キヤノンRFマウント用レンズを年内に6本追加。ラインナップは10本に
FUNQ
- 2019年02月14日
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2020年の正月には、RFマウントレンズは10本になっているはず
30年以上続いてきたキヤノンのEFマウントの後を継ぐ、35mmフルサイズ対応ミラーレス用新マウント『RFマウント』対応のレンズ6本(1本はコーティング違い)の開発が発表された。
キヤノンはこれらのレンズを年内に発売するという。
昨年秋にEOS R、そして今日2019年2月14日にRFマウントカメラとしては2台目となる『EOS RP』が発表されたが、現在のところレンズの選択肢は4本のみとなっており、早急なレンズラインナップの拡張が望まれるところだった。
大三元ズームが登場!
特に喜ばしいのがこの3本。
F2.8の広角、標準、望遠のそれぞれズームレンズ。いわゆる大三元ズームだ。
左から、RF 15-35mm F2.8 L IS USM、RF 24-70mm F2.8 L IS USM、RF 70-200mm F2.8 L IS USM。これらのレンズがあればとりあえず、プロカメラマンも仕事に使いはじめることができるだろう。
70-200がかなりコンパクトに仕上がっていそうなのが興味深い。
高倍率ズームと、究極のポートレートレンズ
続いて、右が、RF 24-240mm F4-6.3 IS USMという非常に広い範囲をカバーする高倍率ズームだ。これだけの範囲をカバーしてくれると、レンズラインナップが揃うまでの間、助かるだろう。
左はRF 85mm F1.2 L USM。F値1.2の85mm。ポートレートに使えば、とろけるようなボケ味が楽しめそうだ。このレンズには『DS』という仕様も設けられる。これはDefocus Smoothingの略で、蒸着膜技術によりボケを滑らかに描写するのだそうだ。
小型で安価なレンズも期待したい
本日発表された6本のレンズを合わせると、RFマウントのレンズのラインナップは10本になる(1本は小ーティング違いだが)。つまり、2020年の正月を迎える時点でのラインナップは以下の通り。
F値順に並べてみたが、F1.2の単焦点とか、F2のズームとか、素晴らしいレンズが多いが、いずれも大きくて高い。申し分ない性能のものからラインナップする計画なのかもしれないが、今回発表された価格未発表なものも含めて、安価でコンパクトなレンズがほとんどない。
マウントアダプターでEFレンズを使用できるとはいえ、それでは小型にならない。
今後のラインナップとしては、我々庶民でも買えるような安価なズームレンズや、単焦点レンズを少し増やして欲しい。そうすれば、populair(人気の/大衆的な)という名を付けた新製品EOS RPが、より活きてくると思うのだが、いかがだろうか?
(出典:『flick! digital (フリック!デジタル) 2019年2月号 Vol.88』)
(村上タクタ)
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