまで、独自目線でゴルフの魅力をお届け。
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