発表されたばかりのAdobe Fresco(フレスコ)で絵を描いてみた
flick! 編集部
- 2019年08月12日
おそらく有償になるFrescoはどれぐらい使えるのか?
Adobe Fresco(フレスコ)が発表されたことは、こちらで解説した。
Adobeの究極のお絵描きアプリ『Fresco(フレスコ)』登場! ついにプロレベルに!
https://funq.jp/?p=502873
ただのお絵描きアプリの発表ではない。これまでiPad用は、無償アプリでAdobe製品のお試し……的な感じだったが、この製品と、続いて発表れるiPad版のPhotoshop CCをもって、iPadアプリは実験的段階を脱して、プロユーザーに使えるレベルになると、判断していると思っている。
つまり、有償になる。しかも、通常のCCプランと同様に、サブスクモデル、つまり月額課金になると思っている。まぁ、それはともかくとして、どのぐらい使えるアプリなのか試してみた……素晴らしい。
まだ、数十分、ちょいちょい遊んだだけなのが、これはめちゃくちゃ素晴らしい。ライブブラシの油絵で描いてみたのが、この感じ。まるで本当に絵の具が盛り上がっているかのような描写である。
しかも、サイズ、流量、滑らかさを調整することで、どのぐらいの筆の太さなのか、盛り上げるのか? 下絵を塗り潰すのか? それとも下の絵の具とブレンドするのかを自由に選べる。素晴らしい。
ちょうどレテピン油でサラサラに溶いて塗るのか、それともポピーオイルで濃く溶いて盛り上げるのか……みたいな表現の違いが可能なのだ。
水彩であれば、どのぐらい先に塗った色とブレンドするかを選べる。実際の紙だと、他の色と混ざるのは致し方ないが、Frescoならレイヤーを変えれば、水彩画でも色を混ぜずに重ねることもできる。面白い。
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誰でも簡単水彩画風
Adobe Frescoを使えば、誰でも簡単に絵を描くことができる。ここでは、写真を下絵に、水彩画風の絵を描いてみよう。
まず、写真を下のレイヤーに敷き、透明度を上げて薄くする。
ちなみに、写真は、サンフランシスコのマーケットストリートの行き着く先、にあるフェリービルディング。いろいろ美味しい飲食店もあるし、たしかNianticも、今はここに入っているはずだ。
以前、僕が撮ってきた写真だから権利的にも問題なし。
というわけで、上にレイヤーを敷いて鉛筆でなぞる。あまり手をかける必要はない。輪郭をさっさとなぞればいい。
続いて、ライブブラシの水彩で、ザザーッと空を塗る。建物にはみ出した部分は消しゴムで消したが、マスクすることもできるらしい。まだ使いこなしてないので、私はできなかったが。
そして、建物部分にもザザッ〜っと塗る。建物はオーカー、木々はグリーンで塗る。これも簡単でいい。水彩で滲ませればいい感じになるはずだ。
鉛筆に変えて影の濃いところとか、ディテールが欲しい部分に描き込む。ここまで15分ぐらいだろうか? 本当に簡単だ。
みなさんも、Frescoがローンチされたら、ぜひ試してみてほしい。
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(出典:『flick! digital (フリック!デジタル) 2019年8月号 Vol.94』)
(村上タクタ)
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