突然、ノイズキャンセリング機能付きAirPods Proが発表された。高価だが、最高かも
- 2019年10月29日
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静寂の中で、AirPodsの音楽を楽しめる
2019年10月29日未明、突然アップルのサイトにAirPods Proなる商品が登場した。
たしかに、ウワサはあったが、発表会もなしに、こんなに唐突に発表されるのは異例だ。価格は2万7800円(税別)で、10月30日発売。
当初、『耳からウドン』などと揶揄されたAirPodsだが、そのバランスのいい音、一切の操作なしに耳に入れるだけで使える洗練されたユーザビリティなどにより、ものすごい人気を博している。街中で、電車の中で、周りを見渡してみると、AirPodsの多いこと……これが世界中で売れているかと思うと、本当に驚くばかりだ。
新しいAirPodsの最大の特徴は、ノイズキャンセリング機能付きであること。外側の音に対して逆位相の音を発し、さらに耳の内側の不要な音にも逆位相の音を発して、余計なノイズを取り除く。
つまりは、感覚的には静寂の中で、完全に聞きたい音だけを聞けるというわけだ。
軸を摘むだけで、周囲の音を聞くこともできる
近くにいる人と会話するとか、周囲の音を聞く必要がある時には、軸の部分の感圧センサーを長押しするだけ。それだけで、すべての周囲の音が、自然な感覚で聞こえるようになるという。
超精密な内部構造とそのバランス
そもそも、従来モデルのAirPodsでさえ凄まじい集積度だったのに、こんどのAirPodsはさらに集積度を増している。中心のとなるのは、本体サイズの割には大ぶりなスピーカードライバー。より耳の側には内側向きのマイクロフォンが配置される。イヤーピースは3種類あり、さまざまな耳のサイズにフィットするとともに、取り付け部に向かってすぼまるような形状なので、抜け落ちにくい。
その外側には非常に効率のよいハイダイナミックレンジアンプが設けられ、さらにその外側(アップルマークのある部分)には H1チップが内蔵され、ノイズキャンセリングなどの細かい処理を行っている。H1チップの中には10個のオーディオコアが設けられており、リアルタイムで高品位なオーディオ処理を行うことができる。
ケースと組み合わせて24時間連続使用可能
本体は対汗耐水機能を持っており、多少の汗には耐えることができる。
ノイズキャンセリングの機構は逆位相の音を出さなければならないし、電力を食うものだが、AirPods Proは単体で4.5時間の持続時間を持っており、ケースと組合せれば24時間のバッテリーライフを持つ。
また、非常時に5分だけ充電しても、1時間の再生が可能なほど短時間で再生することができる。
もちろん、従来通りSiriも使えるし、iPhoneとペアリングしたりの設定は驚くほど簡単だ。ケースに入れた状態で非接触充電にも対応。
ちょっと高価ではあるが、人気のAirPodsがノイズキャンセリングにも対応したとなると、飛行機の中や、電車の中で静かな環境で音楽を楽しめるということになる。
これは絶対に魅力的ではないか。
AirPods Pro
https://www.apple.com/jp/airpods-pro/
(出典:『flick! digital (フリック!デジタル) 2019年11月号 Vol.96』)
(村上タクタ)
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PROFILE
flick! / 編集長
村上 タクタ
デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。
デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。