
寝袋って洗濯してる?基本の洗濯方法を伝授。正しく扱えば長持ちします!

FUNQスタッフ
- 2022年05月05日
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寝袋は近年需要がとても高まっています。キャンプなどのアウトドアや災害時の備えとして、購入を検討している方も多いのではないでしょうか?そんな寝袋ですが、「洗濯ってしたほうがいいのかな?」「どうやって洗濯するんだろう?」と洗濯に関する疑問をもつ方も多いようです。
そこで、当記事では、寝袋の洗濯方法について詳しく解説をしました。この記事を読むことで、寝袋を清潔に保ちながら快適に使えるようになりますよ。
寝袋は自分でも洗濯ができます!
「そもそも寝袋って洗濯できるの?」と思った方もいるのではないでしょうか?
結論からいうと、寝袋は洗濯できます。ただし、寝袋の素材によって洗濯機で丸洗いOKのものや、手洗いが必要なものもあるため、注意してメンテナンスをしましょう。
寝袋を洗濯する頻度やタイミング
一般的に、寝袋の洗濯のタイミングは、30~50泊の使用が目安といわれています。
その程度でいいのかと、不安になる方もいるかもしれませんが、中綿の劣化に繋がるため、頻繁に洗濯するのは避けましょう。
ただし、あくまで目安なので、全体的に汚れが目立ってきたり、嫌な臭いが気になる時は、泊数にとらわれず洗濯しましょう。また、夏場は寝袋に直接肌が触れるので、もう少し頻繁に洗濯した方が良いでしょう。
寝袋洗濯の準備をする
いざ寝袋の洗濯をする際、まずは何からすればいいのか、どのような道具がいるのか、手順はどうすればいいのか、たくさんの疑問が出てくると思います。
寝袋のような大きいものを洗濯するのは大変ですので、スムーズにすすめられるように、まずは準備をしていきましょう。
自分が使っている寝袋の洗濯表示は必ずチェック!
洋服同様、寝袋にも洗濯表示がついています。
洗濯する際は必ず事前に自分が使っている寝袋の洗濯表示を見て、洗濯機OKの表示があるか確認しましょう。
最近では化学繊維の寝袋の場合はほとんどが洗濯機で洗えるようになっていますが、洗濯機NGの寝袋の場合は手洗いが必要なため、洗濯表のチェックは忘れずに行うように注意しましょう。
特に寝袋に使われている素材を確認する
寝袋の表面はナイロン製ですが、中綿の素材はダウンと化学繊維の2種類に分かれます。
ダウンは保湿性が高く、ふかふかしていて寝心地が良いのが魅力です。しかし、コスパが高く、自分で洗濯する際は専用洗剤が必要になるのがマイナス点といえます。
化学繊維の寝袋は、価格が安く、初めて寝袋の購入を検討している方にはおすすめです。保管が簡単で、一般的な中性洗剤での洗濯が可能なので、初心者の方でも扱いやすいタイプの素材になっています。
洗濯に使用する道具
寝袋のように大きなものを洗濯する際、まず必要なのは浴槽や大きなたらいです。
化学繊維素材の場合は中性洗剤でもいいのですが、ダウン素材の場合は専用の洗剤を準備する必要があります。
洗剤を溶かして洗濯する際、汚れを擦り落とすためのスポンジ・タオル、破れた箇所を修理するためのリペアシートまで揃っていれば完璧です。
寝袋洗濯の手順
手順①洗い
寝袋についている全てのジッパーを閉めます。
ぬるま湯を張ったたらいやバスタブに洗剤を適量入れ、空気を抜いた寝袋を沈めて、優しく押し洗い、または足で踏み洗いしていきます。
手順②すすぎ
湯が汚れで濁ってきたら湯を抜き、きれいな湯を張って再度押し洗い、これを湯がきれいになるまで何度も繰り返し、仕上げのすすぎをしていきます。
手順③脱水
すすぎ終わった寝袋を優しく押して水分を抜いていき、十分に抜けたらバスタオルに挟んで押しながら水分を吸い取ります。
このとき、絞って水分を抜くと中綿が傷むので絶対に絞らないでください。
手順④乾燥
脱水が終われば平らなものの上に形を整えて広げ、中綿が完全に乾くまで約1週間陰干しします。
ダウン素材の寝袋は中が完全に乾くまで時間がかかるため、2週間ほど陰干しが必要です。
手順⑤仕上げ
乾燥している間は時々手で叩くように中綿をほぐし、偏りを回避しましょう。
完全に乾燥したら、撥水スプレーを吹きかければ完璧です。
寝袋を洗濯するときの注意点
寝袋は自分でも洗濯できるとはいえ、いくつかの注意点があります。
長期保管用のバッグを活用する
寝袋は、使用後そのままの状態で保管してしまうと、湿気でカビが発生する危険性があるため、保管の際は湿気に気を付けることと、汚れを落とすことがとても重要になります。きれいに洗濯した状態で保管するように心がけましょう。
ダウン素材の寝袋は湿気に弱いため、保管バッグの中に防虫剤も一緒に入れておくことをおすすめします。また、ダウン素材の寝袋を保管バッグに入れたままにしておくと風通しが悪く、押しつぶされた状態になってしまうので、月に1度程度は天気の良い日に天日干しをして風通しを良くしましょう。
化学繊維素材の寝袋は、保存バッグなどに長期間保管していると、保温力の低下が考えられるため、直射日光を避けることができれば保存バッグに保管する必要はありません。
自宅の洗濯機やコインランドリーを使っても良い?
寝袋の中には、洗濯機の使用が可能なものもあります。
最近では、「洗濯機で丸洗いOK」と売り出している寝袋もありますので、手洗いが面倒だという方は寝袋の製品表示やメーカーサイトで確認してから購入しましょう。
ダウン素材は中綿が偏ることでよれてしまうこともあるため、洗濯機ではなく手洗いで洗濯しましょう。
化学繊維素材の寝袋はほとんどが洗濯機で丸洗い可能になっていますが、購入時に確認しておくとより安心です。
また、寝袋が傷んでしまわないように、ファスナーやマジックテープ類は全て閉じておき、寝袋を裏返した状態で洗濯ネットに入れて洗濯することをおすすめします。
乾燥についてですが、化学繊維の寝袋の場合、中綿が劣化する恐れがあるため、乾燥機は避けた方が良いでしょう。
ダウン素材の寝袋は乾燥機にかけても良いとされているものが多いですが、半乾き程度に留めてあとは自然乾燥した方が傷む心配もないです。
自分で洗濯するのが面倒な場合は…
寝袋のような大きなものを洗濯するのは面倒だという方もいるでしょう。コストがかかっても楽に寝袋を洗濯する方法を知りたい!という方に、おすすめの方法を2点紹介します。
寝袋専用クリーニングに出す
寝袋もクリーニング店に出すことができます。
寝袋は小さくたためるため、意外と簡単にお店に持ち込むことができます。
ただ、一般の洗濯物と違って、店舗によっては寝袋のクリーニングはできないといわれる場合もあります。
さらに、店舗型のクリーニング店ですと、仕上がりまでの日数と費用もお店によって異なるため、事前に確認が必要です。
一方で、寝袋のクリーニングを積極的に行っているのが、宅配クリーニングです。
キャンプ用品などを専門にクリーニングしている宅配サービスがあるため、安心して任せることができます。
多少値は張りますが、持ち込みや引き取りの手間がなく、仕上げに撥水加工もしてもらえるので、とてもおすすめです。
ただし、宅配で配送のため、期間は3週間から4週間程度かかるので、急いでクリーニングが必要な場合は宅配クリーニングは避けたほうが良いでしょう。
料金は4000円~5000円程度で、そこに送料や撥水加工などのオプション料金が加算されるため、少し高く感じますが、キャンプ場から送ることができる上に、保管サービスがある業者であれば、預けておいて、次に必要なときにはキャンプ場へ直接届けてもらえるので、とても便利です。
洗濯機で丸洗い可能な寝袋を購入する
先述で説明した通り、化学繊維素材の寝袋はほとんど丸洗い可能になっています。では、丸洗い可能な寝袋には、どのようなものがあるのでしょうか?
コールマン
「パフォーマーⅢ/5C」
ファスナーは内側にも外側にも取手がついていて、中からも開け閉めが可能です。また、インナーポケットがついているので、スマートフォンなどが入れられて便利です。「洗濯機洗えない掛け布団の代わりに」と、家の中での使用目的で購入する方もいるそうです。
快適温度:5℃以上
使用時サイズ:約80×190cm
収納時サイズ:約直径24×41cm
重量:約1.4kg
材質:表地、裏地、中綿/ポリエステル
問い合わせ:コールマン
ロゴス(LOGOS)
「neos 丸洗いアリーバ」
持ち運びしやすい収納袋付きで、圧縮ベルトでコンパクトに収納することも可能です。コールマン同様、寝袋の内側・外側ともにファスナーの取手がついているため、中からの開け閉めが可能です。また、寝袋を陰干しする際に便利なハンガーループもついています。
適正温度:-2℃まで
使用時サイズ:約80×210cm
収納時サイズ:約26×26×48cm
重量:約2.1kg
材質:表素材、肌面素材:モイスポリ 中綿:ダイナチューブファイバー
問い合わせ:ロゴス
寝袋の洗濯は自宅でもOK
寝袋は、直接肌に触れるので、どうしても汚れや臭いが気になってしまうものです。クリーニング店だけでなく、自宅でも洗濯できるとわかれば安心ですね!毎回のことではないので、次に洗濯のタイミングがきたときにはぜひこの記事を参考にしてみてください。
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