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新iPadOSで、iPadはパソコンを越えるデバイスに進化する【iPadOS 13先行試用】

初代iPad登場から、9年。

iPadはパソコンの次の世代のデバイスと言われながら、いろいろと制限されている機能もあり「使用感は素晴らしいが、微妙に出来ないことのあるデバイス」という評価をする人が多かった。

Apple Pencilや、マルチタップディスプレイの表現力は素晴らしいが、パソコンで簡単に出来ることが出来なかったりするもどかしさもあった。

これまで、iPhoneと同じ『iOS』を使ってきたiPadだが、9年目にしてようやく『iPadOS』として独自のOSを作ることになり、その進化の速度は急激に早くなりそうだ。

※本記事で言及しているiPadOS 13パブリックベータは開発途上のバージョンなので、守秘義務があり、ウェブサイト、SNSなどへの情報公開、他のユーザーへの情報提供は禁止されている。本記事は許可を得て公開している。

ホーム画面の情報密度が大きく上がった

それを象徴するのがホーム画面。

初代iPadから頑なに守ってきた、ちょっと間延びした、4×5のアイコン配置を修正、5×6にした上に、ウィジェットを同じ画面に表示できるようになった。このウィジェットは左からフリックインすることで呼び出すこともできるし、ホーム画面(1画面目のみ)に固定することもできる。

これだけで、情報密度が上がり、このiPadOSがこれからどういう方向を目指そうとしているのかが明らかになったといえるだろう。iPadは、これまでを遥かに越える、高性能なデバイスに進化するのだ。

また、iOS 13と同じくダークモードに対応しており、専用の壁紙も用意されている。

マルチタスク機能が、ビジネスでの利便性を大きく向上

情報密度の向上がさらにメリットとして出てくるのが、Slide OverとSplit Viewの進化だ。今回の進化により、iPadはマルチタスク可能なマシンとしてさらに便利に使えるようになっている。

まずは、画面右端からフリックすることで、現れるSlide Over。これはちょうど、iPhoneアプリの幅(と機能)がそのまま使えるように設計されている。

Slide Overにはいくつもアプリを登録でき、下端をフリックすることで入れ替えることができる。さらにSlide Overのアプリばかりを一覧として見ることもできる。

フリックするたびにクルクル入れ替わって、とても扱いやすい。

次にスプリットビューの分割表示。

境界線を指でホールドすることで、ご覧のような画面になり、この状態で境界線を半々に分割することもできる。

半々にすると、たとえば左半分でウェブサイトを検索し、右半分で原稿を書く……などの作業が可能になる。

今回の最大の特徴は左右で、同じアプリを開けるようになったこと。従来は、アプリごとに1ウインドウが鉄則だったが、今回からひとつのアプリの書類を数多く開くことができるようになった。

そればかりか、たくさんのウインドウで、特定のアプリのウインドウをたくさん開くことができるようになった。

アイコンを長押しして放すことで、選択肢が出るがその中から『Show All Windows』という表示が選べるようになり、そうするとMacのExposéのように、そのアプリで開いている前ウインドウを一覧することもできる。

ストレージの内容を閲覧できるようになった!

さらに、ファイルのリストビューが可能になった上に、USBメモリーや、外付けSSD、外付けHDDを閲覧可能になっている。

接続したストレージから、悪意のある攻撃があっても大丈夫なようにセキュリティを高めるのが課題になっていたということで、その障害を乗り越えて、満を持しての実装である。

大容量ストレージの中の画像を探して活用したりできるようになったというのは相当便利で、筆者の仕事的にもiPadの価値が大きく上がった。

今回Buffaloの容量500GBのSSDストレージを接続してみたが、内容をサクサクと閲覧できて、画像に至ってはサムネールまで表示できて実に快適だった。素晴らしい!

いずれの機能も高性能なiPad Proでこそ生きるように設計された機能ではあるが、もちろんiPadやiPad Air、iPad miniでも使えるはずだ。

この他にも、Apple Pencilのツールパレットの更新、レスポンスの向上、テキスト編集ジェスチャーの更新、フローティングキーボード、キーボードショートカットの向上、フォントインストール可能など、iPadOSとなって新しく用意された機能は非常に多い。

とりわけ、一度使ったらもうやめられないと言える便利な機能が、Macの外付けディスプレイとして使える『Sidecar』。この機能に関してはお伝えしたい魅力がいっぱいあるので、次回別項で詳しくお伝えしたい。

(出典:『flick! digital (フリック!デジタル) 2019年7月号 Vol.93』

(村上タクタ)

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PROFILE

村上 タクタ

flick! / 編集長

村上 タクタ

デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。

デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。

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