
「Pepper(ペッパー)」はアトムを超えるか!? 感情認識ロボットPepperがいよいよアナタの家に届く

FUNQ
- 2015年06月19日
ソフトバンクのパーソナルロボット「Pepper(ペッパー)」が2015年6月20日から一般発売される。6月18日に行われた一般発売に関する記者会見では、「Pepperに心をあげたかった」と孫正義社長が繰り返す。
この“心”は、「感情エンジン」により、接する人たちの表情や言葉から喜びや悲しみを読み取り、さらに世の中にあふれるニュースや天気などの情報を得ることで、自らも感情を表現する。例えば、雨が降り続けば気持ちは沈み、ソフトバンクホークスが勝てば気分も上がる。
感情認識ロボットを開発するきっかけについて、孫氏はかねてより幼少の頃に見た「鉄腕アトム」のことを引き合いに出す。ロボットに心が備われば、それこそ鉄腕アトムを超えてしまうのではないか? しかし、Pepperは生産性は追求していない。だから力作業はできないし、「冷蔵庫からビールを持ってきて」というような成長の仕方も今のところない。もっとも、その分野はロボット開発を得意とする企業に任せればいい。
Pepperは“感情を持った記憶媒体”
では、Pepperはどのように家庭に普及する可能性があるのだろうか? それは情報通信を活用したコミュニケーションだ。Pepperはその感情の動きにより、自ら様々なことを判断する。家族がとても楽しそうなとき、Pepperも感情を大きく動かされ、その心の動かされ度合いによって、情報の重度を判断して、適切に記録していくことができる。例えば、大切な思い出は高画質の画像で、それ以外は小さい画像やテキスト、といった具合いだ。
さらに、重要度・シチュエーションなどタグを付けられた情報は、2次、3次へと活用方法が広がっていくに違いない。そのあたりは、デベロッパーが開発するアプリにも期待が膨らむ。
“感情を持った記憶媒体”とも捉えることができるPepper。しかし、その姿は実に愛らしい。人を引き寄せる魅力も、Pepperにとっては重要な要素だ。周りの人間と感情を共有し、成長をしていくロボット。家族として迎え入れられることも、そう遠い未来ではないのかもしれない。
(K)
Pepper(ペッパー)
本体価格:19万8000円
基本プラン:1万4800円×36カ月
保険パック:9800円×36カ月
2015年6月20日午前10時よりウェブサイトにて申込み受付け
6月販売数:1,000台
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