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豚組しゃぶ庵閉店は、これからの飲食の希望の光となるか?

13年間、『豚組しゃぶ庵』から様々なことが始まった

2020年6月29日の朝起きたら、悲しいニュースが飛び込んできた。

六本木の豚組しゃぶ庵が2020年10月末を持って閉店するそうだ。

豚組しゃぶ庵を閉店します(-note- 中村仁)

「なぜ、これをガジェット系のメディアであるフリック!が伝えるの?」という疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれない。注目の理由をちょっと解説しよう。

六本木の新国立美術館前……という立地にあり、13年前iPhoneがUSで発表された年にできたこのお店は、Googleや、Evernoteをはじめとして、さまざまな六本木界隈のIT業界の人たちが集まるお店だった。この店があったから、起こった出会いや、始まったコラボレーションは数限りない。

どのぐらいの密度だったかといえば、ロケタッチや、Foursquareといった位置情報系のサービスを立ち上げていると、他の部屋にいる人たちと一緒に表示されて「○○さんと一緒にいたの?」と言われる事案が発生するぐらい、IT系の人やメディアの集った場所だった。

『豚組なう』って言葉がとても懐かしい。

広間があったこともあって、発表会イベントも数限りなく、開催された。ひらくPCバッグの新製品や、カメラ、ScanSnap、Evernoteなどのクラウドサービス、ウェブサービスやさまざまなスタートアップの新製品をこの店で取材した。EvernoteのPhilや、外村さん、FACTFLNESSの著者のアンナ・ロスリング・ロンランドさん、(なぜか)ウルトラマンに会ったのもこのお店だった。他にもいろんな人にお会いした。また、小部屋では「こんどこんな新製品を作ろうと思うんだ」という話を聞いた。

また、コロナの状況下で、社長の國吉さんがテイクアウトを始められた時も、友人の分も買って帰ってボランティアで宅配したりした(結局30万円分ぐらい売った)。

フリック!創刊号にもご協力いただいた!

何より、フリック!にとっても、オーナーの中村仁さんとは10年前の創刊号からのお付き合いだった。フリック!の創刊号に「Twitterという目新しいショートブログサービスを、ビジネスに活用してる人」として登場いただいているのだ。

(フリック!の創刊号は読み放題サービスに加入いただくことで、今でもご覧いただける)

その後、SNSを飲食店や小売店の集客に利用することは世界中で一般的になったが、この豚組での仁さんの取り組みが大きなキッカケになったのは確かなことだ。

そして、Kizuna、Miil、トレタ……という仁さんが発表されてきたウェブサービスの起点も常にこのお店だった。

認めたくないが『元通りにはならない』。だからこその決断

そんな豚組の閉店をフリック!で取り上げるのはノスタルジーにひたりたいからではない。

今、我々は多かれ少なかれ、岐路に立たさされている。

コロナ禍でビジネスが上手くいかない人も多いだろう。飲食は厳しい。旅行も厳しい。我々が携わる出版だって4〜5月は本屋さんが営業していなかったし、Amazonも配本してくれなかったし、秋に戻ってくるであろう返本の結論は相当厳しいと思う。

そして、多かれ少なかれ、「なんとか元に戻って欲しい」「この状況を乗り切らなければ」と思って待ちの姿勢になってしまっている。

しかし、多分、元通りには戻らない。

おそらく仁さんは、戻らないという前提で、『コロナ後の飲食の新しいカタチ』を作ろうとしている。

それが、宅配なのか、地方への移転なのか、なんなのかは分からないが、多くの人の思いが詰まった豚組を閉じてでもやる価値がある、まだ誰もやっていない『コロナ後に最適化された飲食』を、仁さんと國吉さんは作ろうとしているのだと思う。

あなたのやっている仕事は、『コロナ後の世界』に最適化されているだろうか? 豚組の閉店に続く仁さんのチャレンジは、我々みんなのチャレンジする方向を指し示してくれると思う。だから残念だけど、この新たな旅立ちを応援するのだ。

追記:
豚組しゃぶ庵さん、オンライン移転&店舗再出店プロジェクトとして、Makuakeでクラウドファンディング中です(2020年7月いっぱい)。

豚組の新たな挑戦。「豚組しゃぶ庵」オンライン移転&店舗再出店プロジェクト
https://www.makuake.com/project/butagumi/?fbclid=IwAR09yeyEt4w116KU-C_0PP4RuvDIeGWSb-ZRNbf2ToeodaoKYn1t96JqcBY

通販の豚しゃぶのテストケースとして購入するカタチで、将来の豚しゃぶサブスクリプションに割引参加できるという仕組みですが、250万円の目標額を史上最速の55分で達成したそうです。おめでとうございます!

(村上タクタ)

 

出典

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PROFILE

村上 タクタ

flick! / 編集長

村上 タクタ

デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。

村上 タクタの記事一覧

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