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『ひらくPCバッグ』『薄い財布』のabrAsus が開業した、新コンセプトホテル『abrAsus Hotel Fuji』を体験

富士山麓に『abrAsus Hotel Fuji』が完成

我々デジモノ好きが愛用する、『ひらくPCバッグ』『薄い財布』などを作るabrAsus (アブラサス)が富士山麓にホテルを開業した。

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たとえば、薄いサイフなら『カードは5枚まで』『コインは理論上15枚入れば困らないはず』……など、論理的に突き詰めた機能性が魅力。そのabrAsus がどんなホテルを展開するのか、非常に興味深い。

abrAsusを経営する南和繁さんは、日常的に荷物が少なく、いつお会いしてもほぼ手ぶら。さらに、家族ともども数個のスーツケースで海外に引っ越したりするほどのミニマリスト。旅行がお好きで、国内外のさまざまなホテルに宿泊した経験をお持ちなので、南さんがどんなホテルをプロデュースするのか、とても興味深い。また、すでにマレーシアで、焼き肉屋や焼き鳥店なども経営してビスネス経験も豊富。

その南さんに『ぜひ、一度体験してみて下さい』と、ご招待いただいたので、仕事の立て込んだ日程ではあったが、家族で訪問させていただいた。

abrAsus Hotel Fuji
https://abrasushotel.jp/

1日1組限定一棟貸しの、富士山が見えるホテル

さて、「事前にはあまり説明しませんので、ぜひ体験してみて下さい」と言われて、ちょっとミステリーツアーのような感じで、旅はスタートした。また、ほぼ関係者以外の方が泊まったことはないということで、どんな宿なのか楽しみだ。

分かっていたのは『1日1組限定で、一棟貸し』『富士山が眼前に。すべての窓から見える』『スタッフには最初に会うだけ』『食事はプリペアードスタイル』ということだ。プリペアードスタイルとは、準備されているものを、自分たちで料理するということ。キャンプのような感じなのだろうか?

チェックインは15時。チェックアウトは11時。オプションの送迎サービスを使えば、都内に13時に迎えに来てもらえて、翌日の13時に送り届けてもらえる。

当日は都合で14時半の出迎えとなったのだが、なんとアルファードの黒塗りハイヤーが自宅前に(汗)筆者の安マンションの前にこんな車が停まると、不釣り合い過ぎて焦る。ともあれ、家族と荷物を積んで車は走り出す。車内では、ウェルカムシャンパンが! これは気分が上がる!

といいつつ、仕事の急ぎのメールの返信を書かねばならなかったので、車内で書く。まさか、返事を受けた人も、ハイヤーの中で書いてるとは思わないよなぁ……と思いつつ。

筆者はどこへだって、自分でクルマを運転していくタイプだし、他の家族は免許を持っていないので、必然出かけるとなると、家を出てから帰るまで長時間ハンドルを持っているのが常で、誰かがハンドルを持ってくれているというのは初体験。たしかにこれは快適。通常ならば、メールの返事をしてから外出……というような案件だったのだが、移動しながら返信できたのは、家族のスケジュールを無駄にしないという意味でも良かった。

『日本一の借景』富士山をひとり占めできるプライベートな庭園

17時にホテルに到着(通常は15時)。場所は、中央自動車道の河口湖インターから10分ほど。都心から90分ぐらいで着く場所だ。場所としては西湖の近くで、国道139号沿いの鳴沢村のあたり。周囲は、畑がひろがり、ぽつんぽつんと民家があるような場所に、200坪超の土地をプライベート空間として楽しめるabrAsus Hotel Fujiがある。

建物は、abrAsusらしいシンプルモダンなコンクリート建てで、西側から寝室が2つ、ダイニングキッチン、オープンリビング、浴室……が、北側の廊下で繋がっている。そして、浴室の外にトレーラー式のサウナがある。

そして、それらすべてが南側の庭園に面していて、庭園の彼方には富士山が見える(今回は天候の都合でほぼ見えなかったが)。庭園は、「日本庭園などのエッセンスを参考にしました」という丘や、溶岩が配されており、まったくプライベートな空間となっている。

この、『日本一の借景』である富士山とプライベートな庭園が、すべての部屋、場所から見える……というのがabrAsus Hotel Fujiの大きなポイントだ。

(当日は残念ながら、富士山側は雲っていて、姿を見せてはくれなかったのだが)

abrAsusのスタッフの方がひと通りの説明をして去られると、この200坪あまりの土地は、20時間の間完全に自分たち家族の空間になる。いわば、完全に掃除と段取りの行き届いた広大な別荘のようなものだ。これだけの別荘をしつらえようと思うと何千万円もかかるだろうし、知人で別荘をお持ちの方は、たいてい掃除と草むしりに手間がかかると文句を言ってらっしゃるので、ある意味理想の別荘かもしれない。

大きなガラス窓に、コンクリートの建築物、芝生としつらえた庭園は、Apple Parkを思い出す。

自分の好きに温度調節できるサウナと水風呂

あまりのリッチな空間にしばしぼう然とした後、さっそくabrAsus Hotel Fujiのウリのひとつであるサウナに入ることにした。サウナも自分たちで用意する。

わが家の場合、全員がボーイスカウト経験者で、特に息子は富士章取得を目指しているエキスパートなので、マッチ1本あれば絶対に火を点けるスキルがあるのだが、そんな人でなくても容易に火を点けられる上質で乾燥した薪と、着火材が用意されている。

薪割りも体験させてもらえるが、ナタではなく、安全に薪を割ることができるキンドリングクラッカーが用意されているので、不慣れな人やお子さんでも怪我する心配なく薪を手ごろなサイズに割って、火をつけることができる。

フィンランドから輸入したというトレーラー型のサウナは、サウナヒーターに薪をくべながら小一時間ほどで70度〜100度ぐらいの温度に到達する。

サウナももちろん、プライべートな空間だから、サウナヒーターの上の石に水をかけて、蒸気を出して温度を上げる『ロウリュ』も好きなタイミング、好きな強さでできるのが楽しい。サウナを好きな状態にできるって、こんなに気持ちいいものだったのか!

ここで10分ほど暖まったら、ふたつの浴室のある浴槽のうちのひとつに水を張って、必要であれば大量に用意されている氷を入れて温度調整した水風呂に浸かる。これを、3〜4回も繰り返すと、日常の疲れもすべて汗腺から流れ出し、しっとりと『仕上がった』状態になる。

もちろん、サウナの窓からも浴室の窓からも富士山が見えるし、なんならサウナで暖まった身体を、富士山の見える庭園の芝生に横たえ、大地と空の広さを感じることもできる。

作業をするうちに親睦が深まる『プリペアードスタイル』

サウナでリフレッシュしたら、夕食の時間だ。

こちらも、すべて段取りがしてあって、用意されている『指示書』通りに作業を行っていけばいい。

食材は、冷蔵庫に用意されている。

前菜は燻製。伊賀焼窯元長谷園のいぶし銀という調理器具を使って、ベーコンとチーズとナッツの燻製を作る。これがなんともお酒に合う。ちなみに、飲み物は『お好みのものをご用意下さい』とのことだったので、自宅からクーラーボックスで、各種IPA、赤と白のワイン、ジンジャエール、ミネラルウォーター、お茶などを持ち込んだ。

スープは、バーミキュラで作るキャベツ丸ごと1個を入れたスープ。

これは、24種類備え付けられたスパイスを自分好みにブレンドして味付けする。どうやれば自分好みになるか、いろんなスパイスをブレンドし、互いに競い合い、教え合うのがまた楽しい。

メインはお肉と野菜を溶岩プレートで焼く。鶏肉とソーセージがとても美味しい。ご飯は土鍋で炊く。

いずれも、自分たちで一応の作業はするんだけど、食材を洗ったり、切ったりは全部してあって、最後の加熱だけを行う感じ。なるほど。これがプリぺアードスタイルというヤツか。バーミキュラにしても、薫製にしても、時間通りにやればテクニックは必要ないし、失敗のないチョイスになっているのがいい。指示書は、タイミングにいたるまですべて事細かく書き込まれている。

普段料理をしている人だけがタスクを負うようなことにならないし、子供も含めて、誰もが作業に参加して、協力、協調している気分になるのが素晴らしい。サウナにしても、料理にしても、それぞれが多少協力しあう部分があるから、新入社員のチームビルディングみたいなのにも、ちょうどいいかも。新入社員には高級過ぎるというのなら、会社の役員が互いを知り合ってチームワークを醸成するようなイベントにもいいかも。

バーミキュラも、土鍋も、いぶし銀も、電動のソルトとペッパーのミルも、どれもシンプルで美しいデザインで、かつ機能的で欲しくなる。もしかしたら、ここで使った商品を買い取れるようなプロモーションもアリなのではないかと思えるほど。メニューや調理器具のチョイスにも南さんのセンスが活きていて、魅力的。

ちなみに、洗たく機兼乾燥機、電子レンジが配されたストックルームがあり、そこに、バスタオル、フェイスタオル、バスローブ、歯磨き、ひげそり……などの他、レプロナイザーやダイソンのドライヤーや、パナソニックのスチーマー、さらにはiPhoneやAndroid用の充電器、充電ケーブルまで用意されている。

そうそう、Boseのワイヤレススピーカーも用意されていて、わが家ではホテルに着いた時からiPhoneをペアリングして音楽を流していた。

その他にも、お風呂にバスソルトと各種ハーブをブレンドして入れることができたり、キッチンに入眠前に最適なノンカフェインのハーブティが用意されていたりと、いろんな気遣いが限りなく、さまざまなアイデアを楽しむことができる。

リラックスタイムも、庭園を眺めながら

標高1000mということで、7月後半でもこの場所はまったく涼しい。かつ、夜でも寒くなくて適温。標高が高いせいか虫もほとんどいない。蚊にもさされなかった(多分、時期によって違うかもしれませんが)。さすがに、避暑地はこういうものなのか……というほど快適。

家族は、月を見ながら(残念ながら富士山はうっすらとしか見えなかった)ゆったりとした時間を。筆者は、次号の企画のアイデア出しなどを楽しんだ。

ワーケーションとはいえ、リラックスするべき時には仕事を忘れて楽しむべき……とは思うが、私の場合、別に仕事はストレスではないし、ある意味この旅も取材なので違いはあまりない。違った場所だと違ったアイデアが出てくるという意味では、私にとっては、これまた有意義な時間だ。ちなみに、Wi-Fiも完備されている。

普段の仕事がストレスな方は、ワーケーションなんて考えずにしっかりリフレッシュタイムにした方がいいかもしれない。

寝室は窓が細く作られているので、実にぐっすりと寝られる。2つの寝室にはそれぞれ、フランスベッドと日本ベッドのマットレスを使ったベッドが用意されており、好みによってベッドを選んで寝ることができる。朝、早めの富士山を見たかったので、風呂に入って少し身体を温めてぐっすりと眠った。

コーヒーを焙煎し、ヨガを楽しむ贅沢な時間

朝焼けを撮りたいなと思って朝6時に目を覚ましたが、ホテルの周囲はガスに包まれていてミルクの中のような状態で、写真は撮れそうもなかったので、諦めて2度寝(笑)天気ばかりは思うようにいくとは限らないのもまた大自然の理。

7時に家族全員起きて、庭園の眺望を楽しみながら、まずコーヒーを入れる。

なんと、生豆を焙煎機で焙煎するところからスタート。コンロの前で15分ほどガラガラとあぶって、その後、電動のミルで挽いて、お湯を沸かしてドリップする。

朝食は、用意されている食材を使ってホットサンドを作る。ヨーグルト、バナナ、ミルクなども用意されている。

朝食が終わってからはしばし自由時間。娘は庭でヨガを楽しんだり、息子はストックルームに用意されたゲームをしたり、スケボーに乗ってみたり。

私は、ちょっと記事の企画出しをしてみたり。iPadを使ってアイデア出しするとキーボードを使っている時と脳の違う部分が刺激されるのか、よりボンヤリとした段階の考えを掴まえることができるので、お気に入り。

その後、お迎えの時間が来るまで、もう一度火を熾して、サウナに入って、最後に整ったまま、庭園の芝生にねっ転がって空を見上げてみた。こんな経験他にはできない。

チェックアウトの11時が段々迫ってくると、この極楽なスペースにいられるのもあと○時間……と焦りが生れてくる。そのぐらいここは素敵な場所だった。

11時になるとチェックアウト。迎えに来て下さったアルファードのハイヤーに乗って、2時間弱で自宅へ。いつもなら、渋滞の中を眠い目をこすって運転せねばならないところだが、サウナでほぐれた身体をキャプテンシートに横たえているだけで自宅に着いた。極楽。

お金を貯めて、ぜひもう一度来たい!

わが家はさほど裕福ではないので、普段は旅行するとなればキャンプをするか、安宿や民宿を探すのがせいぜい。家族で立派なホテルに泊まったことなどないが、今回の宿は格別だった。

やはりホテルと言うよりは、すべてが整った別荘。バケーションハウスとでも言うべきだろう。

しかも、富士を借景とした庭、サウナ、そしてabrAsusが用意したさまざまなアトラクションを楽しめる。

単に『宿泊施設』というよりは、『心と身体をリフレッシュするための空間』。扉を開けて、abrAsus Hotel Fujiに入った時から20時間の滞在を楽しむ『異空間』と言っていいだろう。筆者は追われてちょっと仕事をしてしまったが、本当は仕事を忘れてリフレッシュするべきだろう。

サイトを見ると2人利用で9〜14万円(4万5000〜7万円/ひとり当たり)。4人利用で13〜16万円(3万2500〜4万円/ひとり当たり)、6人利用で16万8000円〜20万4000円(2万8000〜3万4000円/ひとり当たり)。さらにアルファードのハイヤーによる送迎は9万円のオプション。1泊数千円の宿しか泊まった事のないわが家としては、プライベートで体験するには高嶺の花だと思っていた。

※価格は現時点で、サイトに記されているものなので、今後変動するかもしれません。

しかし、実際に体験すると、これは単に宿泊以上の価値がある。「頑張ってお金を貯めて、年に一度ぐらいは来たいね」と子供たちと語り合った。

リフレッシュのための24時間。ちょっと裕福な人だと一般的なホテルや温泉宿より、よほど新鮮な体験に映るに違いない。前にも述べたがまさに、準備万端整った別荘のようなもので、これは別荘をメンテナンスする使用人を雇えるような人しか楽しめない贅沢だ。そう考えれば、4人で13万円は高すぎるといえないし、むしろ別荘を買おうかと思ったことのあるような人なら、安いと感じるのかもしれない。

また、昨今のご時世、ここに宿泊している間は誰にも合わないから感染症対策としても安心だ。また芸能人や会社のVIPのように、一般の宿や観光地であれば他人の目が気になる人も、ここなら安心できるから、そういう利用も増えるに違いない。

現に、今サイトをみて見ると、すでに8月分は予約でほぼ埋まってしまっている(予約開始は7月20日。筆者が出かける前は、まだ8月もポツポツと空いていたのだが)。山の秋は早いから、紅葉が美しい秋を楽しむなら、今すぐに予約した方がいいだろう。この調子だと大人気の宿になりそうだ。

南さんのプランとしては、近くに2号棟、3号棟と、同じような貸切の宿を造る予定だそうだが、そちらはまた違うコンセプトとなるそうで、それまた気になるが……ひとまず、違う季節にもう一度宿泊するために今日からお金を貯めはじめたい。なにしろ、今回は天候の都合で、ずっとカメラを構えていたのに肝心要の富士山が見られなかったのだ(冒頭の写真は私が帰って2時間後に「村上さんが帰ってしばらくして、富士山が見えました」と南さんが送って下さったもの)。次こそは富士山が見たい。

(村上タクタ)

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flick! digital 2021年8月号 Vol.118
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PROFILE

村上 タクタ

flick! / 編集長

村上 タクタ

デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。

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