ビデオ会議でプレゼンを背景に『mmhmm(んーふー)』を元Evernote CEOのフィルが発表
- 2020年07月08日
背景にスライドを投影できるmmhmm(んーふー)
ビデオ会議をしてて、「じゃあ、こちらの資料をご覧下さい」「見えますか? どうですか?」なんてやりとりが結構面倒で、プレゼンのスムーズさを阻害する。
重要なプレゼンテーションになるほど、話者の表情や身振り手振りも重要になるのに、画面はずっとプレゼン資料を表示したままなのも困る。
それを解決するのが、mmhmm(んーふー)。バーチャル背景の一部にスライドを表示してくれる。
まずは、動画を。ジョークまで翻訳された日本語字幕を出すことも出来るので、英語苦手な方もぜひw
元Evernote CEOのフィルが起業
作ってるのは、Evernoteの元CEO フィル・リービン氏。現在、AIを活用したベンチャーのスタジオとなるAll Turtlesを率いているのだが、それとは別に急遽mmhmmを起業して、mmhmmを使ってプレゼンしたら、早速$4.5M(約5億円)の出資が決まったというから、すでに効果のほども実証済(All TurtleのCEO業務も続投)。
こういう事態になって、AII Turtlesの方は、全員在宅勤務にしてオフィスを撤廃してしまうとか、ビデオ会議でみんなが困っているソリューションをサクッと作ってしまうとか、起業家の方は本当に意思決定が早くて、フットワークが良くてほんと驚く。
さて、ビデオをご覧いただければ機能はだいたいわかるが、mmhmmはバーチャル背景に、スライドをはめ込めるアプリ。
バーチャル背景だから、スライドの邪魔にならないように自分を小さくすることもできる。
グラフを全画面にすることも、自分が邪魔にならないように半透明になることもできる。
そのまま、モノートーンにして、小さくして、移動させることも。
「ここのグラフのクロスポイントにご注目下さい!」なんていうプレゼンテーションも分かりやすいはず。
さらに、iPhoneやiPadの映像をライブで表示することもできる。僕も、プレゼンスライドにiPadを使って、そこにいろいろホワイトボードみたいにして書き込むことがあるけれど、mmhmmと組み合わせれば、マーカー的に書き込むこともできるし、自分で指さすこともできる。
従来の単なる全画面スライドに較べていかに分かりやすいことか。
iPhone、iPadの画面も表示可能
mmhmmはZoomやGoogle Meet、YouTubeなどでも使える。つまり会議アプリとしては、外部カメラとmmhmmが合成した映像を表示する映像として取り込むんだと思う。
スイッチャーなくても画像や動画と、自分を組み合わせて使えるし、たとえば表示した動画について話すとか、YouTubeのゲーム実況などにも便利。
まだβ版で、一部中の人がテストしている状況だが、こちらのサイトからプリエントリーできる。次のもーちょっとユーザー数を増やしたβ2は8月初旬。ベータテスト規模を拡大しながら改良し、Windows 版やモバイル版も順次用意。数ヶ月後には正式ローンチ予定。
mmhmm
https://www.mmhmm.app/
エントリーしておけば、βテストに参加できる。すでに数万人がウェイティングリストに名を連ねているらしいが。
現状は、MacのmacOS 10.15 Catalina以降でないと動かないらしい。Zoomのバーチャル背景ですらマシンパワーが要るのだから、きれいに合成するためにはマシンパワーも要りそうだ。
リモートワークのプレゼンにグッと差を付ける便利なmmhmm。ローンチを楽しみに待ちたい。
(村上タクタ)
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PROFILE
flick! / 編集長
村上 タクタ
デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。
デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。