iPhone 11、11 Pro、11 Pro Max。迷ったら読め! 決定的な違いはココ!

11は高性能モデル、11 Proは超高性能モデル

昨年のXSとXRの時と少し違って、11は廉価版と言われるような弱点を持ち合わせない。

XRは、XSに対して若干劣るところがあった。シングルカメラだし、ポートレートモードは疑似的なものだったし、3D Touch非対応だったし。

が、おそらく、11は11 Proに対して明示的に『劣ってる』と思う点はほとんどない。そして,何より価格が安い。ハードに使わなければOKな64GBで7万4800円(税別)。まずまず満足な128GBで7万9800円(税別)。たっぷり使える256GBで9万800円(税別)。一番高いモデルにアップルケアの盗難・紛失プランを付けても11万8368円(税込総額)。

この価格で最新の11 Proと同じ(メモリー搭載量に差があるかもしれないが現状非公開)A13 Bionicというチップセットが乗ってて、デュアルカメラも、ポートレートモードも、新しいナイトモードも使えるのだから素晴らしい。従来700万画素だったインカメラも1200万画素になったしね。もちろん、6色から選べるのも嬉しい(写真では切れているが、この外に白がある)。

ちなみに、3D Touchという機能はフェイドアウトしていくようで、今回iPhone 11 Proにも搭載されていない。

4倍広い画角の超広角レンズがSNSを席捲するはず!

特に、これまでより『4倍広い画角』(対角線は2倍になるので、面積的には4倍)という超広角レンズも使えるし、広い景色を取ることも、多人数の記念写真を至近距離から撮ることも、ユニークなパースの効いた絵柄を撮ることもできる(インスタで9月20日から大流行すると思う。

(アップルのサイトより)

つまり、11でOK。十分。11を買おう! ……と思える人はこれでいいと思う。

11 Proの真価はそのクオリティの高さにある

では、どんな人が11 Pro、もしくは11 Pro Maxを買えばいいのだろうか?

前述したように、できること、できないこと……機能という点においては、iPhone 11はほとんどの機能を満たしている。唯一明確な違いである52mmの望遠(というか標準だが)レンズの不在についても、レンズを有効に使うことを意識するマニア層以外は、デジタルズームを使うことで意識せずに済むのではないだろうか?

(もちろん、26mmをトリミングしてできる画像と、52mmのレンズで撮る画像はパースも、使えるピクセル数も違う)

『ほぼ同じ』とは書いたが、一方で、iPhone 11 Proは『すべてにおいてレベルが違う』。

まず、従来のXR、XSの違い同様、本体外縁部がアルミとステンレスの違い。凝縮感があり、エッジが立っていて、光沢もある。11/11 Pro実物で一番驚く部分として、背面ガラスがカメラ部の四角い出っ張りも含めて1枚素材でできているのだが、この部分の光沢/非光沢の処理が11と11 Proでは逆になっている。Proではツヤ消しの磨りガラスのような処理を広い背面部分に施すことで、エッジ部分の光沢感を強調している。ガラスは二重のイオン交換プロセスにより従来よりさらに強くなっているのだそうだ(しかし、割れないワケではないだろうが)。

ちょっと話はそれるが、今回カメラエリアの印象が強くなったことを受けてか、ついに背面のアップルマークが中央に移動して『iPhone』の表記もなくなった(以前はかなり上の方にあり、下にiPhoneの表記があり、さらに以前には法定の表記があった)。これはけっこう大きな変化だ。これによりシンプルさが極まり、iPadやMacBookシリーズなどとの統一性も高まった。

話は戻って、11 Proはステンレスを採用してより剛性が高い効果もあるのか、より防水性が高まり、XS、そして11の2倍の水深4mに30分浸けられる防水性を誇っている。

防水性のみならず、対衝撃性に関して、新しいiPhone 11 Proは少し……自信を持っているようである。動画を見る限りでは、飛んでくるのはせいぜい、ラバーダック……というところが、控えめなアピールではあるが(笑)

ちなみに、液体による破損(つまり水没して壊れた)は、依然として保証の対象にならないのでご注意を(つまり、Appleも発売状態でそっと水深4mに浸けることはできるが、日々の衝撃や、曲げ圧力、暑い寒いの変化を受けたあとに、パッキンが防水性を維持できるかは保証できない……と言っているということで、率先して水に浸けたりはしない方がいいということだ)。

実は最大の違いはディスプレイにある

実は、11と11 Proの最大の違いは、ディスプレイにある。11のは高性能なLiquid Retina HDと言われるものではあるが液晶。11 Pro/11 Pro Maxが備えるのは『Super Retina XDRディスプレイ』これが凄まじくキレイなのだ。

11と11 Proの違いは液晶かOLEDかということ。この違いはXRかXSかの違いと同様、コントラスト差が大きく、細かい点がしっかり表示されているように見え、ガラス面が表示面に近く、コーナー部分まで広く表示領域があるとうことにある。

XSと較べると、11 Proは、100万:1のコントラスト比を200万:1に向上させ、最大輝度を625ニトから800ニトに、さらにHDR画像を表示させる時には1,200ニトまで向上させる。

これより、日差しの強い日のひなたのような場所で明るくなり、見やすいし、HDRムービーや写真などにおいては、コントラスト比が鮮やかになり、よりくっきりと立体感のある映像を楽しめる。

ちなみに、11のコントラスト比はXRと同様1400:1。最大輝度は625ニト。

つまり、性能的にはOLEDは液晶モデルより黒がより黒く、XS→11 Proの進化においては、白がより白くなったということ。

単体で見ていると11の液晶も美しいが、11 Proはそれよりはるかに美しい。

サイズは11はXRと同じく6.1インチ、11 ProはXSと同じく5.8インチ、 11 Pro MaxはXS Maxと同じく6.5インチとなっている。

Proにするのに3万2000円、さらにMaxで1万3000円

そしてもちろん、11 Pro / 11 Pro Maxは望遠レンズを持っている。52mmなので実際には標準というべきかもしれないが。デジタルズームで遠くを撮る時にもこのレンズが使われるので、『望遠側』というニュアンスの表記は間違いではないが。

容量は一番小さい64GBは共通で、次がひとつ飛んで256GB、最大が512GBと11 Proの方が大きな設定。

11 Proの64GBが10万6800円(税別)。256GBが12万2800円(税別)。512GBが14万4800円(税別)。一番高いモデルにアップルケアの盗難・紛失プランを付けると18万3168円(税込総額)。

11 Pro Maxの64GBが11万9800円(税別)。256GBが13万5800円(税別)。512GBが15万7800円(税別)。一番高いモデルにアップルケアの盗難・紛失プランを付けると19万7208円(税込総額)……と、電話としては少々ビビる値段になる。

同じ、256GBの単体税抜き価格で較べると、iPhone 11から11 Proの差が3万2000円、11 Proから11 Pro Maxの差が1万3000円ということになる。

結論、Proの極上のクオリティを欲しいと思うかどうか

結論から言えば、iPhone 11はとてもお買い得なモデルだし、買って性能・機能に不足を感じることはまずないと思う。

対して、11 Pro / 11 Pro Maxは、より高い性能、機能、クオリティを保証してくれる。A地点からB地点に行くだけなら、Dセグメントの普通のクルマでもいいが、より高いドライビンフィール、静粛感、クオリティの高い時間が欲しいならEセグメントの高級車に乗るべきだというのに似てる。

さて、あなたはどちらを選ぶ?

(出典:『flick! digital (フリック!デジタル) 2019年9月号 Vol.95』

(村上タクタ)

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PROFILE

村上 タクタ

flick!編集長

村上 タクタ

デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。

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