モバイルバッテリーの捨て方を説明!知らずに捨てると火災の原因に?
FUNQスタッフ
- 2022年05月31日
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デバイスに合わせて買い足したり、へたってきたなと思って買い替えたり…手元のモバイルバッテリー、いつの間にか増えていませんか?
もう使わないバッテリーをいざ処分、となったとき、これは”不燃ごみ”かな、乾電池と一緒に出しちゃっていいのかな、捨て方がわからない!と、悩む方も多いことでしょう。
そこで今回はモバイルバッテリーの正しい捨て方・手放し方を解説します。そのままゴミとして捨ててはだめですよ!
モバイルバッテリーは「燃えないゴミ」で捨てないこと
リチウムイオン電池が内蔵されているモバイルバッテリーは、使用しているうちに劣化します。
劣化とはつまり、充電時間が長くなったり、一度に充電できる電池容量が減ってきたり、ということです。劣化したリチウムイオン電池は実は大変危険です。電池が膨らんでしまった、電池から発火した、という話を聞いたことがある方もいるかもしれません。
モバイルバッテリーとは、そういう性質を持ったものなので、自治体では「燃えないゴミとしては回収できない」アイテムとして指定していることが多いです。モバイルバッテリーが発火して、集積場や清掃車内で火災が起きては大変ですから。
モバイルバッテリーを捨てるときに注意するポイント
自治体で回収が難しいと判断されるほどに危険が隠れているモバイルバッテリー。ここでは、捨てる前にチェックするべき項目、捨てるときに注意するべき項目を説明します。
モバイルバッテリーの捨てる目安や寿命について細かく解説している記事も一緒にご確認ください。
電池に異変がないか確認する
モバイルバッテリーを処分する前に、まずはバッテリーの状況を把握しましょう。フル充電するまでに時間がかかるようになった、というのは劣化のサインです。
また、バッテリーが尋常じゃなく発熱するようになった、異臭がする、変色が見られる、膨らんでいる、というのは危険をはらむ劣化のサインなので、早めの処分をおすすめします。
特にバッテリーが膨らんでいるものは、発火の恐れがあり危険なので、すぐに使用を中止してくださいね!
電池の種類を確認する
現在販売されているモバイルバッテリーにはリチウムイオン電池が使われていることがほとんどですが、古いモバイルバッテリーにはリチウムイオン電池以外(ニッケル水素電池やニカド電池など)が使われている可能性もゼロではありません。
当然ですが、リチウムイオン電池でなければリチウムイオン電池としてリサイクルできないなど、処分方法が変わってきます。電池本体に印刷されているマークや取扱説明書などで、電池の種類をきちんと確認することが大切です。
絶縁してから出す
乾電池、充電池、モバイルバッテリーなど、バッテリー類は他のバッテリーと金属部分が接触することで、ショート、発熱、発火、などを起こす恐れがあります。リサイクルボックスなどに出すときには、金属部分をビニールテープやガムテープ、またはセロテープなどを貼り付けて”絶縁”しましょう。ひと手間かけるだけで、回収中の安全性がぐっとアップします。
捨て方その1「リサイクル」
不燃ごみとして回収してもらえないモバイルバッテリーの捨て方や手放し方には、どのようなものがあるでしょうか。ここでは、モバイルバッテリーをリサイクルに出す方法をご紹介します。
JBRCの回収BOXに出す
JBRC(Japan Portable Rechargeable Battery Recycling Center)は「小型充電式電池」のリサイクル活動を推進している団体です。全国の協力店や協力自治体に回収ボックスを置いているので、近くに設置している店舗がないかJBRCの公式サイトより検索してみてください。街の電気やさんや自転車やさん、スーパーやホームセンターなどが出てくると思います。
リチウムイオン電池の他、ニカド電池やニッケル水素電池の回収もしていますが、対象となっているのはJBRC会員企業製のものだけなので要注意。とはいえ、国内メーカーや日本法人がある海外メーカーなど、有名どころはほぼ会員となっています。
解体されたもの、破損しているもの、膨張や水漏れしたものは回収対象外となっているのでこの方法での処分はできません。
回収ボックスを設置しているお店はこちらから検索できます。
家電量販店で回収
ヤマダ電機やヨドバシカメラなどの家電量販店、ホームセンターなどの店頭にはリサイクル回収ボックスが設置されていることがあります。何かのついでの持ち込める手軽さや、無料で処分できるところなど、処分の仕方に詳しくない方には助かるサービスですね。
リサイクルマークがなくても回収してくれる、膨張していても回収してくれる、リチウムイオン電池以外も回収してくれる等、お店によって回収対象に違いがあるので、回収してもらえるかどうか不安があるときは事前に確認することをおすすめします。
携帯ショップで回収
いわゆる携帯キャリアの実店舗では、モバイルバッテリーを回収している場合があります。ソフトバンクはJBRC会員なので、店舗によってはJBRCの回収ボックスが設置してあります。その他のキャリアの場合、直接店員さんに渡す、という方法が主流なので、家電量販店での回収に比べると少々ハードルがあがるかもしれません。
メーカーで回収
モバイルバッテリーで有名なアンカー(Anker)では、自社製品のモバイルバッテリーを回収しています。オンラインから申し込んでバッテリーを返送すればよいので、近くに処分する場所がない場合などは助かりますね。
自治体で回収
自治体によっては、自治体の庁舎や関連施設に回収ボックスを設置している場合があります。図書館やリサイクルセンターなど、灯台下暗しで身近な場所に回収ボックスがあるかもしれませんので、確認してみるのも一策です。
回収先が見つからないときは?
リサイクルマークのついているリチイウムイオンバッテリーで、見た目に異常がない場合は比較的回収先が見つけやすいかと思います。けれども、それ以外のケース、例えば膨張してしまっているバッテリーなどは、リサイクル回収を断られてしまう場合もあります。
捨てられない、リサイクルもできない、となった場合、最後の砦は有料で引き取ってくれる民間の廃棄物処理業者や不用品回収業者です。お住いの地域の行政窓口などで、持ち込み可能なところや回収にきてくれるところなどを紹介してもらえる場合があるので問い合わせてみましょう。
膨張したモバイルバッテリーを郵送や宅配便で送ることは大変危険なので、持ち込みか回収が基本です!
捨て方その2「売る」
処分しようと思っているモバイルバッテリーがまだ劣化していない場合には、リサイクルではなく「リユース」という方法もあります。具体的には、リサイクルショップに引き取ってもらったり、フリマアプリで販売したりといった「次に使ってくれる人へ渡す」という方法です。
リサイクルショップ
中古販売業者によっては、モバイルバッテリーを買い取ってくれるところもあります。特に、高性能だったり大容量だったりするモデルは需要があるので、問い合わせてみてください。
メルカリなど
メルカリ、ラクマ、PAYPAYフリマ、Yahooオークションなど、フリマアプリを利用して販売するのもひとつの方法です。輸送途中で事故が起きないように、発送時には梱包など気をつけましょう。また、トラブル回避のためには、出品するのは新品か新品同様のモバイルバッテリーに限った方がいいかもしれません。
モバイルバッテリーは正しく処分して事故を防ごう!
身近なモバイルバッテリーというアイテムの捨て方が、これほど複雑だとは知らなかった方も多いと思います。家庭ごみとしては出せないので、回収ボックスを活用したリサイクル、メルカリなどで販売してリユース、という方法を検討しましょう。
購入するときに”捨てやすさ”を考慮するというのも大切なことかもしれません。Anker(アンカー)など回収システムが確立しているメーカーや、JBRCに加盟しているメーカーの製品だと安心ですね。
Ankerのおすすめモバイルバッテリーはこちらの記事でご紹介しています。
モバイルバッテリーの状態をよく見て、正しく、適切に処分しましょう。どうぞ、ご安全に!
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