キヤノンの歴史を変えるRFマウント第2弾は、小型フルサイズミラーレス『EOS RP』

次の30年を見据えた新マウントの第2弾モデル

レンズ交換式カメラにとって、マウントの設計というのはラインナップの土台であり、後に発売される機種の性能を大きく左右する。

現在のキヤノンの一眼レフカメラに使われているEFマウントが採用されたのは1987年。以来、30年以上共通の仕様でレンズとカメラが作られており、相互に利用することができる。キヤノンのEFマウントのカメラを買いさえすれば、現在でもラインナップされている60種類以上のレンズを使うことができるのだ。

その長い歴史を覆し、新たなミラーレスカメラ用に開発されたのが、キヤノンRFマウント。昨年10月末に発売された『EOS R』で初めて採用され、現在4本のレンズがラインナップされている。

そして今日2019年2月14日、早くも2台目のRFマウントに対応したカメラとして『EOS RP』が発表された。Pは1959年に発売された大ヒットモデルCANON P ポピュレールにちなんでおり、フランス語のpopulair(人気の/大衆的な)を意味するという。

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5D Mark IVベースのEOS Rに対して、6D Mark IIベースのEOS RP

簡単に言うと、EOS RがEOS 5D Mark IVのセンサーをベースにしているのに対し、EOS RPはEOS 6D Mark IIのセンサーをベースにしている。つまりEOS Rの有効約3030万画素に対して、RPは約2620万画素というわけだ。

本体重量はEOS 6D Mark IIより245g軽く、EOS Rと比べてさえ140g軽い。本体のみで約440gだ。サイズ感もEOS Rよりひと周り小さい。

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画像処理エンジンはDIGIC 8。最新のデュアルピクセルCMOS AFを使い、測距エリアは映像全体の横約88%、縦100%。AFフレームはなんと4779ポジションから選べる。EV-5という暗所でのAFも可能で、瞳AFや、フォーカスブラケットなどの機能を持つ。

連写性能はAF固定で約5fps。サーボAFで約4fps。EOS 6D Mark IIの背面液晶使用時の連写性能と同じである。

EVFは約236万ドット(EOS Rは369万ドット)、背面のタッチパネル式バリアングルモニターは3型104万ドット(EOS Rは3.15型210万ドット)となっている。

ちなみに下の写真、EOS Rは電源を切るとシャッターが下りてCMOSセンサーを守るが、EOS RPの場合は開いたままになっている。

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価格差はあるが、EOS Rとどちらを選ぶかは悩ましい

ボディ単体の参考価格は16万500円(税別)。RF35 MACRO IS STMを含むレンズキットで21万9500円となっている。

昨秋に発売された、EOS Rが市場価格だと少し値落ちして価格が接近しているところが悩ましいが、ボディ単体で考えると5〜7万円の価格差というところだろうか?

画素数、連写の速度、EVFや背面モニターのグレード、操作系の数(特にマルチファンックションバーの有無)、上面のドットマトリクス表示パネルの有無など、機能差はけっこう大きいからこれは悩ましい。

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とはいえ、キヤノンの35mmフルサイズのセンサーを持つカメラとしては、間違いなく最小、最軽量、最も安価であるから、約16万円でそれが手に入ると思えば安い。

左からEOS R、RP、EOS Kiss Mを並べてみた。現場の状況の関係で、装着されているレンズサイズが違ってしまって申しわけないが、だいたいのボディサイズの違いが分かるだろう。このようにRPはだいたい、RとKiss Mの中間的なサイズ感となっている。

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なんといってもセンサーは35mmフルサイズなので、このサイズ、この価格で、ボケ味たっぷり、かつ高精細な写真を楽しめる。

フィットする小型軽量なRFレンズが少ない

ただ、同時に今年中に6本のレンズが発売されると発表されはしたが、それでも高級かつ大柄なレンズが多いので、本機の方向性にマッチしたレンズが少ないのがちょっと悩ましい。キットとして用意されるレンズが、一般的なズームレンズではなく35mm F1.8 MACROなのが、そのあたりの事情を表している。

EOS 5D系、6D系、7D系のサブ機として、2ケタEOSや、Kiss系からのステップアップ用のカメラとして、検討に値するカメラなのではないかと思う。

(出典:『flick! digital (フリック!デジタル) 2019年2月号 Vol.88』
(村上タクタ)

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