
マイクロソフトからSurface 3登場!!【消滅したWindows RT】

FUNQ
- 2015年05月27日
追う側であることを意識したマイクロソフトは強い
驕れる者は久しからず……ということわざがあるが、巨艦マイクロソフトは決して驕っていないところがすごい。世間ではアップルやグーグルにしてやられているように思っている人が多いが、企業の根幹のシステムを握っているのはやはりマイクロソフト。B to Bの世界では、やはり圧倒的に強いのである。
しかも、まったく驕ってなんかいない。
日本マイクロソフトの樋口社長曰く「AppleにしてもGoogleにしてもそれぞれのエコシステムを構築した。今のMicrosoftはそれができていない。Windowsがあるけれど 周辺がバラバラ。今となっては他社のエコシステム……iOSであれAndroidであれ、取り入れてユーザーの利便性を重視する」。なりふりかまわず追う姿勢を取れるというのは、やっぱり強いのである。
新たに発表された、Surface 3
米MSのハードウェアセールス&マーケティング担当のブライアン・ホール氏によると、Surface 3はクアッドコアのIntel Atom x7プロセッサーを搭載し、1920×1280で10.8インチのフルHDのマルチタッチディスプレイを搭載。本体のみで622gの軽さ。
本当に申し分のないスペックだ。
ただ、冷静に考えるとちょっと変だ。このSurface 3にはWindows 8.1が搭載されている。Windows RTはどこへ行ってしまったのだろう?
だって、先に発売されているSurface Pro 3もWindows 8.1だ(こちらはPro版だが、一般使用には大きな違いはない)。
以前は、Surface、Surface 2 にはWindows RTというタブレット向け簡略版OS、Surface Pro、Surface Pro 2 にはフル版のWindowsという戦略だった。つまり、iPadのiOSに対抗するのがmetro……と言われたものだったはずなのに(ちょっと違うけ ど)。
というわけで、これにてRTは終了した。
鳴り物入りで始まった新しいタッチパネル用 OS『Windows RT』は、大々的に告知されることはなく、実はひっそりとその短い生涯を終えていたのである。
SHARE