上質、薄型、コンパクトなキーボードとして最上!【Logicool MX Keys Mini】
- 2021年10月17日
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MX Keysより13センチも幅が狭い
おそらく多くのデスクワーカーにとって、1日中一番長い時間手に触れているのはキーボードとマウスだろう。ゆえに、ここにお金を費やすのはQOLの向上に繋がる。
また、今回の在宅勤務の増加にともなって、外付けのディスプレイを買った人が多いと思うが、その再にどんなキーボードを選ぶかっていうのもQOL上とっても大事。ネットを検索すれば、1000円、2000円のキーボードだって売ってるが、ずっと使うものだから、どうせならいいものを使いたい。
ノートパソコンのような薄いキーボードが好みだという人にとって、選択肢の最右翼はLogicoolのMX KeysやCRAFT、そして先日発売されたERGO K860といったシリーズだろう。いずれも極上の打鍵感を実現してくれるが、在宅勤務の自宅で使うには大きいと感じる人も多いのではないだろうか?
今回発売されたLogicool MX Keys Miniは、MX Keysより13センチも幅が狭くコンパクトで扱いやすい。
それでいて、もちろん、キーはフルサイズ。打鍵感はKX Keysと同じレベルの上質なものを実現している。
価格は1万3860円(税込)。
3台までのデバイスを自由に切り替えられる
上質なマウスということで、MX MasterやMX Anywhereのシリーズを使っている方は多いと思うが、それと同じレベルの使い心地をキーボードで実現できるのだ。
3台までのデバイスを登録できるのも同じ。
複数のデバイスをマウスの移動だけで使い分けられるFlowにも対応している。MacとWindowsを、まるでひとつのデバイスであるかのように、マウスで移動してい、コピー&ペーストできるのだ。
十分なストロークと剛性のあるシャシー
現在のMacBookシリーズのキーボードのキーのストロークが浅すぎると感じている人は多いだろう。Magic Keyboardも同じでストロークはごく浅い。
アップルがこれが理想だと感じているのか、それともMacBookを薄く作る都合上ストロークを短くせざるを得ないのかは分からないが、「もう少し多くストロークがあった方が打ちやすい」と感じる人にとって、MX Keys Miniは素晴らしい選択肢だ。
キーボードにおいて長い経験を持つLogicoolの作ったPerfect Strokeキーによって、すべてのキーのストロークはスムーズで、均質な感じがする。金属で作られたシャシーは非常に剛性感が高く、その上に載っているキーボードの動きをスムーズにする。
たとえていうなら、一般的な低コストのキーボードが、剛性感のないシャシーに、安っぽいサスを搭載した自動車のようだとしたら、MX Keysのキーは、ガッチリとした強固なシャシーに、よく動く上質なサスペンションを搭載した高級車のようなものだ。強固なフレームと、スムーズに動く可動部というのは、何にでも必要なのだ。
キートップの形状もよく考えられており、少し丸みを帯びて丸いくぼみのあるキートップは、指が吸い付けられるような感覚で、タッチミスを防いでくれる。
充電式のキーボードであるにもかかわらず、バックライトを内蔵している。ただのバックライトではなく、近接センサー(どこに付いているのかわからないが)が指が近づいた瞬間にキーボードを点灯させる。
また、光センサーを内蔵しており、周囲が明るいときは点灯しないし、周囲の暗さに応じて、キートップが見やすいように、明るさを制御しながら点灯するスマートイルミネーション機構を内蔵している。
無駄に点灯しないから、充電の回数を減らすことができるし、目に優しい薄暗いスペースで仕事をしたいと考えるなら、イルミネーションキーボードは非常に良い選択肢だ。
いくつか、最近のトレンドに合わせて特殊キーが採用されている。
ひとつはディクテーションキー。 これが使ってみるとすこぶる便利なのだが、文字入力時の音声認識をオンオフすることができる。このキーを押して、文章全体を音声入力しながら、 細かい部分だけキーボードで入力すると言うような使い方も可能だ。
なかなか普段使いこなせない音声入力だが、このショートカットのおかげで随分と使うようになった。
加えてチャットなどで感情を表現しやすい絵文字キー、 ビデオ会議に最適な音声ミュートキー等が新たに用意されている。
iPadと組み合わせて使うのもいい
Logicool MX Keys Miniは、他のLogicoolのマウスやキーボードと同じように、3つまでのデバイスを自由に切り替えて使うことができる。試しにMX Keys MiniをiPad Pro 12.9インチと組み合わせて使ってみたが、そのシンプルなデザインが非常に良くマッチするように思った。スマホと組み合わせて使うのも便利。
Unifyingサポート終了、新規格『LOGI BOLT』登場
最後にちょっとニュースを追加しておこう。どうやらLogicoolはUnifyingのサポートを終了するようだ。
このMX Keys Miniでは、 一般ユースにはBluetoothが推奨される。新たにビジネスユースでは『LOGI BOLT』という新しいワイヤレス接続規格が使用される。
『LOGI BOLT』はレベルの高い暗号化と、電波が混雑している場所での輻輳の回避を実現した規格なのだそうだ。
銀行や政府機関など、多くの場所ではデータの データの漏洩を防ぐために、ワイヤレスキーボードの使用が制限されている場合がある。『LOGI BOLT』はそういう場所での使用を想定しているようだ。
『LOGI BOLT』について、 新たな情報があったら改めてレポートしたい。
Logicool MX Keys Mini
https://www.logicool.co.jp/ja-jp/products/keyboards/mx-keys-mini.920-010517.html?crid=27
(村上タクタ)
(最新刊)
flick! digital 2021年10月号 Vol.120
https://peacs.net/magazines-books/flick-906/
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https://peacs.net/magazines-books/flick-1064/
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PROFILE
flick! / 編集長
村上 タクタ
デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。
デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。