BRAND

  • FUNQ
  • ランドネ
  • PEAKS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • EVEN
  • Bicycle Club
  • RUNNING style
  • FUNQ NALU
  • BLADES(ブレード)
  • flick!
  • じゆけんTV
  • buono
  • eBikeLife
  • HATSUDO
  • Kyoto in Tokyo

STORE

  • FUNQTEN ファンクテン

MEMBER

  • EVEN BOX
  • PEAKS BOX
  • Mt.ランドネ
  • Bicycle Club BOX

アウトドアのちレトロタウンへ ~茨城県北タイムトラベル~

茨城県の北部、「県北(けんぽく)」と呼ばれるエリアに、2021年3月、「茨城県北ロングトレイル」がオープンしました。その総距離は、約320kmという長大な計画。数年後の全線オープンを目指して1年ごとに少しずつ開通しており、今年はいよいよ100kmを超える見込みです。

先日、「ロングトレイルとふもとでのキャンプ場を楽しみませんか」というお誘いがあり、茨城県の大子町に向かいました。

山と里を望む絶景の里山へ

今回向かったのは、2022年3月に開通した鷲の巣山という380mの低山の山頂を通るトレイル。標高からは考えられない雄大な展望が自慢で、地元の人に愛されている場所です。

下部は植林帯、上部は広葉樹が広がっていて、落ち葉に覆われた地面はフカフカ。一部、岩場などもありますが、歩行時間はゆっくり歩いても3時間程度で。山にあまり慣れていない人でも歩きやすいルートです。

ポイントはなんといっても大展望。鷲の巣山は山頂は樹林に囲まれていて展望はないのですが、登山口(山造)から30~40分程度登った場所にこのような大展望スポットがあります。久慈川や里と山の風景が味わい深く、しばらく眺めていたくなります。

今回は山に登ったあと、キャンプ場に泊まってのんびりと過ごします。宿泊したのは「OKUKUJI BASE CAMP」という昨年オープンしたばかりの新しいキャンプ場。基本的にはソロキャンパー向けとなっていて、夜も静かに過ごすことができるのが最大の特徴です。

本格的なバレルサウナもあり、サウナ好きのキャンパーにはたまりません。

サイトはフリーサイトのみ、久慈川に面しているので、どこに張ってもリバービューが堪能できます。今回はトレイルハイクと絡めましたが、キャンプメインで来ても十分に楽しめるキャンプ場です。

川のせせらぎに癒やされ、すっかりチルアウト。もうこれで満足――。と思いきや、そのあとに、想像していなかった展開が待ち受けていました。

レトロな雰囲気の「大子デパート」

アウトドアを存分に堪能したあとは、JR常陸大子駅へ。ここに寄ったのは、駅前に広がる商店街を散策するためです。

この商店街には昭和なちょい古テイスト、さらにそれより歴史を感じる建物を使った店などが点在しており、全体にレトロ感がムンムン。昭和世代の郷愁を誘う懐かしムードが漂い、「大子デパート」とも名付けられています。

こちらは明治29年に建てられ国の有形文化財にも登録されている見世蔵をリノベーションした「器而庵」。店内ではさまざまな大子漆の漆器が販売されています。

商店街のなかでもとくに人気なのが、築100年を超える古商家をリノベーションした「daigo cafe」。奥久慈の名物であるシャモを使ったカレー、シャモの卵を使ったオムライス、リンゴのスウィーツなど、この地らしい食を堪能できます。

街を歩いていると目に飛び込んできたのが、懐かしいゲームがずらりと並んだディスプレイ。こちらは売り物ではないそうですが、オークションに出したら意外な高値が付くのでは……。

いろいろと目移りしながら歩いてきましたが、今日の目的地はこちら。

メニューは焼きそばオンリーという食堂「高倉」。だいぶ暖簾の色があせていますが、外観は普通の飲食店という雰囲気です。

気になる店内は……40年前にトリップしたかのような超昭和テイスト。リアルなレトロ感が昭和世代には懐かしく、平成世代には新鮮に感じられるのでは。

はい、間違いありません。「これぞ、焼きそば」というド直球の見た目と味。おまけに価格も通常サイズ350円、大盛りで550円という昭和プライス。これを味わいに遠方から来る人も少なくないそうで、この雰囲気と王道焼きそばが味わえるのなら、はるばる行きたくなるのもうなづけます。

アウトドアのちレトロタウンへのタイムトリップを存分に堪能し、昭和の少年時代に戻った気分で心地よく帰路につきました。

SHARE

PROFILE

泥谷範幸

PEAKS / 編集・ライター

泥谷範幸

都会生まれでアウトドアには興味がなかったものの、激務から逃避すべくいつしか山に足を運ぶように。走り、登り、滑りの三拍子揃った男を目指すも、トレイルラン、クライミング、スキーのどれも永遠のビギナー。

泥谷範幸の記事一覧

都会生まれでアウトドアには興味がなかったものの、激務から逃避すべくいつしか山に足を運ぶように。走り、登り、滑りの三拍子揃った男を目指すも、トレイルラン、クライミング、スキーのどれも永遠のビギナー。

泥谷範幸の記事一覧

No more pages to load