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新型のAirPods Proは、耳の機能を拡張するデバイス。唯一の欠点は……

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ノイズが消えると、通話もしやすいしSiriも使いやすい

『ノイズキャンセリング』をオフにすると、電車や雑踏の音がいかに自分にストレスを与えていたかに気がつく。

『ノイズキャンセリング』で周囲の雑音環境から、自分を切り離すことができる。駅構内のアナウンスなど音を聞く必要があれば、本体下部をつまめば『外部音取り込み』モードにして、世界と自分を繋ぐことができる。

これは一般のノイズキャンセリングヘッドフォンもそうだが、周囲のノイズを消すことで、音楽の音量を極端に上げなくても音楽を楽しむことができる。小さな音が多かったり、静かな音の間が大切な曲ほど、この効果は大きい。

Podcastを聞く時にはもっと便利だ。周囲の人の会話の声に、Podcastの音声が紛れにくくて、聞きやすい。

通話もそう。通話相手の声が聞き取りやすく、こちらは怒鳴らなくて済む(笑)

ただし、通話相手に対しては、iPhone本体のノイズキャンセリングの方が効果は大きいようだ。試してみたところ相手側には『iPhone本体マイク<AirPods<AirPods Pro』の順で、周囲の雑踏の音が大きく聞こえたとのこと。どうせなら、通話用のマイク側もノイズキャンセリングを強くかけてくれればいいのに。

……ともあれ、使ってる側としては通話もしやすい。

通話だけではないSiriも使いやすい。なかなか雑踏ではSiriに話かける気にはならないかもしれないが、周囲に人さえいなければ、Siriに次のスケジュールを聞いたり、思いついたアイデアをメモさせたり、ウェブで検索をさせたりと、けっこう便利に使える。AirPods Proが耳に入っていれば、いつでもSiriを使える。iPhoneをポケットから取り出したり、Apple Watchを口元に寄せる必要さえなくなる。

私の場合、家に帰ってAirPods Proを外しても、リビングにも書斎にもHomePodがあるから、そのまま自宅でもシームレスな感覚でSiriを使うことができる。つまり、HomePodとAirPods Proを使うことで、いつでもSiriが側にいてくれる感じになるのだ。

音楽を聞いている時のノイズキャンセリング、通話時のノイズキャンセリング、いつでもSiri……など、アップルのデバイスとしてノイズキャンセリングの効果が追加された意義はとても大きい。これが、ほとんど設定や起動の手間なしに使えて、他のあらゆるアップルデバイスと連携して使える。このシームレス感こそがAirPods Proの魅力だ。

純粋に音楽を楽しむなら、他に選択肢もあると思う

ノイズキャンセリング能力だけ取れば、他社製品にも優れたものはあるし、音楽を聞くためのヘッドフォンとしてより良い音質のものもあると思う。しかし、アップル製品と連携させて使う耳の延長線上にあるデバイスとして、AirPods Proほど優れたものは考えられない。

音質は外の雑音が入ってこない分、AirPodsより良いように感じるが、音質のキャラクターとしては、EarPodsやAirPodsと大きく違いのないクセのない直球な感じの音だ。重低音の迫力があるとか、微細な中高音を再現するとかいうものではない。あくまで純正品としてスタンダードな音質だ。そこに拡張の余地はあるとは思う。

出典

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PROFILE

村上 タクタ

flick! / 編集長

村上 タクタ

デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。

デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。

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