iPhone XR/XS/XS Max発表! Apple自身が買い替えなくていいという、驚きの理由

Appleからの驚きのメッセージ

現地時間9月12日、カリフォルニア、クパチーノにある新社屋Apple Park構内にある発表会場Steve Jobs Theaterで新型のiPhone XR/XS/XS Maxと、Apple Watch Series 4が発表された。

現地で取材したのだが、驚いたのは、CEOのティム・クックが語った、『地球環境のために長く使って欲しい』というメッセージだ。

普通、ビジネスを考えると、早く買い替えて欲しいものだが、Appleからのメッセージは地球環境を考慮し、長く使える製品を作りたいというものだった。

実はAppleは今年4月に、全世界の全社が再生可能エネルギーで活動できるようになったことを発表した。新社屋のApple Parkも屋根の多くにソーラーパネルを載せ、空気の流れを上手く利用して室内の温度をコントロールするようになっている。

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次なる目標が、環境負荷の少ない製品を作るというもので、製品設計段階で鉛などを少なくすること、長く使える製品とすること、使わなくなった製品を次のユーザーに届ける、もしくは廃棄せずにロボットで丁寧に分解し、素材ごとに分けて溶解したりして再利用する方法が構築されている。

現在のティム・クック率いるAppleのすごいところは、子供でも笑ってしまうような善なるコンセプト、理想主義的なコンセプトを本気で実現してしまうところだ。

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『毎年買い替えなくていい。前年モデルとの差別化などのために製品を作るのではなく、ただ優れた製品を作りたい』という姿勢で製品を作るから、前年モデルと大きく変わった形や突飛な機能は付かない。

ただ、ひたすら理想の形と性能に向けて、Appleの製品が突き進んで行くのはそういう理由だったのだ。

圧倒的な美しさと性能、iPhone XSとXS Max

さて、そんな中リリースされた製品は、またもや理想の中の理想ともいうべき製品。

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iPhone XSはXの後継。外形はほぼ完全に同じ。しかし、性能は大幅に向上し、圧倒的な処理能力と美しさを持っている。

搭載されているA12 Bionicというアップル製統合チップは、初の7nmプロセスで作られたチップで、なんと毎秒5兆の演算処理が可能。画像処理、AR関連処理、機械学習関連の処理に大きな効果を発揮する。

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ディスプレイはOLED。Super RetinaディスプレイはXSがXと同じ5.8インチ2436×1125ピクセルだが、XS Maxは6.5インチで2688×1242という信じられないサイズ。100万:1のコントラスト比、色域の広さなど、他のあらゆるディスプレイの追従を許さない。

カメラも1200万画素のCMOSを備えたレンズを望遠側と光学側に1基ずつ搭載。機械学習の性能を活かしてスマートHDR、ポートレートモードのボケを実現している。また、このボケは撮影後にも調整できる。

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また、より高いIP68準拠の防水性能、ギガビット級LTE、eSIMを組み合わせたデュアルSIMも実現している。

iPhone XSシリーズは確かに高価だが、アップルが理想とする夢に向かって確実に邁進している。すべてにおいて過去の10年のiPhoneを凌駕したモンスター級のiPhoneは生活を激変させるだろう。

まるでXなのに安価でカラバリ豊富なiPhone XR

iPhone XRというモデルは、名称や中間というサイズからすると誤解しそうだが(たぶん意図的に誤解させている)、iPhone 7や8の後継機種であり、普及モデルだ。

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3モデル並べた写真を見ると気付かないだろうが、実際に見てみるとピカピカのステンレスとは異なり、本体は5以来のアルミ(とはいえ素材は硬い7000番台)で作られており、OLEDではなく液晶ディスプレイとなっている。

いわば、8の骨組みにXの外見を組み合わせているともいえるだろう。液晶ディスプレイはLiquid Retinaと呼ばれる新しいもので、液晶としては最高の性能を実現している。

お買い得なのが、搭載しているプロセッサはXS、XS Maxと同じA12 Bionicだということだろう。量産した方がコストダウンが計れるから、ここは共通仕様で最新スペックのチップが使われているのだが、これがARや機械学習などに使われ、凄まじい性能を実現している。

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画面側にはFace ID用のTrue Depthカメラが搭載されているからポートレートモードが使えるのは当然なのだが、背面側の1200万画素のカメラはシングルなのにA12 Bionicの機能で、解析してポートレートモードを実現している。

タップしてスリープ解除、Face IDで認証……という仕組みを導入したことで、現行全モデルからホームボタンが消えた。

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カラーは、ホワイト、ブラック、ブルー、イエロー、コーラル、プロダクトREDの6色。久々の大バリエーションで、好みの色が選べる。

いい製品を作って得た収益で、地球環境を改善する

iPhone 7や、iPhone 8なども含め、幅広い価格帯に性能で区別した商品をラインナップし、どのiPhoneも同じように快適に使えるOSが提供され、かつ最新モデルは圧倒的は性能、グラフィックの美しさ、音の良さ。美しいデザインなどを楽しむことができる。

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ただ『いい製品を作りたい』、その製品を『地球環境のことを考えて長く使って欲しい』……世界でもっとも収益を上げているIT企業だからこそ言えることではあるかもしれないが、Appleはただその資金を理想のために使っている。そう思える新しいiPhone XR/XS/XS Maxの発表会だった。

(出典:『flick! digital (フリック!デジタル) 2018年10月号 Vol.84』

(村上タクタ)

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