位置情報が分かるイヤフォン、BelkinのSOUNDFORM Freedomを試した
- 2021年07月07日
Find Myの仕様は公開されている
アップル製品を数多く利用していると、Find My(日本語のアプリ名は探す)の機能を使って、位置情報が共有されているのが当たり前になってくる。
家族の位置が分かり、自分のiPhone、iPad、Mac、AirPodsなどの位置も分かる。そして、AirTagを付けておけば、バッグや財布の位置も分かるようになった。
となると、位置情報の分からないアイテムがあることが不満になってくる。
アップルのFind My機能の仕様は公開されており、社外品でも利用することができる。
その機能を利用した製品がBelkinから発売された。SOUNDFORM Freedomは、AirPodsによく似た完全ワイヤレスイヤフォンで、7月7日現在のAmazonでの価格は9457円(税込)。この機能と音質にしてはかなりお買い得だ。
音質はクリアで透明感のある中高音が魅力
SOUNDFORM FreedomはAirPods同様、使っていない時はケースに入れて、ケース内蔵のバッテリーから充電するタイプの完全ワイヤレスイヤフォン。イヤフォン単体で連続8時間。ケースを含めると28時間聞くことができる。AirPodsが、それぞれ5時間、24時間であることを考えると、それを上回る連続再生時間を持つといっていいだろう。
イヤーピースは大、中、小の3種類が付属する。充電コネクターがUSB-Cなのも特徴的といっていいだろう。
音質は、クリアなのが特徴的。低音の迫力はないが、透明感のある中高音が魅力的。ノイズキャンセル機能を持たないせいか、すっきりとしてクリアなサウンドが特徴的。女性ボーカルの声や、弦楽器などのサウンドを楽しむのに向いている。強調された低音を持たないため、迫力ある重低音を求める向きには向かない。
本体はIPX5準拠。多少の雨や、汗も気にせずに使うことができる。
位置情報も分かる。ジェネリックAirPodsとして最右翼
『探す』機能を設定するには、iPhoneの『探す』アプリを立ち上げ、『持ち物を探す』のタブの中から『新しい持ち物を追加』を選ぶ。すると上記の画面になるので、『AirTagを追加』ではなく『その他の対応している持ち物』を選び(これに気付かずしばらく戸惑った)、その状態でケース背後の設定ボタンを3回押すと設定が可能になる。
純正アイテムであるAirPodsやAirPods Proは、『デバイスを探す』タブに登録されるのに、SOUNDFORM Freedomは『持ち物を探す』タブに登録されることに多少の格差とややこしさを感じるが、ともあれ、使える機能はほぼ同じだ。
本製品にとどまらず、いろんなアイテムに『探す』機能が対応してくれると嬉しい。
音質的にも1万円を切る完全ワイヤレスイヤフォンとしては、十分に満足のいくものだし、機能にも不足はない。リーズナブルなジェネリックAirPodsとして、最右翼と言っていいだろう。
完全ワイヤレスイヤフォンが欲しいが、AirPodsはちょっと高い……と考えている学生さんや若者にお勧めしたいアイテムだ。
(村上タクタ)
(最新刊)
flick! digital 2021年7月号 Vol.117
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PROFILE
flick! / 編集長
村上 タクタ
デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。
デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。