9月21日ローンチ、iOS 15/iPadOS 15に向けて準備すべき事
- 2021年09月20日
iPhone 13発売に先駆けて、OSアップデート
今週末、9月24のiPhone 13、iPad mini 第6世代、iPad 第9世代の発売にさきがけて、明日9月21日にiOS 15とiPadOS 15がローンチされる。
これらのOSをみなさんに先駆けて3カ月ほど使っていたので、その感想も含めて、準備しておいた方がいいことを2〜3お伝えしよう。
※この記事は、秋公開のiOS 15、iPadOS 15のパブリックベータに基づいた記事です。Apple Beta Software Programで知り得た情報は、その内容について誰かに話したり、ウェブ記事にしたり、SNSに投稿したりすることは禁じられていますが、flick!は取材に基づく特別な許可を得て記事化しています。
集中モードの構想を練っておこう
アップルの新しいOSのキモは、なんといっても『集中モード(Focus)』機能だ。
みなさんは、仕事をしていて、通知で気が散ったたことはないだろうか? 筆者でいえば原稿を書こうとしていていたのに、メールやメッセージが来て、それに返事を書いたり、スルーしようと思ったのに気になってしまってさっぱり原稿が進まないということもある。
新しいOSのシリーズでは、『おやすみモード(Do not Disturb)』のようなカタチで通知を制限するモードを作ることができる。
筆者は、『仕事』『パーソナル』『原稿執筆』というモードを作って、それぞれ、別の通知設定を行った。
『仕事』時にはプライベートな連絡を遮って、逆に『プライベート』時には仕事の連絡を遮った。そして、『原稿執筆』時には、どちらの通知も極端に遮ったのだ。
もちろん、最低限来ないとマズい同僚や上司からの連絡は受け取るようにしているが、それ以外の通知をシャットダウンするだけで、ずいぶん原稿が昼間にも進むようになった。
この『原稿執筆』は臨時で設定することもできるから、原稿を書き始める時に『今から1時間』と限定して『原稿執筆』モードに入れることができるのだ。Apple Watchからでも制御できる。そして、同じiCloudアカウントで動いているすべてのデバイスが、そのルールに従う。
筆者は夜中にしか原稿が進まないと思っていたが、必要だったのは『通知の来ない時間』だったのだ。そして、これは多くの人にも当てはまるのではないだろうか?
集中モードが終わったら、通知は来るようになるし、メールやメッセージはその時にまとめて確認すればいい。電話などと違って、メールやメッセージは非同期のメディアだから、そもそも相手は『即座に返事が返ってくるべき』とは思っていない(ことが多い)。筆者の場合は、今のところ問題にはなってないし(どのみち、運転中とか、重要な会議中とか、どうしても出られないことがあるのだから)。
そして、『今』じゃないと意味がない通知……宅配便が届いたとか、監視カメラに何かが写ったとか、そういう通知は、制限を乗り越えて届くようにすることもできる。
ともあれ、集中して返信するようになって、条件反射的に無駄な返信をすることも減った。
難点は最初の設定が少々面倒であること。
仕事の時は、InstagramやTwitterのメッセージは通知が来なくてもいいが、筆者の場合Facebookには仕事のメッセージも多いので、単純に通知を切るわけにはいかないところが難点だ。
といったような、モードごとの切り分けについて、構想を練っておくことが必要だ。
ともあれ、バックアップをしてからアップデートを
その他の注意点はいつも通り。必ずバックアップはとってからアップデートしよう。正式版のローンチとはいえ、公開されたばかりのOSは不具合がある可能性もあるので、慎重な人、代替手段のない人はあわててアップデートする必要はない……ということぐらいだろうか?
完全に新しいマップ、タブの機能が増えたSafari、写真に写っているのが何かわかるSiri Knowlidge、ヘルスケアの『トレンド』、新しいメモや、リマインダーなど、日々を便利にしてくれる機能がたくさんある。
ぜひ、ご活用を。
(村上タクタ)
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PROFILE
flick! / 編集長
村上 タクタ
デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。
デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。