子供のいる人はきっと泣いちゃう! iOS 13の『写真』の新機能『Days』
- 2019年06月08日
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※WWDC 19で発表された、秋にローンチされるiOS 13について現地からレポート中
写真好き感涙の新『写真』アプリが秋のiOS 13に登載される
HUAWEIなどAndroid携帯のカメラの進化は著しく、さしものiPhoneのカメラも秋に登場するモデルでは、かなり頑張らないと『iPhoneの写真はきれい』と言ってもらえない状態になってきた。
そこはまぁ、次世代iPhoneのハードウエアに任せよう。
しかし、人の心に染み入るソフトウエアという面において、『やっぱりアップルは分かっているなぁ……』と思わざるを得ない進化を遂げていたのがiOS 13に登載される予定の『写真』アプリだ。ちなみに、iOS 13はiPhone 6s以降の端末で『秋』になれば利用できるようになる。
余計なメモ写真を取り除き、自動で『ベストショット』だけにしてくれる『Days』
さて、多くの人の写真フォルダはかならずしも、後になってから見たい写真ばかりだとは限らない。レシートの写真とか、メモとして撮った写真なども間に挟まっているはずだ。また、僕らのように一眼レフで撮影する人は、まばたきを避けるために、同じカットを5〜10枚ほども撮る習慣があるし、露出違いも撮ったりする。つまりは、(ある意味)要らない写真の中に大事な写真が埋もれている。
新しい『写真』アプリの『Days』のタブを開けば、レシートやメモの写真は取り除かれ、複数撮った写真の中からベストショットであると思われる写真を自動的に選んでくれる。
我々が雑誌やウェブメディアを作る時に、写真を『セレクト』する作業があるワケだが、いわば自分の写真のスレッドが、『セレクト後』の状態になるのだ。
『Month』タブを開くと、その月にあった特徴的な出来事がまとまって見られる。子供の誕生日パーティとか、レイクタホへの旅行……といった類いのトピックを見られるわけだ。
特定のテーマで『年』を遡れる『Years』タブは泣ける!
そして『Years』タブでは、毎年続いている出来事について見ることができる。たとえば、我々が毎年取材するWWDCの様子。夏の旅行。毎年のクリスマスパーティ。
デモでは、Justin Titi氏が自分の娘の写真で実演してくれた。
7歳の娘さんの、3年前、5年前……そして、7年前の写真が現れる。
もちろん、写真をちゃんと整理していれば、こういう写真を見ることもできるが、何万枚かの写真をめくり続けなければならないのはみなさんご存じの通り。
そして、一番古い2012年の写真をタップすると、その日の『Days』タブの写真が開き、その日に撮った写真、動画が現れる。これは素晴らしい! これは子供のいる親なら、絶対泣いちゃうヤツやん!
とりあえず、私も娘と息子の18年分の写真をiPhoneに取り込んで準備をしておこう。
iOS 13の写真アプリの機能はそれだけではない
写真の調整機能も進化しており、さまざまなエフェクトも手軽に使える。また、それらの調整機能やエフェクトも動画に対して適用できるようになった。動画はようやく横で撮ってしまったものを縦に変換することもできるようになった。
写真のいっぱい詰まったiPhoneに、iOS 13を適用するのが楽しみだ。
(出典:『flick! digital (フリック!デジタル) 2019年7月号 Vol.93』)
(村上タクタ)
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PROFILE
flick! / 編集長
村上 タクタ
デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。
デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。