すべてはリストだ。だからこそ使いこなそう『リストの魔法』堀正岳著
- 2020年03月23日
人が上手に生きるためにはリストが必要だ
昨年の夏からメルボルンに4年間留学している筆者の娘が、半年間続いたホームシックから立ち上がるために必要だったのが、勉強はもちろんだが、掃除、炊事、洗濯をキチンとすることだった……と語っていた。
人は混沌とした状況だとメンタルが弱くなる。困難な状況にあればあるほど、状況を整理し、やらねばならないこと、できること、できないことをリスト化して立ち向かう必要がある。
『人生のすべてはリスト化できる』と言う意志でもって書かれたのが、フリック!にもしばしば登場いただく堀正岳さんの新刊『リストの魔法』( https://www.amazon.co.jp/%E4%BB%95%E4%BA%8B%E3%81%A8%E8%87%AA%E5%88%86%E3%82%92%E5%A4%89%E3%81%88%E3%82%8B-%E3%80%8C%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E3%80%8D%E3%81%AE%E9%AD%94%E6%B3%95-%E5%A0%80-%E6%AD%A3%E5%B2%B3/dp/4041087848/ )だ。
人生のすべては『リスト』にできる
たしかに。明日のToDoもリストだし、この文章を書くというアクションもまず『箇条書き』というリストを書くことからスタートする。アドレス帳もリストだし、人生のあらゆることはリスト化できる。
まぁ、↑これは冗談にしても、あらゆることはリスト化できるからこそ、リストとどう付き合うかは重要だ。
ちなみに僕もToDoリストなどをめっちゃ使う方なので、『そうはいってもリストについては分かってる!』と思っていたが、この本の掘り下げ方はそれどころではなかった。
そうリストにもいろいろあるのだ。
『スッキリスト』と『ハッキリスト』
特に興味深かったのが『スッキリスト』と『ハッキリスト』という考え方だ。
『スッキリスト』は冒頭で僕が語ったように、全体像がわからないからこそ発生しているストレスに対抗するためのリストで、リスト化することで、『見えない不安』や『混乱』に立ち向かうためのもの。
『ハッキリスト』は何が重要で、どれから取り組めばいいかフォーカスするためのリスト。僕はこれまでそれらをゴッチャにしていたが、区別して運用した方が、より上手にリストを扱えることだろう。
しかし、そうはいっても筆者などは大量のToDoに押しつぶされて、火が付きそうなところから対応しているから、火急じゃないけど重要なことに取り組めないでいる。
なにしろ、1月23日からToDoリストに乗ってる『リストの魔法紹介記事を書く』というToDoにようやく今、取り組んでいるぐらいなのだから(笑)
『リストだけじゃ解決しないんですよ!』と、筆者は思っていたのだが、この本にはそういう『リストを上手く活用できない場合』の運用方法の工夫もいろいろと書いてある。とにかく人生のすべてをリストで解決しようとしている本なのだ。たとえば、僕のToDoリストの場合は、リストのレビューや重みづけというのが上手くできていないのだと思う。
『人生上手くいかない、仕事が上手くいかない』とお悩みの方、ぜひ堀正岳さんの『仕事を自分を変える「リスト」の魔法』を読んでみて下さい。
(村上タクタ)
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PROFILE
flick! / 編集長
村上 タクタ
デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。
デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。