家庭用プリンター選び問題解決! 2019年秋モデルに格安エコタンク登場!!
flick! 編集部
- 2019年07月25日
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エコタンクの本体価格が安ければ、そりゃ選ぶでしょ!
家庭用プリンターといえば、エプソンとキヤノンの2強。毎年、年賀状商戦に向けて、真っ向勝負が続いている。
ここ数年は、コンパクト化、A3プリンター、エコタンク……と、エプソンが先手を打つ状勢が続いているが、キヤノンもカメラユーザーからの信頼も篤く、依然として一進一退の状勢が続いているといっていい状態だ。
年賀状を出す人も徐々に減っているし、スマホの普及により、プリントニーズ自体減りつつある。そんな中で、唯一売上を伸ばしているのが、エプソンのエコタンク。つまり大容量インクタンクを積んだ低コスト印刷モデルだ。
しかし、実際に買おうとすると、エコタンクモデルは通常のラインナップモデルよりちょっと高価(5万円弱)で、ボディサイズも大きい。
その障壁を飛び越える『価格も安いエコタンクモデル』、EW-M752Tと EP-M552Tが登場した。それが今年のトピックだ。
従来モデルも細かくモデルチェンジ
ちなみに、もちろんカラリオ、ハガキプリンターをはじめ従来のラインナップもモデルチェンジされ、それぞれに改善されている。
中核モデルである3万円前後で販売されるEP-882シリーズは、色が1色減り、3色に。スマホアプリが一新され、スマホからのプリントがより容易になるという。
そのほか、各モデルとも細々と改善されてはいるのだが、ともあれ、ここでは話を分かりやすくするために、EW-M752Tと EP-M552Tにフォーカスしよう。
エコタンクモデルの欠点は本体価格と、大容量だった!?
前述のように、従来のエコタンクモデルは、購入時に同梱されているインクでA4カラーモデル文書を約6000ページ以上をプリントできるコストパフォーマンスの高さが魅力。
しかし、同時に本体価格は少々高く、運用コストが安いとはいえ、購入時の高コストが購入を躊躇する原因となっていた。また、色数も3色+黒が基本で、染料式インクであることもあって、印刷クオリティとしては顔料式6色インクのカートリッジ式モデルには劣るとされていた。また、意外なことに6000枚以上プリントできる大容量のインクタンクも「そこまでたくさんプリントしないし、無駄かも……」と、購入を躊躇する理由となっていたという。
顔料黒付きの4+1色モデルのEW-M752Tが、3万円台!
今回発売の、EW-M752Tは、3万円台後半の価格ながら、染料インク4色(CMYK)に加えて顔料インクの黒により、美しい写真印刷と、読みやすいドキュメントの印刷を可能にしている。
最初に同梱されているインクボトルで1000枚の印刷が可能(製品には、後述の使い切りサイズボトルを同梱)。もちろん、追加ボトルの価格も安く抑えられている。スキャナーは上面にフラットベッドスキャナーを装備しており、4.3型のチルト式液晶パネル装備で扱いやすい。
エコタンクモデルながら、インクタンクが外側から見えるタイプではなくなったので、新たなビジュアル上のトレードマークとして、LEDのラインを備えて黒いスリットが意匠として用意された。これが、新エコタンクモデルのトレードマークだ。
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なんと2万円台後半のエコタンクモデルEP-M552T
EP-M552Tは2万円台後半とさらに格安。
EW-M752Tとの違いは、顔料インクの黒を持たない染料インク4色のCMYKなので、ドキュメントの文字の黒がクッキリ締まらないのと、天板にあるスキャナーがフラットベッドではなく、手差し式シートフィードスキャナーとなっている。
使用頻度の少ない免許証などの硬いものや、本などのシートフィードスキャナー
に入らないものはスマホアプリの『カメラコピー』機能で取り込んでもらおうという割り切った設計だ。でも、それで十分な気がする。
A4サイズ1枚なら、挿すだけでコピーされるし、コストもエコタンクのおかげで非常に安いから、学校のプリントのコピーなどはこれで十分な気がする。
液晶も非常にコンパクトな1.44型だが、プリントとコピー、スキャンなどだけならこれでなんとかなるのかもしれない。スマホもあるし。
インクは両モデル共通で使える、使い切りサイズと増量サイズの2パターン。
使い切りサイズは約1000ページのプリントが可能。1本あたりのインク価格は600円と安価で、5本セットで3000円。A4カラー文章のインクコストが約2.9円、L版写真のインク・用紙合計コストは約8.9円となっている。
増量サイズは約3700ページのプリントが可能。1本あたりのインク価格は2000円、5本セットで1万円。A4カラー文章のインクコストが約2.7円、L版写真のインク・用紙合計コストは約8.6円となっている。
これまで、6色機に対して、写真のクオリティは落ちる……と思っていたのだが、実際にプリントしたのを見せてもらうと、写真プリント用紙を使えばかなりきれいに写ることがわかった。
私自身、クオリティを少し抑えても、低コストを求めてる気持ちが強いのも時代性かもしれない。
スマホアプリは全モデル共通してアップデートされ、非常に扱いやすいくなっている。今や、スマホからプリントする用途が中心になっているのだという。ついつい、パソコンをケーブルで繋いでしまう私はオールドタイプなのかも(笑)
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CPの高いモデルが安くなった! そんな時代
すっかり長くなってしまったが、キモは『エプソンから安いエコタンクが出た』『EW-M752Tは顔料黒と染料4色で3万円台後半、EP-M552Tはシートフィードスキャナーで、染料4色で2万円台後半』である。
そうそう、カラリオの新型は8月1日だが、エコタンク搭載モデルの新型は10月24日。ちょっと待たなければならないことも併記しておきたい。
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(出典:『flick! digital (フリック!デジタル) 2019年8月号 Vol.94』)
(村上タクタ)
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