iPhone XSのカメラはここが違う! Xのカメラと実機撮影比較

XSシリーズのポートレートモードはどのぐらい進化しているのか?

明日発売になる、iPhone XSとXS Maxを先にお借りできたので、さっそく実写テストをしてみた。といってもタイミングがタイミングだったので、オフィスで同僚に立ってもらって、とりあえず撮影……(急にモデルになってもらってゴメンなさい)。左がiPhone XS Maxで、右がX。蛍光灯の室内なのに本当によく写る。

ちなみに、XSとXS Maxのカメラは同じはずなので、XS MaxとXだけの比較とした。

まずはその機構をおさらい

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さて、XS MaxとXのカメラはどちらも望遠側と広角側ともに1,200万画素。ただし、センサーサイズが若干大きくなっており、センサーそのものも良くなっており、50%大きな光量を得ることができるようになっているという。

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しかし、その部分より、A11 BionicとA12 Bionicの性能差の方が大きいようで、同じiOS 12にしていても、XSシリーズの方が多くの処理を施すことができるという。

XSシリーズは、センサーの読み出し速度も速くなっており、そもそも1回シャッターを押すと数枚のシャッターを切っており、その中でブレなどが少ないよく写っているものをチョイスするという。さらに一番良いと思われたものの露出を変えたもの、暗めに撮って明るい部分のデータを取り込んだものや、シャッター時間を長くして暗い部分を取り込んだものを撮影し、それを瞬時に合成して1枚の写真を構成している。

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ポートレートモードも良くなっており、XSシリーズは『ボケの質』『ボケの表現力』に拘っているという。

これは、さまざまなレンズの光学モデリングを行い、この写真をこのレンズで撮ったらどう写るだろう……というところを研究し、ニューラルエンジンで反映しているという。

XSシリーズのカメラは少し青くて、肌がなめらか

というところで、もう一度、最初の写真を見てみよう。

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写ってる対象によって高度な処理を施すし、色温度なども自在にソフトウェア的に変化するので、一概にはいえないが、XS Maxの方が少し青みがかり、Xの方がボケは大きいように思える。しかし、XS Maxの方では後述するように、ボケを変化させられるので、それも一概には言えないのだが。

また、これは画像処理エンジンの結果だと思うが、XS Maxの方がより肌がなめらかに写っているように思える。女性にはこちらの方が好まれるだろう。

ポートレートモードのクオリティはより向上している

さて、一番気になる、ポートレートフォトのボケ際というか、距離による切り出しの部分を見てみよう。特に気になる髪の毛のような細かい部分がどうなっているか。

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ウェブの圧縮された画像で、どこまで伝わるか分からないが、元画像では明らかにXS Maxの方がきれいに切り抜きを行っており、Xの方は髪の毛の先などでボケた部分も生まれている。

もう一枚。こんどは頭頂部。

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やはりXS Maxの方がキレイにボケが入ってる。さらに髪の毛の細かいディテール、質感もXS Maxの方が美しい。

あとで、ボケの量を変えられるなんて一眼レフでもできない

ちなみにXS Maxの方は、撮影後に想定F値を変化させて、ボケの大きさを変えられる。もうなんでもアリですなw

ちなみに、上の作例では自動でF4.5になっていた。それを、最大F1.4まで開けることができる。だいぶボケる。

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逆に絞る方はF16まで。背景がけっこうちゃんと見える。

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ここまでできるとなると、やっぱりXSシリーズが欲しくなるよね……。

とはいえ、ちなみに、iPhoneのポートレートモードが苦手とするシチュエーションを撮ってみるとこんな感じ。机の上の観葉植物。ボケなくていい葉っぱが盛大にボケているし、葉っぱの間の風景は遠いのに克明に描写されてしまっている。

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XSシリーズの方がマシだけれど、まだまだ完璧ってわけにはいかない。

それにしても、登場当初よりはかなり使える機能になっているポートレートモード。XSシリーズではさらに便利な機能になっている。XRの単眼のものと比べると、またどう違うのかも楽しみだ。

(出典:『flick! digital (フリック!デジタル) 2018年10月号 Vol.84』

(村上タクタ)

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