新しいiPhone SEはあなたの望んだSEでしたか?
- 2020年04月16日
昨夜、iPhone SEが発表されてから、ネット上の意見は真っ二つに別れた。
「待ち望んでいた、iPhone SE2が発表された」
「こんなiPhoneは僕の待っていたSEじゃない!」
どちらも、激しい主張が多くて、iPhone SE人気の深さを感じさせる。
ちなみに、新製品の詳細に関しては、昨夜公開したこちらの記事をご覧いただきたい。
4インチのコンパクトなSEは出なかった
要するに前者の人の考えるSEは「リーズナブルで高性能なSE」で、後者の人の考えるSEは「4インチ液晶のコンパクトなSE」だったわけで、議論は平行線をたどる。
筆者は「iPhone SE2は発売されない」と主張する派だったのだが、ここで言いたかったのは4インチ液晶のSE2だったわけで、この4.7インチ液晶のSEは、ある意味iPhone 9(8の後継という意味で)というネーミングでもあり得たわけだ。
それに『iPhone SE』という大ヒット作のネーミングを持ってくるあたり、最近のアップルの商売上手っぷりを感じるわけだが。
コストパフォーマンスが驚くほど高い!
基本的には廉価モデルだから、フリック!の読者の方々ご自身が買うモデルではないと思うが、携帯代をリーズナブルに済ませたい人、予備機として欲しい人、家族に買う人……などにはピッタリなモデルだと思う。
美点と欠点を書き出してみよう。
- <美点>
- ○コンパクトなサイズ
- ○A13 Bionicの優れた性能
- ○実は最新のWi-Fi 6にも対応(MacBook Airは対応しなかったのに!)
- ○マスクしている昨今Touch IDは便利
- ○もちろん、防水
- ○非接触充電も使える!
- ○単眼だかがポートレートモードが使える
- ○既存の豊富なiPhoneケースが使える
- ◎信じられないほど安い
- <欠点>
- ×液晶は、Retina HDだから、11 Proなどに較べると野暮ったい
- ×今さら、上下に帯があるのも野暮ったいと感じる人も
- ×カメラ性能はやはり、11や11 Proには劣る(若い人はここ欲しいと思う)
- ×ナイトモードがない。どのぐらい夜景に強いセンサーを積むかは不明
といったところ、無念なところはカメラまわりだが、価格から言うと仕方がないところだろう。我が家で言うと子供に買い与えるのに助かる価格なのだが、子供たちの方が「映える」カメラを欲しがるので難しいところ。
日常使用にも、仕事にも、ゲームにも、A13 Bionicが入っていれば、当分不満なく使えるに違いない。
新しいiPhoneファミリーの写真に注目
で、最後に4インチのiPhoneだが、この第2世代のSEが出たことで、本当に4インチのSEの噂はとどめを刺されたと思う(これでも4インチモデルが出るという噂……というかもはやデマを流す人がいたら驚きます)。
OSやアプリケーションの画面設計の流れは、高精細、大画面の方に向かっている。小さい画面をいつまでもサポートし続けると、全体としては大画面の性能を引き出す画面デザインができないということでもある。というわけで、ここらでiOSも4インチ液晶のサポートを手放すということではないだろうか?(iPod touchどうなる?)
昨日書いた通り、XRはフェードアウトするようで、アップルの広報画像には、iPhone SE、11、11 Pro Max、11 Proの4機種がファミリーとして収まっている。もう、SEのサイズ感は6〜8までと同じということで、だいたいお分かりいただけると思うが、こうなってみると非常に収まりのいいラインナップだ。
早く手に取って使ってみたい。
(村上タクタ)
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PROFILE
flick! / 編集長
村上 タクタ
デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。
デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。